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学区改編2年目!大阪府公立高校入試の注目点!!

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人気上昇校の要素は「交通アクセス」と「進学実績」旧学区外の学校の志願率に微妙な差

 昨春初めて「4学区制」で実施された大阪府の公立高校入試の結果を見ると、新学区制になったことで、これまで受験できなかった高校を選んだ層がかなり多かった学区と、それほどでもなかった学区があったようです。  
 府教委の発表によれば、旧学区外からの志願者が最も多かったのは第3学区(旧5・6・7学区)で、学区全体の志願者のうち20%近くが旧学区以外の高校に願書を提出していました。これに次ぐのが第2学区で、旧学区外の高校への志願率は約15%でした。
 これに対し第1・第4学区では、旧学区外の高校への志願者は10%程度にとどまっており、大部分の受験生が従来通りの選択肢の中から志望校選びを行ったと見られます。こうした学区ごとの違いには、各エリアの地理的条件や交通網の状況も関係しているようです。
 旧学区外からの受験生を多く集めた高校は、いわゆるトップ校など進学面で高い実績を上げている高校や、ターミナル近辺に位置するなど交通アクセスの良い学校、また「理数科」などの専門学科を持ち、府下全域に知名度の高い学校などが多かったようです。例えばこのすべての要素を兼ね備えた天王寺は、広範なエリアから志望者を集めており、合格者の約半数が新エリアからの生徒となっていました。
 2007年度入試では、従来の難易度ランキングや競争倍率が微妙に変化しましたが、制度改変後しばらくは競争倍率が前年の結果に左右されることが多く、昨年の傾向はあまり参考にならないかもしれません。

「前期選抜・専門学科」という選択肢にも注目

 さて、受験勉強で実質的にスタートするに際し、みなさん方に高校進学の意義を改めて考えてほしいと思います。
 みなさん方が進学する高校は、英語「education(教育)」の元の意味である「ひき出す」ことが前提となる教育の現場です。ひき出される側(高校生になったみなさんたち)が、その芽(未知数の可能性)をどう育んでいくかは、周囲からいろいろと手をさしのべてくれるでしょうが、最終的には本人まかせとなります(これが小・中の義務教育課程と大きく異なる点です)。
  したがって、中学時代とは比べ物にならないくらい自由を保障されるかわりに、自らの判断や責任を持たなければなりません。注意すべき点は、自由の意味をとり違え、具体的な目標や能動性がないと、理解が不十分なままなし崩しになってしまうということです。
  約7割の高校生が学習内容を理解できているかどうか疑問であると、教育の現場からずっと指摘されてきました。2003年に実施に踏み切った「(高等学校)新学習指導要領」も、この実情を背景にしたものでした。
  さまざまな要因をあげることができますが、中学校と高校との教育のあり方の認識のズレも、そのひとつになっているようです。これから高校受験にのぞむ一人として、高校がどんなところであるかを、前もってよく知っておいてください。

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自分の「将来設計」が課題となる高校3年間

 大阪府では、普通科の後期選抜に先立って、2月中旬に専門学科などの志望者を対象とした前期選抜が実施されます。前期選抜を実施するのは工業、商業、理数、総合科学、芸能文化、音楽などの専門学科と、普通科の総合選択制高校と総合学科の高校で、このうち専門学科の選抜は学区がなく、府下全域から受験できます。合格すれば入学辞退は許されないという制限はありますが、仮に不合格であっても3月の普通科の後期選抜は受験が可能。つまり原則としてかけ持ちができない公立入試において、例外的に「公立同士の併願」が可能なケースになるのです。
経済事情などで「どうしても公立高校に」という受験生にとっては、非常に貴重な存在と言える前期選抜。ただし、前期選抜の出願倍率は毎年普通科よりもかなり高めです。また、一口に専門学科といっても、その教育内容は多種多様であることを押さえておく必要があります。
 天王寺・大手前の理数科のように少人数授業や大学の教授を招いたゼミなどでハイレベルの学力錬成に力を入れる学校もあれば、国際・科学高校の千里・住吉のように理科実験や数学、外国語などの授業時間を増やして国際社会で活躍できる人材の育成を目指す学校、あるいは市立都島工業や天王寺商業のように高度な専門知識を身につけつつ、多くの生徒が国公立大や高専へ推薦で進学する高校もあります。
また、今年は鳳が、来年には市岡がそれぞれ単位制高校へと改編されます。いずれも旧学区では人気の高かった高校です。こうした人気校が前期選抜になることで大阪の受験地図がさらに変化していくことは間違いないでしょう。前期選抜で受験する場合は「公立ならばどこでも」といった安易な考えではなく、各校・各学科の特色をよく理解したうえで、自分の将来につながる学校を選ぶことがポイントになるようです。

上位校との併願私立の選択は?

 公立高校の学区改編は、私立高校入試にも影響を与えています。いわゆる難関公立校の併願先となる各私立高校では、併願者のうちの入学手続き者、いわゆる「併願の戻り」が今年も昨年なみの数が期待されています。
 特に人気のある私立高校としては、従来から各学区のトップ校との併願者が多かった学校・コースがまず挙げられます。このことを受験生の側から言えば、併願先の私立高校の選択についても、従来以上に真剣に選ぶ必要がある、ということになるでしょう。
 学区改編によって選択肢が大きく広がったなかから「本当に行きたい学校」として第一志望の公立高校を選び抜いた結果、昨年は公立トップ校の併願者の多い私立高校で、いわゆる「戻り率」が非常に高かったようですが、各校の入学オリエンテーションでは、例年以上に元気のない新入生が目立ったようです。そのような事態にならないためにも、今までのような「すべり止め」という意識ではなく、「本当に行きたい学校」の一つとして併願校を選び、受験に臨むべきでしょう。

 学区改編2年目でまだまだ見えづらい部分も多いですが、「どんなことが学びたいのか」「どんな学風が自分にあっているのか」を十分に考え、「3年間、この学校で学びたい!」と思える学校を選んでいただきたいと思います。
 そして、もしも「本当に行きたい学校」が見えない、わからないと不安になったならば、ご遠慮無く第一ゼミナール、ファロスにご相談ください。

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