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知らないとソンをする!?私立高校入試の基礎知識

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私立高校

見かけ倍率に騙されないで!

第一太郎君(中3生)とお母さんの例
平成20年2月6日の朝のこと──
お母さん─「太郎!えらいこっちゃー。あんた今度受ける学校、倍率ごっつう高くなっとるよ…」
太郎くん─「ど、どないしょうー。もう、あかんわー。でも取り合えず、塾の先生に聞いてみるわ。」

毎年、こんな会話が少なからず、各家庭でかわされています。上記の太郎くんも下記の新聞を見てビックリしたことでしょう。単純に考えると1153名の受験者は不合格になってしまいます。

[△新聞の2月6日朝刊記事より]
■○○年度大阪府下私立高等学校志願状況一覧(2月6日正午現在)

学校名 学科 コース 総募集
人員
内部
進学者数
外部募集
人員
専願者数 併願者数 応募者
合計
倍率
○☆ 普通科 総合 350 0 350 238 364 602 3.51
特進 110 0 110 196 815 1011
特進 149 149 -      

本当の倍率は?

 太郎くんとお母さんが驚いた新聞記事の倍率3・51倍。これは、『外部募集人員』460(350+110)名に対して、『応募者合計』の1613(602+1011)名から算出したもので、【応募倍率】といいます。
 しかし、実際に入試が終わってみると、『応募者合計』と実際に受験をした『受験者数』に若干の違いがあったようです。実際に受験したのは1607名だったので、『外部募集人員』に対する『受験者数』で考えると、【受験倍率】は3・49倍ということになります。さらに表をよく見ると、『外部募集人員』よりも『合格者数』がかなり多くなりました。なんと1607名が受験をして、1589名が合格です。裏を返せば、18名が不合格。『受験者数』と『合格者数』から算出した【実質倍率】は1・01倍しかなかったのです。

合格者数がポイントに

このように【応募倍率】は実際に受験した『受験者数』や『合格者数』から算出したものではなく、あくまでも『外部募集人員』と『応募者合計』から算出したものなので【見かけ倍率】と呼ばれています。  今回の○☆高校の例では、専願合格者の入学者数だけで外部募集人員の92%を占める形になっていますが、これは、受験者のレベルに差異がみられず、結果としてこのような形になったということです。最終的には、2クラス分ほど募集人員に比べて入学者数が多くなったことも、合格者確定の難しさを表しています。  ただし、○☆高校のように【見かけ倍率(応募倍率)】と【実質倍率】がこれほど異なるのは、公立高校との【併願受験】が多い私立高校のみの現象なので、どの学校にもあてはまるわけではありません。注意しましょう。

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これだけは知っておこう!!

専願と併願

 私立高校の場合、【専願】と【併願】の2種類の受験方法があります。  【専願】とは、その私立高校に合格すれば、必ず入学することを確約して出願する場合をいいます。一方【併願】は、国立高校、公立高校、他の私立高校とかけもちで受験することを指します。なお、私立高校では、【専願】に優遇措置をとっている学校が多く、たとえば、【専願】の学力テストの合格最低点を、【併願】よりも低く設定している学校もあるので、第一志望が私立高校の場合、必ず【専願】で受験するようにしましょう。

コース 受験者数 合格者数 入学者数 併願戻り率
標準・併願 240 341 341  
標準・併願 363 730 93 12.7%
標準・合計 603 1071 434  
特進・専願 197 84 84  
特進・専願 807 84 29 6.7%
特進・合計 1004 518 113  
専願合計 437 425 425  
併願合計 1170 1164 122 10.5%
総合計 1607 1589 547  

回し合格

 ○☆高校の場合、標準コースの【専願】【併願】共に、『受験者数』よりも『合格者数』が多くなっています。これだけを見ると、「受験していない人まで合格するの?」と思うかもしれませんが、ここには私立高校ならではの秘密があります。  実は、私立高校のなかには、あるコースの合格点には達しなかったけれど、同じ学校の別コースの合格ラインに達していて、その受験生が希望すれば、第二志望のコースに合格できる【回し合格】というシステムを採用している学校があります。たとえば、この○☆高校の場合、特進コースを第一志望、標準コースを第二志望と出願時に明記しておけば、特進コースからの【回し合格】が認められるのです。つまり、標準コースの『合格者数』には、「標準コースを受験して合格した人数+特進コースからの【回し合格】による人数」が記載されるため、『合格者数』が『受験者数』を上回るのです。

併願戻り率

  【併願戻り率】とは、【併願受験】して合格した生徒のうち、実際に同校に入学した生徒の割合を表す数値のことをいいます。この数値は各私立高校によってかなりのばらつきがありますが、一般的に女子校で5%、男子校と共学校が10〜15%くらいといわれています。

その他の基礎知識

推薦入試制度

 一部の私立高校には、一般入試とは別に、中学校校長の推薦によって優先的に入学できる【推薦入試制度】があります。  【推薦入試制度】には、「学校長推薦」、「体育・特技推薦」の2種類がありますが、どちらも「中学校時代に、学業とそのほかの活動が両立できたか」が判断基準になることが多いようです。たとえば、生徒会活動やボランティア活動、スポーツ、文化、芸術などがその対象になります。
 ちなみに、【推薦入試制度】で受験する場合は、書類審査、面接、作文などの試験で合格が確定します。なお、学校によっては、「学校長推薦」の基準には満たなくても、「自己推薦」で受験できるところもあるので、すでに希望校が決まっているなら、中学校の担任の先生や第一ゼミナール・ファロスの担当教員に推薦入試があるかどうか、自分は基準をクリアしているかどうかを聞いてみましょう。

1.5次入試と2次入試

  【1.5次入試】とは、私立高校の一般入試の合格発表後、公立高校の入試日よりも前の時期(主に2月中旬から下旬)に再募集し、実施する入試のことです。大阪府、京都府、兵庫県の私立高校では毎年実施されており、特に大阪府では【1.5次入試】を2回行う学校もあります。
 【2次入試】は、一部の高校で実施される公立高校発表後の追加入試で、兵庫県などでは、『後期募集』と呼ぶ高校もあります。

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