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中学受験情報

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2009年度中学受験・入試展望

2008年度中学入試の募集要項が、各中学校からほぼ出揃いました。  
来年度入試の展望についてまとめています。

1月19日、近畿圏統一日程

 2008年度の近畿圏中学入試も、ここ2年に引き続き、近畿2府4県で同一の解禁日に設定されています。来年度の統一日程は1月19日。今春と同じく1月の第3土曜日となっていて、中学校側にとっても塾側にとっても大きな混乱なく入試スケジュールを進めることができる日程です。
  今春との日程差が1日だけということもあり、入試日程を全体的に1日早めただけという学校もいくつか見られました。そのため、新設や共学化などの大きな変化の影響が出ない地域や難易度層では、ほぼ今春の結果を踏まえた入試となると考えられます。もちろん、学校改革に着手したり、改革の成果が出たり、といった学校もあり、必ずしもすべての地域・難易度層で今春通りというわけではありません。大きな変化が予想される学校については後に詳しく解説します。
  近畿圏全域での「大統一日程」も3年目となります。来年度も府県を跨いで複数の志望校がある受験生にとっては、厳しい入試ですが、条件は全ての受験生にとって同じですから、「どうしてもこの学校」と志望校をきちんと絞り込むことが、有利に受験をすることにつながるでしょう。

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来年度も2次同士がバッティング

 解禁日が再び1月の下旬と遅めの日程となった今春では、1週間ほどで大勢が決する入試日程でした。このような、事実上の短期決戦により、2次や3次日程同士がバッティングする学校が多く見られました。
  来年度も1日だけ早くなっただけのため、ほぼこの傾向は続きます。たとえば、兵庫県内の学校で見ると2次やB日程などの入試を実施する30校(3次以降の日程は除く)のうち、1月20日に8校、21日に2校、22日に8校、23日に3校が実施し、4日間で全体の7割にあたる21校が集中。限られた実施期間内に多くの学校が2回目の入試日程を設定しています。
  多くの受験生がこの7割に含まれる学校を志望校と考えているでしょうから、1週間といわず、事実上は統一日程を含めた5日間で大勢が決まると見ることもできます。いずれにせよ、今春と同様の短期決戦で、2次以降の受験校選びにも十分に慎重な判断が必要とされるでしょう。

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大阪・奈良に強豪私学が登場

 来年度、新たに開設される私立中学校として、大阪府の桃山学院、奈良県の奈良学園登美ヶ丘の2校があります。
  桃山学院中学校は、ミッションスクールとしての長い伝統と自主自治の校風で人気がある桃山学院が新設する共学の中学校です。11月ごろ完成の中学棟は、8階建ての優美な外観で、巨大なアーチ型のピロティや菜園も作れる屋上庭園、登下校管理システムなどのセキュリティシステムなど、充実した設備。大阪市の南のターミナルである天王寺から近く、市内の大動脈・地下鉄御堂筋線沿線に立地するため通学圏が広く、多くの受験生の動向に影響があるでしょう。
  奈良学園登美ヶ丘中学校は、人気の奈良学園が登美ヶ丘地区に新たに開校する共学の中学校。同時に幼稚園・小学校も新設され、09年には高校も開校します。6月9日に行われた開園・開校説明会が予約分だけで午前の部・午後の部ともに満席締切りとなるなど、注目度の高さはさすがに奈良学園の姉妹校。「コミュニケーション能力」や「科学的な視点と思考力」を特に伸ばすため、体感型授業を主とした科学実験、近隣の大学や研究所と提携した課外授業などに取り組みます。近鉄けいはんな線で大阪市中心部とも直結し、奈良県内からも大阪市内からも便利な立地です。

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人気私立大学との連携

 昨年度は、関西学院大学と、三田学園帝塚山学院清教学園の3校との教育協定が大きなニュースとなりました。3校とも今春の募集に好影響があり、特に帝塚山学院では志願者合計が前年比145%と多数の受験生が集まりました。
  今年もいくつかの学校が人気私立大学との連携等を発表しています。平安の龍谷大学付属化、上宮太子の関西大学・近畿大学との協定、平安女学院育英西の立命館大学との協定、近江兄弟社の同志社大学との協定などが挙げられます。
  平安中学・高校は龍谷大学と付属化についての協定締結により、来春より「龍谷大学付属平安中学校・高等学校」となります。中高大連携による海外研修や大学教員による特別授業など新しい連携事業の展開が予定されています。
  上宮太子は、今年の6月29日に関西大学との間で「高大接続パイロット校」の協定を結びました。「関西大学は上宮太子の『カッコいい男』を応援します」(同校ホームページより)とのキャッチフレーズで、関西大学との連携を強化していきます。また、続く7月13日には、上宮学園と近畿大学との間に「21世紀教育連携パートナーシップ協定」が締結。立て続けに大阪府の人気私立大学2つとの連携関係が成立しました。
  平安女学院中学校では、立命館大学との学術交流協定書に基づいて、来春に推薦入学枠を拡大した立命館大学への進学コースを開設します。この新コースは2クラスを設置し、定員は60名。卒業後には立命館大学と立命館アジア太平洋大学への推薦が受けられます。従来のコースは「アグネス総合コース」となります。
  育英西中学校は、来年度より「立命館コース」を新設します。これは今年、奈良育英学園と学校法人立命館との間で締結した「交流協力協定」に基づく高大連携事業のひとつ。一定の推薦基準をクリアすれば、立命館大学への推薦を受けることができます。立命館コースは、募集段階から分けられ、30名×2クラスの60名募集。女子生徒の理系進学希望が増える傾向に対応して、理数系教科に力を入れたカリキュラムです。もちろん、理数以外の教科に関しても、5教科すべてをバランスよく学ぶという従来からの教育方針も継承します。
  同志社大学は、近江兄弟社高校をはじめ全国の5つのキリスト教系高校と教育連携協定を締結しました。これにより、来年度から、同志社大学への推薦入学制度が実施されます。成績だけではなく、キリスト教校としての教育理念の実践を重視した選考になるとのことです。推薦枠は5校合わせて80名以上で、近江兄弟社にも相応の推薦枠が配分されます。

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大阪の人気校で「特別日程」

 短期決戦の傾向が続く近畿圏の中学入試。その傾向のためか、短い期間でいかに優秀な受験生を集めるか、人気校でも日程の工夫が見られます。その一つが募集コースを限定して実施する「特別日程」入試です。今春の帝塚山学院泉ヶ丘のM入試(医進コースのみ募集)に続くように、来年度は、初芝富田林が医進コースのみを募集する「中期医進」日程、清風が理Vコースのみを募集する「理Vプレミアム」日程をそれぞれ実施します。
  今春の帝塚山学院泉ヶ丘のM入試は、医進コースのみ募集約10名に対して、77名が受験、合格者40名で実質倍率は1・9倍でした。来年度も医進コース約10名の募集で、入試科目は国語150/算数150/理科100の3科目、1月20日の実施です。
  初芝富田林「中期医進」は、1次・2次と合わせて40名の医進コース定員で、中期医進の枠は決まっていません。国語100/算数100/理科50の3科目で行い、日程は1月21日となります。
  清風「理Vプレミアム」は、1月22日に実施で、理Vコース20名を募集します。入試科目は国語120/算数120/理科60の3科目となっています。

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来年度募集に直結する今春の実績急進校県

 今春一期生の活躍により大学合格実績を大躍進させた大阪桐蔭開明の2校。来年度入試で、受験生人気がますます高まることが予想されます。
  大阪桐蔭では、「英数コース」の一期生が今春卒業年度を迎え、京都大学への合格者を30名(うち現役20名)と、06年度の14名から大きく伸ばしました。
  開明でも、共学一期生が卒業年度となり、京都大学17名(現役14名)をはじめ、大阪大学14名、神戸大学31名と、06年度の京大1名/阪大5名/神大15名から3大学合計で3倍増に近い実績へと大躍進を見せています。
  両校とも、さらに上を目指す新コースが始動しています。大阪桐蔭の「英数選抜コース」、開明の「スーパー理数コース」です。現状に留まることがない両校の姿勢に、共感する受験生・保護者からより一層の支持を得ると思われます。

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