私立高校入試のシステム
受験校決定までの流れ
1.10月下旬から12月上旬にかけて、中学校で二者懇談・三者懇談が実施され、受験予定校ならびに専願・併願が決められます。
2.1月初旬から中旬にかけて、中学校の先生が各私立、高校を回り、受験予定者の2学期の実力テストの結果を持参します(「教育相談」と呼ばれているもの)。
3.各私立高校の先生が、持参された実力テストの結果を基に、生徒別に合格の可能性の有無を中学校側に返答します。
4.受験校が確定し、入試の本番を迎えます(1月下旬〜2月初旬)。
5.入試の合否は、教育相談の結果を多少考慮しながらも(高校によってはかなり考慮)、入試本番の得点のみで決定されます(ただし、一部の私立高校では、内申点も多少考慮に入れます)。
※私立高校の入試は、教育相談という制度はあるが、大半の得点は実力(学力)によって合否が決まるといえます。
※なお、本文掲載の教育相談に関しては、大阪府を例としています。府県によっては同形態で実施されていません。
専願と併願について
私立高校の入試で、一番大きな特色は同じ高校の受験生の間に「専願」と「併願」があることです。専願とは、「合格したらまちがいなくその高校に入学することを高校側に約束して受験すること」であり、併願とは、「合格しても必ず入学するとは限らない」という受験方法です。併願生は、公立に合格したら公立進学、公立不合格の場合に私立進学という形式をとる場合が多いようです。
● 専願受験のメリット
専願受験者は、高校側に合格したら必ず入学することを約束していることになるので、高校側も合格を出しやすくなります(併願受験者は、合格を出しても、公立に進学してしまう可能性が高いわけです)。したがって、専願受験の場合、併願受験に比べて合格最低点が低く設定されています。
○専願受験は、併願受験に比べて1ランク上の私立高校を受験できます。
● 専願受験をすると
専願受験は、併願受験に比べて「合格しやすい」「1ランク上をねらえる」などのメリットがありますが、同時に合格したら必ずその高校に進学しなければならないので、後で公立高校を受験したくなっても認められません。
このことはよく理解しておいてください。
教育相談
教育相談とは、中学校の先生が、受験予定者の2学期の実力テストの結果を持って各私立高校を回り、合格の可能性を入試以前に高校側に判定してもらうという制度です。高校側は中学校側に全生徒の合否可能性を返答します。
合格の可能性が高いと判定された生徒は、受験校確定、逆に可能性が低いと判定された生徒は、再検討の結果受験するかどうかを決定、また本番の入試しだいと判定された生徒は、再検討の結果受験するかどうかを決定します。場合によっては、1ランク下げて受験します。
回し合格
私立高校の場合、同じ学校でも、T類・U類の類別や選抜・総合・進学のコース別など、複数のコース学科を持つ高校が多く、そのコースによってレベルが違います。
このような高校で、特進選抜コースを受験して不合格になったが、もし特進総合コースで受験していれば充分合格できる得点がとれていたりすると、特進総合コース合格という合否結果になることがあります。これを「回し合格」といいます。
● 回し合格の活用方法
特別進学コースならまちがいなく合格できるが、もう1ランク上の特進総合コースに行けるなら行きたいという場合、とりあえず特進総合コースで受験します。万が一不合格になっても、特別進学コースで合格をもらえる可能性が高いです。ただし、一部の高校では最初から下のコース・学科に出願した生徒と、回される生徒の合格最低点に差をつける場合もあり、それらの高校については安易な上位コースの出願は危険です。
面接の実施
私立高校の入試の特色として、もう1点あげられるのが、面接を実施する高校が多いということです。これは、学力面だけでなく、性格面や話し方などその高校の校風にあっているかどうかを見るために実施されます。しかし、実際には、面接結果は合否ラインに複数の受験生が固まった場合の合格者決定の資料として使用されることが多く、合格点が取れているのに、面接で落とされるというケースはほとんどありません。
● 面接対策
1.面接対策としては、まず第一に日頃から相手の目を見てはっきり話す習慣を身につけることが必要です。
2.面接時の質問内容は、どこの高校もおおむね決まっているので、あらかじめそれらの質問に対する返答を考えておきます。
●志望動機
●中学時代に力を入れてやってきたこと
●高校に入学したら、どんなことをやりたいか
●自分の長所・短所は何か
●最近起こった出来事で、特に印象に残っているものは何か、など
3.以上の質問に対して、はっきり姿勢を正して返答すれば面接については万全です。
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