公立高校入試での内申の重要性は、すでにふれたとおりですが、いくら内申がよいからといっても、実力が伴わなければ入試は突破できても、進学後に大きな問題が起こることもあり得ます(留年や退学など。高校は義務教育の課程ではありません)。
まして、私立高校のほとんどが内申を「参考程度」にしか合否決定に使用しないことから、公立に先立って入試が実施される私立高校において、「実力の有無」は非常に重い意味を持つのです。
では、どの時期に、どのような実力テストが実施されるのでしょうか?
※府県や地域によって、また中学校によって異なる場合があります。
5月下旬に中間テスト、7月上旬に期末テストが実施されることから、実力テストが実施されるのは6月中旬であることが多いようです。
この時期の実力テストの将来の進路指導に与える影響は、中学校ごとに異なります。というのも、私立高校との間で実施される将来の進路相談(事前相談)に持参される実力テストは、高校から特にどの時期のテスト成績を持参するよう指定されることはほとんどなく、指定したとしても、「実力テスト2〜3回」というようなもので、かなり中学校の判断に任されているという現状だからです。
「3回分」と指定している高校に、2学期に2回しか実力テストを実施しない中学校から誰かが出願しようとする場合は、このテスト成績も必ず持参されることになりますが、もし2学期11月までに3回実力テストを実施する場合は、「直近の結果重視」という進路指導の原則から、2学期の実力テスト成績を持参する場合が多いようです。
しかし、「進路相談持参テスト」は、中学校が年度始めに決定している場合が多く、どのテスト結果が持参されるのか基本的にはわかりません。
つまり、これが受験生の厳しい現実で、このテストから決して手を抜くことは許されないのです。もし、持参されないとしても、このテストで手を抜いてしまって悪い結果が出たような場合、将来の実力テストの結果(数値)の動きによっては、進路指導上「マイナス材料」となる場合もあります。
たとえば、次の実力テストで成績がアップしたとしても、さらに次のテストで成績が下降したりすると、「成績が不安定」との見方がつきます。「実力テストを実施するからには必ず意味がある。」このような基本的認識を持って、受験生として、常に全力を出すことが求められるのです。
ずばり「必ず進路相談に持参されるテスト」と心得るべし、です。よって、失敗は大きなマイナスとなります。どれほど大きなマイナスになるのかは、将来出願しようと思っている私立高校によって異なりますが、ここでは最近の進路相談の位置づけが「合格者決定の上で非常に大きく重い」ということだけ伝えておきます。
第一ゼミナールは「夏が受験の天王山」(分岐点)とよくいいますが、その理由は、このような学校の実力テストの扱い方と、進路相談の位置づけによるもので、決して誇張ではないのです。
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