受験勉強は、中1〜中3までの全学習内容を範囲とする「入試問題」を突破するための勉強です。つまり、学習内容に学年の偏りがあってはだめなのです。
もし、みなさんが「中学1・2年生の学習を中心にすることが受験勉強だ」と思っているとしたら、それは明らかにまちがいです。
たしかに、事前相談資料として重要視される2学期以降の校内実力テストに向けて、かなり忘れてしまっている可能性の高い「1・2年生単元」に十分な時間と労力をかけることはまちがっていません。しかし、同時に3年生になってから学習する単元が、内申のみを意識した「定期テストのための勉強」になっているとしたら、偏りがあるといわねばならないでしょう。
いま、みなさんが、かりに中学3年生だとして、中3の2学期中間テストの問題で再度テストを受験したとします。そのとき、前回はかなりの得点が取れたのに、大きく得点がダウンしたとしたら、どう考えますか?
「定期テストの前に、もっとしっかりと頭にたたき込むつもりで、十分に準備をしておくべきだった」。あるいは、「テスト後に、もっときちっとやり直しをして、まちがった問題やわからなかった問題を理解しておくべきだった」。必ず、そのように考えると思います(やり直しするためにまた時間がかかるので)。
そこで、みなさんに問いかけます。「あなたは中2の2学期の中間テストで前回と同じ得点を取る自信がありますか?」。もし自信がないとしたら、今の学習のやり方では上で想定した中3生と同じ後悔をすることになります。
どうすればよいのでしょう?その答えは「3段階定着方式」の勉強法です。
すなわち、以下の学習方法と姿勢が不可欠であるということです。
●定期テスト前・後を問わず、学校から帰ったら、できるだけ早く学習内容について、復習する(この復習は、宿題をやることのみをいっているのではありません。宿題の有無に関係なく、今日学校で習ったことを整理・確認するのです。
ただ、この整理・確認を大変なものと考える必要はありません。要するに、教科書の本文をよく読みなおし、学校のノートも開いてみて意味を理解するとともに、
練習問題があるような教科であれば、もう一度やってみるのもよいでしょう)。
●ただ、理解しようとしたのによくわからないところがあったとき、このときの処理だけは絶対に怠りのないようにすること。その部分にマーク(アンダーラインやチェック)をして、塾や学校の先生に素早く聞くこと、ここがポイントです。
全教科できない場合は、不得意教科のみに絞ってやること。そして、続けることが重要です(さらに質問したところと教えてもらったことを、必ずノートに残しておくこと。後で非常に役に立ちます)。
●定期テスト勉強計画表を作成し、自分の「理想的な勉強のあり方」を確認して日々の学習のふりかえりを行い、不足した勉強時間や実施できなかった内容をチェックして次の日の学習内容と時間を決定する。
●定期テスト前には、もう一度各教科の内容を教科書でしっかりと確認するとともに、問題の数をこなすことに注力すること(この時、塾のテキストや定期テスト対策ワークなどを活用しなければなりません。これまで、あなたは活用できていましたか?)。
●対策授業には必ず出席する。
●テスト終了後にできなかった問題やまちがった問題を必ずやり直し、関係する教科書の部分を十分読みなおしてまちがった問題の回答の横に、「自分が誤解していたこと」や「わからなかったこと」として記入しておくとよいでしょう。
クラブが忙しかったり、つい怠けてしまってできないような場合もあるかもしれませんが、ぜひこの学校内容のリトライの実施をすぐに始めてください。
学校の現在の履修内容の学習の定着(記憶)と、中学1・2年生の履修内容の定着(塾の学習の定着)のバランスが大切であることはふれましたが、では、塾の学習内容を効果的に、しかも確実に吸収するためにはどのように学習すればよいのでしょう?
それは次のような学習姿勢です。
●欠席しない
クラブなどが理由で、どうしても遅刻せざるを得ない場合もあるでしょう。
しかし、その場合でも必ず出席すること。一回一回の授業を大切にすることから学習への取り組み姿勢が変わり、集中力も養成されます。
非常に重要なことなのです。
●宿題は遅くとも次の日の夜には必ずやること
耳の痛い話かもしれませんが、みなさんのなかには、先週の宿題を今週の塾の前の夜にやったり、ひどい場合は、塾のある日のわずかな時間(つまり塾に来る直前)にやっている人がいるのではないでしょうか?
「効果のない努力」の虚しさを感じませんか?同じやるなら「効果の出る努力」をやるのが当然です。宿題やリトライは、学習直後に実施してきた大きな効果を生むものです。手を抜かないようにしてください。
●小テストには準備学習(前の夜に先週の塾の授業内容や宿題の見直しを実施する)を怠らず、必ず合格点をとること。
「小テスト」という名前にごまかされて、軽視するのは大きなまちがいです。学習直後のテストで求められる結果が出せないのに、どうして遠い将来の定期テストや入試において満足な結果を残せるでしょうか?
学習には踏むべき手順が必ず用意されています。
その一つが、小テストであり、このテストのくり返しとテストに向けた真剣な学習の蓄積が、徐々にみなさんの力を伸ばしてくれるのです。
●一つ一つの問題を丁寧に解く(処理する)
問題の数をこなさなければならない時はあります。しかし、だからといって十分に考えることもせずに、ただやみくもに問題を「消化」することは、これも「効果のない努力」といわねばなりません。
宿題にしても「やる」ことが目的ではなく、「学習内容が理解できており、使いこなせるかどうか」を確認し、使いこなせないならば、再度学習することを求めることが本来の目的です。
スラスラ解けない問題に出くわしたら、「やった!伸びるチャンス到来!」ぐらいの気持ちを持ち、粘り強く考えること。
また、考えてもわからないことなら調べること。
調べてもわからない問題は必ず質問すること(問題を丁寧にやれている人は、自然に質問できるのです)。「質問の仕方がわからない」「できない」という人は、ひょっとしたら問題を丁寧にやれていないのかもしれません。
一度ふりかえってみてください。
●質問受付室の活用
「問題を丁寧にやろうとすれば質問はできる」
「理屈ではわかっていても何か抵抗を感じる」
「だって、丁寧にやろうにも全くわからない」という人。そんなときも「質問」です。
ただ、約束してほしいことがあります。「全くわからない」という人の多くが、実は全然分かっていないのではなく、ある程度のことは十分理解できている場合が非常に多いのです。
ですから、「できない問題はこれ」でも「このような問題はできる」と自分で最低限のしぼり込みは行ってください。あとは先生たちの仕事です。
以上のことを今度の塾の学習における基本姿勢(変えてはいけない姿、行動)として努力したなら、あなたの学力は必ず向上します。
|