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ゲームは本当に学習の時間を奪っているのか!?

ゲームは本当に学習の時間を奪っているのか!?

 

子どもの教育を考えるときに何かと目の敵にされるのがゲームという存在。たしかに、子どもたちの多くはゲームに目がなく、好きな子は何時間もやり続けています。その姿を見て、保護者の方が心配になるのは当然のこと。

 

実際、ゲームのやり過ぎが勉強に悪影響を及ぼすのは事実です。その実態を教育経済学者の中室牧子教授が解き明かしてくれています。

 

1日が24時間しかないことは、誰であろうと同じ。そのなかで、ゲームをする時間だけを増やしていけば、他のことをする時間がなくなっていきます。当然ながら、勉強する時間も減ります。

 

しかし、悪影響はその程度のもの。ゲームをすると暴力的になるといったことはありません。ゲームと現実を混同するほど、子どもたちは愚かではないのです。

1日1時間までなら問題なし

では、1日どれくらいまでなら「やり過ぎ」にならないのでしょう?その目安も中室教授は著書『学力の経済学』の中で提示してくれています。その目安は1時間。1日1時間くらいは自由にさせてあげて大丈夫なのです。

 

「毎日1時間もやらせていて大丈夫なの?」と心配になる気持ちはよくわかります。しかし、ゲームに大幅な制限をかけたところで、学習時間が増えるかというと、そうはならないこともわかっています。

 

 

ゲームをやめさせても学習時間はあまり増えない

中室教授によると、1時間テレビやゲームをやめさせたところで、男子については最大1.86分、女子については最大2.70分しか学習時間が増加しないとのこと。指摘されてみれば当然で、自分が子どもであれば、ゲーム以外の遊びをするだけの話ですよね。

 

ゲームの前にいないからといって、成績向上には何の影響もないのです。むしろ、本来は必要のない禁止事項が増えるだけで、親子の間に無用なゆがみを生み出しかねません。明らかにこちらの方がリスクです。

 

 

いっしょにゲームを楽しんでみる

親の方が頭を切りかえて、せっかくなら1時間のゲームの時間をいっしょに楽しんでみるというのも一つの方法です。今は親子でいっしょにできるゲームがたくさんあります。親子の間で共通の話題があれば、それをきっかけにコミュニケーションが深めることもできるはず。

 

ゲーム慣れした子どもの方がすぐにうまくなることが多いかもしれません。その場合もよい機会だと思って、ぜひともお子さんに教えてもらってください。子どもが親に「教える」という行為は、子どもの中で自尊心や自己重要感が育つ貴重な経験になることでしょう。

 

また、自分ができるようになったことを人に伝えるには、まず相手の理解度を量る必要があるという意味で頭を使います。時にはなかなか伝わらずにイライラすることもあるかもしれません。しかし、そういった小さな成功と失敗を繰り返すことは、生きる力を高めるのに必要不可欠な経験なのです。

 

ただの遊びのはずが、将来のコミュニケーション能力を育む機会にもなります。ゲームだからと門前払いしてしまうのではなく、いっしょに楽しんでみてください。

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