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大阪の公立高校の「アドミッションポリシー」を知ろう!望まれる生徒像とは

大阪の公立高校の「アドミッションポリシー」を知ろう!望まれる生徒像とは

大阪府の公立高校を受験するとき、願書のほかに誰もが提出しなければならない書類があります。それは自己申告書です。入試の得点が合格と不合格のボーダーゾーンになった場合、受験する高校の「アドミッションポリシー(求める生徒像)」と、自己申告書の内容が極めて合致していると判断されれば、その受験生は優先的に合格になるのです。

1問、1点の差が合否を分けるのが入試です。合格の可能性をわずかでも高めるため、志望校のアドミッションポリシーを把握し、内容を考え抜いた自己申告書を用意しておきたいものです。

ボーダーゾーンを知ろう

まずは、ボーダーゾーンについて理解するため、合格者を決定するプロセスを見ていきます。入試の総合点が高かった順に、高校の募集人数に対して110%の人を並べます。そしてこのうち上位から、募集人数の90%の人がこの時点で合格となり、残りの人はボーダーゾーンとして扱われます。

例えば募集定員が320人だった場合、こんな感じになります。

そして、ボーダーゾーンの生徒の合否を分けるのが、自己申告書および内申書の「活動/行動の記録」の内容です。ポイントは総合点の高い順ではなく、その高校のアドミッションポリシーに極めて合致している人から優先的に合格となること。記載内容次第で合格の可能性が変わるというのがおわかりいただけると思います。

自己申告書および内申書の基準で合格者を決定していって、それでもまだ定員に達しない場合は、残りのボーダーゾーンの生徒を総合点の高い順に並べ直し、定員までが合格となります。


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大阪公立高校のアドミッションポリシーの具体例

では、実際にどのようなアドミッションポリシーが掲げられているのでしょう。具体例を見てみましょう。



【天王寺高校(文理学科)】
本校は、人類の幸福を願い、平和を守り、人権を重んずる、民主的な社会の形成者の養成を教育方針として掲げています。このような人づくりを実現するため様々な教育活動を展開しており、同時に日本や国際社会で活躍するグローバルリーダーの育成をめざしています。グローバルリーダーに必要な素養は学力に加え意欲・行動力・志・優しさであり、それらのすべてを身につけることが目標です。

1 意欲
自由闊達・質実剛健・文武両道の校風を理解し、深い教養を身につけるだけでなく、行事・部活動・探究活動等に積極的に取り組む意欲を有する生徒

2 行動力
思考力・判断力・表現力を育みながら目標に向かって全力を尽くせる生徒

3 志
世界市民として多様性を理解し協働性を備え主体的に社会貢献する高い志を持つ生徒

4 優しさ
様々な個性の存在を理解するとともに尊重し合い、自分にも他人にも優しい生徒


少し難しいと感じるかもしれませんが、自己申告書を記入する前に必ず志望校のアドミッションポリシーを確認しておきましょう。


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自己申告書作成のポイント

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志望校のアドミッションポリシーを確認したら、次は自己申告書の作成です。これまで取り組んできた学習やクラブ・委員会・校外活動などの実績や経験を、アドミッションポリシーに掲げられている内容と関連づけて、まずはノートにどんどん書き出しておきしょう。

自己申告書の記入スペースに書ける文字は、ややゆったりめに書いて原稿用紙3枚、詰め気味に書くと3枚半ほど。意外と多いと感じる人が多いようです。クラブ活動の大会優勝や地域のボランティア活動など、目に見える実績がないため書くことがないと、ペンが止まってしまうのも仕方のないことでしょう。

目に見える実績があるに越したことはないのですが、大事なのはそこではありません。なぜなら、大多数の生徒は、中学校を卒業する段階で目に見える実績を持っていない、ほぼ横一線の状態だからです。

重要なのは、自分の印象に強く残った中学校生活での経験、それにどんな意欲を持って向き合い、それを通じてどんなことを考え学んだのか、周りの人とどう関わりを深めたのか、ということです。具体的なエピソードや印象に残っている言葉などを織り交ぜて書き込むのがポイントです。

そして、その経験を高校生活でどう活かしたいのか、受験校のアドミッションポリシーを意識しながら書き進めましょう。文章の流れの中で自身の長所も自然に伝えられるよう工夫できればなおよいですね。

自分の言いたいことが伝わる構成・表現になっているか、アドミッションポリシーに合致しているか。学校や塾の先生など、経験豊かな周りの人にもアドバイスを求め、より相手に伝わる自己申告書を目指してください。決して一度で完成させようと思わず、面倒でも何度も下書きを重ねる根気が大切です。

人事を尽くそう

「アドミッションポリシーに極めて合致する」と判断されて合格を勝ち取る生徒の数は、合格者全体の数から見れば多くはありません。実際に、極めて合致する生徒がいなかったとして、この枠での合格者を出さなかった高校もあります。一方で、先ほど例として挙げた天王寺高校の昨年度の入試では、この枠で17人が合格しているのです。

入試に悔いを残さないため、合格の可能性を少しでも高くするため、ぜひ自己申告書にも全力を注ぎましょう!

令和3年度の各府県の公立高校入試情報
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