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知らないと損!大阪府私立高校の1.5次入試について

知らないと損!大阪府私立高校の1.5次入試について

大阪の私立高校入試は例年2月10日前後に実施されます。大阪府内の高校は同じ日程で試験が行われるため、「1回きりの本番で本領発揮できなかったらどうしよう…」と心配な方も多いのではないでしょうか。

そんな時に知っておきたいのが、1.5次入試です。
1次入試が不合格であっても、もう一度私立高校に挑戦するチャンスがあります。

この記事では、大阪の高校入試や1.5次入試の概要や難易度などについて注意点を交えながら解説します。



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高校入試の流れ

最初に大阪の高校入試の流れを、2022年度を例にして見てみましょう。

私立高校公立高校
2/10〜1次入試
2/11〜1次入試の合格発表
2/15〜1.5次入試→合格発表
2/17、18特別選抜
2/28特別選抜の合格発表
3/9一般入試
3月下旬2次入試→合格発表

私立高校は2月上旬に1次試験

私立高校入試の中心は1次試験です。大阪府内の私立高校1次入試は全校同じ日程で行われます。大阪府ではなく奈良県や和歌山県など入試日程が被っていないようであれば、他府県の学校も受験することが可能です。

私立高校は受験する際に専願か併願かを明らかにしなければなりません。専願とは、その学校を第一志望とし、合格すれば必ず入学することを前提として受験する方式です。多くの学校で、専願の受験生は併願よりも合格ラインが低く設定されるため、専願で受験した方が受かりやすくなります。一方、併願は、合格してもその学校に通うかどうか確約しない受験方式です。

また、私立高校には特待生制度というものがあります。一定基準以上の成績がある生徒を学校が選抜し、授業料や入学金などを軽減して入学する制度です。学費面の負担から私立高校を選択肢から外しているご家庭でも、特待生制度を使えば希望する私立高校へ通うことができるでしょう。

公立高校は3月上旬に一般入試

公立高校入試の中心は、3月に行われる一般入試です。国語・数学・英語の問題は難易度によってA〜Cの3種類作成されます。学校ごとに問題の種類が決められており、各高校が選択した問題で試験が行われます。

公立高校の入試は試験の点数に加え、内申点も合否判定の基準になります。試験の点数と内申点の比率は高校ごとに異なり、どちらの点数に比重を置いて判定するのかは学校によって様々です。

また、公立高校では一般入試とは別に特別選抜入試というものがあります。体育科や音楽科など勉強系以外の専門的な学科が特別選抜に当てはまります。入試のタイミングは一般試験よりも早く、特別選抜の多くでは学力試験に加え、実技試験が実施されます。

合格のチャンスが増える回し合格

1つの学校に複数の学科やコースがある場合、回し合格で合格のチャンスを増やすことができます。回し合格とは、出願時に申請すれば、第一志望校のコースで合格ラインに達していなかったとしても、第二志望、第三志望の学科やコースの基準に達していれば合格できる制度のことです。転科合格やスライド合格とも言います。

例えば、1校に4つのコースがある場合、回し合格を利用すると4回受験するのと同じチャンスがあるということです。言い換えると、回し合格で滑り止めの受験校を減らすことができます。回し合格に対応しているかどうかは、募集要項で確認するか、学校や塾の先生に問い合わせてみましょう。


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大阪の1.5次入試とは

1.5次入試とは、大阪府や京都府、兵庫県などの私立高校で採用されている入試制度の1つです。
1.5次入試の概要や大阪で1.5次入試を実施している学校について紹介します。

1.5次入試の概要

1.5次入試とは、私立高校入試の合格発表のすぐ後に行われる追加入試のことです。1次試験が不合格だったとしても、公立高校入試より前にもう一度私立高校を受験することができます。

ただし、1.5次入試が実施される高校は限られており、定員も多くはありませんが、併願でも受験することができるためスケジュールが合えば複数の学校を受験することが可能です。

もし1.5次入試も不合格となった場合は、公立高校入試の後に行われる2次試験を受験することができます。ただし、2次試験を実施する学校の数は、1.5次よりもさらに少なくなるので注意が必要です。

1.5次入試を実施している学校

1.5次入試を実施するかどうかは、1次入試の合格者数や専願と併願の割合などを見て判断されます。つまり、決まった学校で毎年行われるものではありません

2022年の1.5次入試実施校は、男子校は清風など3校、女子校はプール学院など13校。共学校では清風南海、桃山学院など47校で1.5次入試が実施されました。

■男子校
清風、東大阪大学柏原、明星

■女子校
ヴェリタス城星学園(現・城星学園)、大阪薫英女学院、大阪成蹊女子、大谷、金蘭会、好文学園女子、堺リベラル、樟蔭、城南学園、相愛、梅花、プール学院、明浄学院

■共学校
アサンプション国際、アナン学園、あべの翔学、英真学園、追手門学院、追手門学院大手前、大阪偕星学園、大阪学芸、大阪暁光、大阪国際大和田、大阪金剛インターナショナル、大阪産業大学附属、大阪商業大学、大阪商業大学堺、大阪信愛学院、大阪青凌、大阪体育大学浪商、大阪桐蔭、大阪夕陽丘学園、大阪緑涼、開明、関西福祉科学大学、建国、賢明学院、金光大阪、金光藤蔭、金光八尾、四天王寺東、常翔啓光学園、昇陽、精華、星翔、清風南海、大商学園、太成学院大学、帝塚山学院泉ケ丘、東海大学付属大阪仰星、浪速、初芝富田林、初芝立命館、東大阪大学敬愛、東大谷、箕面学園、箕面自由学園、桃山学院、履正社、早稲田摂陵

一部の学校では1.5次入試の結果が公開されており、例えば2022年の大阪桐蔭高校では志願者数18名、合格者数16名という結果になっています。

参考:https://www.osakatoin.ed.jp/examination/indexsr.html

学科ごとの募集人員や願書受付期間、試験日、合格発表日などの募集要項は、1次入試が終わった後に、大阪私立中学校高等学校連合会から一覧表になって発表されます。詳細は各学校のホームページなどから確認できます。

1.5次入試の難易度

1.5次試験の問題の難易度は、1次試験と比べて高いということはありません。1次も1.5次も同じレベルの問題が出題されます。ただし、問題自体の難易度は変わらなくても、学校が募集する人数が少なくなるので、合格できるラインは自然と高くなるでしょう。

1次入試の定員が300名以上だったとしても、1.5次入試の定員は2,3名ということもあり得ます。そのため、1.5次入試で受験する高校は、実力以上の難関校を受験するよりも、合格圏内の学校を受けることをおすすめします。

1.5次入試のメリット

ここでは、1.5次入試のメリットについて紹介します。

2回目の挑戦ができる

1.5次入試のメリットは、1次試験で不合格となっても、もう一度受験できるという点です。大阪では高校入試日程は統一されているため、私立高校を2校以上受験することができません。しかし1.5次入試を活用することで、1次試験で受けれなかった学校や不合格になってしまった学校に再度挑戦することができます。

滑り止めの確保

2つ目のメリットは、滑り止めを確保できるという点です。本命が公立高校である場合、私立高校を滑り止めとして受験する人も多いでしょう。しかし、受験日に体調不良や緊張などで力が発揮できず不合格になってしまうこともあります。

そのような場合、1.5次入試で再度私立高校を併願で受験することで、滑り止め高校を確保することが可能です。その結果、安心して公立の本命高校を受験することができるでしょう。

試験慣れできる

さらに、1.5次入試を受験することで、試験慣れすることができます。試験当日は緊張と不安で、いつも通りのペースで問題を解けないという人も少なくありません。

公立高校を第一志望としている人は、3月の本番を迎える前に1次入試と1.5次入試を受けることで2度も試験を体験することができます。受験会場の雰囲気を何度か経験しておくことで、普段通りのパフォーマンスで本番に挑めるでしょう。


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1.5次入試を受験する際の注意点

私立高校の1次入試でつまずいたときに救世主となる1.5次入試ですが、事前に知っておかないと後悔するポイントがあります。ここでは、1.5次入試を受験する際の注意点について紹介します。

志望する高校で必ず実施されるとは限らない

1次入試のように1.5次入試は、毎年必ず実施されるとは限りません。仮に受験したい高校が2校あり、1校を1次入試で、もう1校を1.5次入試で受験しようと考えていても、その高校で1.5次入試が実施されない可能性は十分にあります。

例年1.5次入試を実施している学校が今年は実施しなかった、ということもあり得るので、あくまでも私立高校の受験は1次試験がメインであることを忘れないようにしましょう。1.5次があるから大丈夫、と余裕を持ち過ぎるのは危険です。

出願期間が短い

1.5次入試は出願期間がとても短いので注意が必要です。1次の合格発表から数日以内に出願を締め切ってしまう学校がほとんどです。1次が不合格だとわかったらすぐに学校や塾の先生と相談し、どこの学校を受験するのかを決めましょう。

焦って学校を選んでしまわないために、入試期間が始まる前に気になる学校へ見学に行くことをおすすめします。どうしても見学に行けない場合は、学校のホームページや入試情報サイトで卒業した先輩や保護者の口コミをチェックしておくとよいでしょう。

第一志望だけを見るのではなく、事前に複数の学校をリサーチしておくことが大切です。



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まとめ

大阪の私立高校の多くでは、1.5次入試が実施されます。私立高校の追加試験でもある1.5次入試を活用することで、志望高校に2回受験できたり、滑り止めを確保するなど大きなメリットがあります。

受験できる学校が直前にならないと発表されない上に出願期間も短いため注意が必要ですが、1次入試を失敗した時は検討しても良いでしょう。後で後悔しないためにも必要な受験情報を収集し、悔いのない高校受験にしてください。

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