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高校1年生から大学受験は始まっている!?高1の進路選択の重要性とは

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高校1年生から大学受験は始まっている!?高1の進路選択の重要性とは

4月から始まる高校生活。新しい生活に胸を弾ませている方も多いことでしょう。
しかし、「高校一年生の過ごし方が、大学入試の結果を左右する」と言われていることをご存じでしょうか。

高校の試験は、中学校のときのように一夜漬けの暗記で乗り切れる内容ではありません。そのため、高校一年生から先を見据えてコツコツ勉強し確実に実力をつけることが重要になってくるのです。

今回は、まず中学校と高校での勉強面の違いを理解したうえで、高校一年生からできる大学入試対策について解説していきます。

中学校と高校での勉強面の違い

中学校と高校での勉強面の違い

まず、中学校と高校の勉強面において、どのような違いがあるかを見ていきましょう。

覚える量・理解するレベルがあがる

最初に知っておきたいのは、中学校から高校にあがると、5教科から10教科へ科目数が倍になることです。

  • 中学校:国語、社会、数学、理科、英語の5教科+副教科
  • 高校:現代文、古典、現代社会、数学I、数学A、化学基礎、生物基礎、物理基礎、コミュニケーション英語、英語表現の10教科+副教科

たとえば、中学校の「国語」は、高校では「現代文」「古典」の2教科に細分化されます。

そして、一つひとつの科目がより深くなるため、覚えることももちろん増え、要求される理解のレベルも格段に上がります。もはや、中学校までのように一夜漬けで暗記をして乗り切れるような量と質ではないのです。

ベースになるのは、中学校の勉強

科目数が増えるからといって、高校で学ぶこと全てが全くの新しいことであるというわけではありません。

あくまで、ベースとなっているのは中学校の勉強であり、高校で学ぶのはその延長線上にありますので、中学校の勉強で少しでも苦手な箇所があると、どうしても高校で習う内容に響いてしまうのです。

そのつまずきを克服しないまま高校での勉強を積み重ね、大学受験の勉強を本格的に始めようとした場合、さらなるつまずきを生んで失敗してしまうのは言うまでもありません。

その苦手の原因が中学校の勉強だと分かった場合、そこから学び直さなくてはいけなくなるため、そこで時間を消費してしまい大きく遅れをとることになってしまいます。

もし、中学校の勉強で苦手分野があるのならば、早めに克服しておいた方がよいでしょう。

高校では予習が前提となる

中学校と高校では、授業の進め方も変わってきます。
中学校では、新しいことを学ぶ場合、まず授業で内容の説明があり、その後に演習を行うといった流れが多かったのではないでしょうか。

一方、高校では、一般的に以下のような進め方になります。

1.あらかじめ指示されていた箇所を予習し、問題も解いておく
2.授業で答え合わせをする
3.生徒の理解状況にあわせ、必要であれば解説

このように、高校では、新しい単元であっても、問題の演習までも含めた「予習」を前提として、授業を進めることが主となるのです。

また、高校1年生の1学期は比較的ゆっくりと進める学校が多いのですが、2学期に入ってからは授業の進度が急速にスピードアップします。

このように、中学校と違って高校の「予習」中心の授業の進め方やスピードに戸惑いを感じないよう、心構えをして対応できるように準備しておくことが大切です。

高校生の進路選択で将来が決まる

進路選択を相談する高校生

続いては、高校生活で最も重要なポイントである「進路選択」について、見ていきましょう。

中学生でも、次に自分がどこに進むかという「進路選択」は行いますが、その重要度は高校と大きく異なります。

中学生の進路選択では将来に大きな差は出ない

中学生のときの進路選択は、あくまで「高校に行くこと」でした。もちろん、将来を見据えて高校を選んだ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ほとんどの高校は普通科であり、高校での学習内容に大きな違いはありません

したがって、高校選択をするときのポイントとしては、校風(指導方針)、自宅からの通いやすさ、大学合格実績、自分の成績などを参考にしながら決めた方が多かったのではないでしょうか。

自分の将来は高校の進路選択が大きく影響する

一方で、高校の進路選択は、その選択によって自らの将来の方向性に大きな影響を及ぼします。

まず、高校の進路選択は「大学進学」「短期大学進学」「専門学校進学」「就職」と大きく分けて4つあります。中学生のときは「高校進学」だけだったのに対し、一気に選択肢が増えるのです。

その進路選択は、高校3年生になる前に決めておく必要があります。まずはぼんやりでも良いので、高校1、2年生の間に自分の将来、そのための進路について考えなくてはなりません。

では、高校の進路選択は、どのように行うのでしょうか。たとえば、建築の仕事につきたいと希望した場合を見ていきましょう。

建築の仕事につきたいと思った場合は、建築についてより詳しく学び研究できる進路に進む必要があります。そうなると、進路選択としては「大学進学」、その中でも学部は「建築学部」に進むことになります。

建築学部を受験するとなれば、高校2年生の科目選択で、建築学部受験に必要な科目(物理、化学など)を選択する必要があります。そのためには、高校1年生の科目選択の時点で、理系を選択することになります。

このように高校では、自分の将来やりたいことから逆算して、自分にとって必要な進路を選択しないといけません。

高校1年生の選択が今後の分岐点に

大学進学をする希望する場合、高校1年生の6月頃に文理選択をすることになります。
高校に入学してすぐのため、まだしっかりと将来について考えられていない方もいらっしゃるかもしれません。

また、「数学が苦手だから文系」「国語が苦手だから理系」など、文理選択を苦手科目で決めてしまう生徒も中にはいます。

テストの点数や苦手な科目で将来の選択を決めるのではなく、大学卒業後、自分が将来どのような仕事をしたいのかをしっかり考えておく必要があります

ただ、将来について高校1年生の文理選択のときにすぐに決められることではありません。高校に入学したときから自分はどのような仕事がしたいのか、何に興味があるのかを考えながら授業を受けることが大切です。

そして、可能であれば、家庭でも普段から将来について話し合える機会を持つことが理想といえるでしょう。

高校1年生での大学入試対策

大学入試について考える高校生

高校生の進路選択は将来に大きく関わることをお話ししましたが、特に大学進学をする場合は、「高校1年生をいかに過ごすか」が大学受験の結果を大きく左右することになります。

周りが動き出していない時期だからこそ、この時期の行動は後々響いてくるのです。

①高校入学から8月末までに「将来のキャリア」を決める

先述したとおり、高校入学してすぐに文理選択を迫られることになります。

文理選択をするときには、自分が大学卒業後にどのような仕事に就きたいのか、イメージを持つ必要があります。将来の道が漠然とでも描けていれば、逆算して、志望大学、学部、必要な科目などを決めることができるでしょう。

そして、志望大学や学部が決まれば、限られた勉強時間と勉強量を「入試で使う科目」に集中することができます。今だけの高校生活を日々楽しみつつも、将来進みたい道に向けて効率的に勉強することができるのです。

将来のキャリアは、何も考えていなくてもふっと空から降ってくるようなものではありません。

日ごろから「自分は何をしたいのか」「何に興味があるのか」を考えなければいけません。文理選択を迫られる前の早めの段階から、しっかりと自分と向き合い、将来のキャリアについて考える時間をとりましょう。

②定期テストを指標にする

進学したい大学・学部という中長期的な目標を定めつつも、短期的な目標を数値で設定することが非常に大切です。
日々目標を持って勉強をする生徒と、目標なく漠然と勉強する生徒とでは、長い目で見ても大きな差が開くことが多々あります。

その目標の指標となるのが、学校での「定期テスト」です。定期テストでは、学校の中でどれくらいの順位を目指すか、自分の中で目標を決めるだけでも変わってきます。

定期テストでの目標の目安として、以下を心に留めておきましょう。

  • 各高校の合格実績で最上位の大学進学を目指す場合:校内順位20位以内
  • 各高校の合格実績で 上位の大学進学を目指す場合:校内順位100位以内

自分が志望する大学に合格するためには、学校の定期テストでどれくらいの位置にいるべきなのか。その目安を知ったうえで短期的な目標を持ち励むだけでも、勉強の効果も大きく変わってきます。そして、その積み重ねが、大学受験にも効いてくることになるのです。

なお、定期テストで大切なのは、あくまで「入試必要科目」での順位です。入試で必要ではない科目も含めた合計点での順位がよくても、自分が入試に必要な科目での順位が悪ければ、意味はありませんので注意してください。

③10月定期テストまでに意識と行動を見直す

もう1つ、高校1年生の過ごし方で大事なのが、「意識と行動を見直し実践する」ことです。

最初にお伝えした通り、中学校と高校での勉強方法は変わります。極端な話、一夜漬けでも乗り越えられた中学の勉強方法とは違い、高校では日々の予習・復習をしてコツコツと勉強することが重要になってきます。

定期テストを利用しながら、日々ひとつずつ積み上げて実力を身につけるスタイルを定着させていきましょう。

そして、高校1年生の10月の定期テストまでにこの意識と行動を変革させることができれば、それ以降も出来上がった学習習慣で持続して勉強することができるでしょう。特に入学して数ヶ月は授業の難易度は高くないので、この時期に学習スタイルを確立しておくことが肝となってきます。

一般的に大学受験の勉強に本格的に動き出すタイミングは高校2年生の冬と言われています。周りより一足先に勉強の習慣を身につけておき、高校1年生のうちに大きな一歩を踏み出しておきましょう。

④高校1年生の勉強を制す者は大学受験を制す

「高1を制す者が大学受験を制す」と言われている理由として、大学入学共通テストの出題範囲の多くが、高校1年生の内容から出題されていることが挙げられます。

共通テストの900点満点中、高校1年生の内容が67%を占めているのです。

高校1年生の内容は、高校2年生以降で学ぶ内容に繋がっているためつまずいてはいけませんが、そもそも、大学受験の出題範囲としても非常に高いウェイトを占めていることが分かります。

高校1年生で学習する内容を確実に押さえておくことが、大学受験を成功させる大切なポイントになるでしょう。

先輩のメッセージ

大学受験を成功した先輩のメッセージ

最後に、高校生活を送った先輩からのメッセージを見てみましょう。

「高校は中学校よりかなり自由に自分の時間を使うことができる。ただ、その反面自分に厳しく日々努力することが必要。」

自分の裁量で使える時間が増えることになるため、その分、自分を律して時間の管理をし、努力することも大切になります。先述したような高校1年生の過ごし方のポイントを抑えたうえで、メリハリをつけ高校生活を過ごしましょう。

「私はクラブ活動で高校を選んだので、想像通りとても楽しい。自分で考えて行動する力がついてきたと感じる。クラブも勉強も頑張る3年間にしてください。」

高校生活は勉強だけではありません。クラブ活動で得られるものも多くあります。クラブ活動と勉強をうまく両立させながら、充実した高校生活を送るようにしましょう。

「中学生時代同様の学習で最初の中間テストに臨んだ結果、見たこともない悪い得点をとってショックを受けた。1週間前では時間が足りないので、3週間前から学習するようにしている。」

中学校と高校の勉強の仕方の違いについていけずに、ショックを受ける生徒は少なからずいます。ただ、大切なのは失敗したことに慣れてしまわないこと。

この生徒のように、反省を生かし日々の勉強もコツコツと取り組んだうえで、定期テスト対策も早めに取り掛かるとよいでしょう。

まとめ

以上、高校生の勉強についてお伝えするなかで、高校1年生が大学受験においていかに大切か、そして何に気を付けて過ごすべきかを説明しました。

中学校とは違い、高校での勉強は暗記事項が多く理解要求レベルも高くなります。
そのため、高校1年生から日々勉強をして着実に力をつけていく学習スタイルが圧倒的に有利になります。

高校1年生の、まだ周囲が動いていない段階から、特に以下を意識して過ごすようにしましょう。

  • 自分の将来のキャリアを見据えて、志望大学・志望学部・志望学科を決める
  • 自分の入試必要科目に注力し、効率的に勉強する
  • 勉強意識と行動を変革して、日々実践していく

第一ゼミナールグループの高校生コースでは、志望大学合格へ戦略的に導く大学受験個別合格戦略コースや、難関大学合格へ直結する授業を展開するハイレベルな集団指導大学受験SUR合格指導会、一人ひとりの志望大学に合わせたカリキュラムを2:1授業で行う個別指導ファロスなどがあります。

興味のある方は、お近くの教室に是非問い合わせてみてください。第一ゼミナールで、高校生活の良いスタートを切りましょう。

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