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2021年度大学入試の注意点は?新型コロナの影響は?今年の入試傾向から読み解きます

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2021年度大学入試の注意点は?新型コロナの影響は?今年の入試傾向から読み解きます

2021年度の入試は高大接続改革により大学入学共通テストが開始されますが、新型コロナウイルスの影響で追試験や特例追試験が実施されるなど、例年とは異なる点が多くなります。今回は、今春の入試傾向について触れたうえで、大学入試の注意点などを確認していきましょう。

今春の入試の特徴は「浪人回避」

今春の入試で最も大きな特徴は「浪人回避」でした。2021年度からは、これまでの形式とは異なる大学入学共通テストが始まります。そのため、このテストを回避するために、現役生や浪人生に”今年合格しなくてはならない″という心理が働いたと分析できます。

例をあげると、旧帝大を含む難関国立10大学の志願者は、10大学とも昨年対比91~98%と減少しました。その影響は国公立大学だけにとどまらず、私立大学にも同様の傾向が見られました。関関同立は昨年対比97.9%、産近甲龍95.0%、摂神追桃にいたっては85.9%となっています。

※上記難関国立10大学:北海道大学・東北大学・東京大学・東京工業大学・一橋大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・神戸大学・九州大学

私立大学の追加合格が多かった

国公立大学の志願者が減少したことにより、各私立大学は追加合格を多く出した年度となりました。中には3,000名規模の追加合格を出した大学もありましたが、追加合格はその年の入試状況によって大きく変動します。

そのため、3月入試での合格を計算にいれて入試のスケジュールを組むのは避けた方が良いでしょう。私立大学が第1希望の方は、前期A日程での合格を優先してください。

2021年度の大学入学試験の概要

2021年度の大学入学試験の概要
  • 2021年度の大学入試試験の概要は以下の通りです。
  • 総合型選抜の出願開始は9月15日
  • 学校推薦型選抜の出願開始は11月1日
  • 大学入学共通テスト(第1日程)は1月16日、17日
  • 共通テストの第2日程は1月30日、31日に設定され、第1日程の追試を兼ねる
  • 第2日程の追試として、2月13日、14日に特例追試を設定
  • 第2日程は47都道府県に会場を設定
  • 第2日程の受験は、病気や怪我だけでなく「学習の遅れ」が理由でも認められる
  • 第2日程の難易度は第1日程と同じとし、得点調整はしない
  • 各大学の個別試験についても追試の設定が求められています。個別試験では、主に高3で学習する科目からの出題範囲の削減や、選択問題の増加を大学に求めるとしています。
  • 総合型・学校推薦型選抜の出願時、通常であれば調査書に高3の評定が必要です。しかし、今回は調査書に高3の評定が記載できなくても可とされます。

大学入学試験改革と新型コロナウイルスによる影響

大学の入試改革は国公立大学だけでなく、私立大学にも影響を及ぼしています。例えば、早稲田大学は政治経済などの3学部で、共通テストを受けていないと受験できません。

また、上智大学などでは一般選抜において、従来の3教科型の入試を共通テストと大学独自試験で合否判定を行うなど、難関私大の一般選抜の方式変更が実施されるため注意が必要です。このように、大学入試改革により私立大でも共通テストの活用が進むことになります。

さらに、新型コロナウイルスによる影響は大学受験に大きな影響を与えます。受験生の多くは3ヵ月近く授業を受けていません。オンライン授業を行っている学校もあるものの、学校で対応が異なっているため、学校間格差が広がっているのが現状です。そのため、2021年度の大学入試は、浪人生が有利になる可能性があります。

加えて、共通テストは新型コロナウイルスへの感染拡大への懸念、学業の遅れなどが考慮され、本試験の他に1月30日、31日に全都道府県で追試験が実施されます。特例追試験として、2月13日、14日にも試験日が用意されるなど入試日程が例年と大きく異なるのは確実です。

一般選抜においては、模擬試験が実施されていないため、自分の偏差値が把握できず、志望校の合格率も不確かなままです。このように、大学入学試験改革と新型コロナウイルスによる影響があるため、来年度の入試はこれまでよりも不確定要素が多いと予想されます。

2021年度入試における注意点

2021年度入試における注意点

2021年度入試で注意したいことは、新型コロナウイルスの影響から大学入学共通テストで第2日程が設定されたことです。これによって、私立大学の前期A日程と被るケースが出てくることが想定されます。

文部科学省は7月に実施した高校3年生の意識調査で、2021年度大学入学共通テストで希望する受験日程は「第1日程」が約43万1,000人、「第2日程」が約3万2,000人であったことを明らかにしました。

これらの情報も参考に、入試のスケジュールを組む際には、十分注意しましょう。

2021年度のAO・推薦入試はオンライン試験を実施

文部科学省が5月に出した大学向け通知で、今年度の推薦入試での評価方法として、以下のような方法を例示しています。

ICTを活用したオンラインによる個別面接やプレゼンテーション、大学授業へのオンライン参加とレポート作成、実技動画の提出、小論文や入学後の学習計画書、大学入学希望理由書等の提出

このように推薦入試はオンライン試験を実施する大学もあり、オンラインでの面接や発表が中心となるので注意が必要です。

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