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2021年度大阪府高校入試 Withコロナ時代の最新動向と対策

2021年度大阪府高校入試 Withコロナ時代の最新動向と対策

大阪府公立高校の2021年度入試は、例年と同時期の3月10日実施が発表されています。コロナ収束の気配が見えない中での受験ではありますが、今年も大阪府内の高校入試のトレンドや出題範囲変更への対応など、最新の情報をお届けしていきます。

Withコロナ時代の入試

まずは2020年度入試を振り返ってみましょう。学校の休校措置が全国各地で拡大していた時期でしたので、志望校の選択に影響するというよりも、「例年通りに入試が行われるかどうか」ということに高い関心が集まっていました。それでも結果として、なんとか入試を実施できたということで、合格の喜びもさることながら、安堵感が強かった入試だったのではないかと思います。

前年度は通常通りに実施できた入試ですが、来春の2021年度入試についても安心できる状況であるとは言えません。もし入試に近いタイミングで新型コロナウイルスが蔓延した場合、通常どおりの入試ができなくなる可能性は残されます。

また入学しても登校がままならない状態になるかもしれないということまで想定したとき、公立高校よりも私立高校の方がICT環境が充実していると考え、私立高校への進学を検討するご家庭が例年よりも増えると考えられます。

一時期は、「満員電車に乗って遠方まで通わせて大丈夫か」と懸念される方がおられました。新型コロナウイルスという、未知のものに対する大きな不安を抱えられていたのでしょう。しかしながら、入試が近づくにつれ、「コロナは心配だけど、子どもの進路の方がもっと心配」と考える方が増えてきたようです。

昨年同様、大学附属校を希望するご家庭が多く、Withコロナで乗り切っていくしかないという考えに至ったのではないでしょうか。保護者のメンタルが大きく揺れた数か月でしたが、最終的には例年どおりの志望校選択になっていくと考えられます。

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公立高校の人気校の動向

文理学科トップ10校では、北野・天王寺高校の人気は今年も不動でしょう。倍率がここから急に上下するということもなく、高い水準のままの推移が続きそうです。この最上位2校を回避した受験生が、豊中・茨木・大手前・高津高校・三国丘高校などに集中する傾向も基本的に変わらないでしょう。

前年に倍率が高騰した高校が翌年は敬遠されやすく倍率が落ち着くといった隔年でのトレンドがあることには注意が必要かもしれません。

文理学科以外の公立高校についても、今のところ公立高校の動向に大きな変動はなさそうです。第一ゼミナールが9月5日・6日に実施した第3回公開テストの結果から見ても、今年はそれほど大きな変化はないように見られます。春日丘高校、布施高校、花園高校、泉陽高校などは毎年高倍率となりますが、来春も例年通り高い倍率になると思われます。

ここ数年で人気が高まっている高校では、門真なみはや高校があげられます。1.28倍→1.34倍→1.46倍と着実に人気が集まっています。この高校はネットの口コミが良いことが特徴で、学校選びもグルメサイトと同様、口コミ評価の高いところに人気が集まる傾向が出てきました。

私立高校の傾向や注目の学校について

近畿大学附属高校、大阪産業大学附属高校、上宮高校、箕面自由学園高校、大阪高校、桃山学院高校の6校は、昨年に引き続き受験者が2,000名を越えました。安定的な人気を博しています。

2020年度、新たに受験者数1,000名を超えて伸長してきた高校としては、大阪青凌高校、清明学院高校、大阪電気通信高校の3校があげられます。

大阪青凌高校の受験者数が増えたのは、同校が以前より非常に手厚い指導を展開していることが口コミで広がっていたことが背景にあるなかで、新校舎設立というトピックが最後のひと押しとなって人気化したようです。

大阪電気通信大学高校の伸長の背景には、大阪近辺のボリュームゾーンである家庭の、大学進学に対する憂慮があるのではないでしょうか。センター試験に代わる新たな共通テストが導入され、大学進学に不安を抱く人は少なくないでしょう。ですが、高校受験で大学の附属校に入ってしまえば共通テストを受けずに大学進学も可能です。

附属校は年々、人気・難易度ともに上昇傾向が続いています。関関同立や産近甲龍の附属校、特に近畿大学附属高校の難易度の上がり方は非常に顕著になっています。

大阪電気通信大学高校は3年連続で志願者が増加していますが、4年連続はなかなかないことなので来春は少し落ち着きを見せ始めるかもしれません。受験者2000名を越える桃山学院高校、近畿大学附属高校、大阪学院高校、上宮高校などは、来春も高い人気となるでしょう。

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休校に伴う出題範囲変更の影響

数学では円周角が出題されないので、受験生にとっては少しストレスが減少するのではないでしょうか。出題範囲が少なくなる分だけ、相対的に問題は解きやすくなるという面が出てくる可能性があります。そうなった場合、ムラのある生徒よりも丁寧に問題を解くことができる生徒の方がより有利になります。

同様に三平方の定理も出題範囲から削減されましたが、これは相似の活用によって代替できますでしょう。また相似の活用をすると難度が上がる可能性さえあります。ただ、現状の中学校の様子をうかがうと、三平方の定理もしっかり履修できる中学校も多いようですので、こちらは大きな影響はないのではないでしょうか。

受験生がこれから気をつけるべきこと

受験する高校を決めるのに重要になるのがオープンスクールや説明会ですが、コロナの影響で各高校とも人数制限をおこなっていたり、オンラインでの説明会をしたりしています。説明を聞きたいときにはすでに満席で閉め切られているといったことにならないよう、例年よりも早く行動に移すようにしてください。

第一ゼミナールでは入試本番に臨む心がまえとして、冬になってからむやみに新しいことに手を出さずに得意をさらに伸ばす方向で努力するのが効率的、などとアドバイスしています。そういった学習面とは別に今年の最重要キーワードは「健康管理の徹底」です。入試本番に回復が間に合わないという事態を避けるためにも、特に1月、2月は感染防止に万全の対策を心がけるようにしましょう。

Withコロナの時代、例年にない不安が多いからこそ平常心をもって受験に臨むことが大切です。入試までの残りの期間、自分のいまの実力をしっかりと把握し、あせらず着実に力をつけ、元気に本番を迎えられるようにしてください。

第一ゼミナールの大学受験対策

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