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処方箋は「暇にしてあげること」。考える能力を持つ子どもにするには?

小学生の学び

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企業の採用担当者の方から「自分で考える力を持った人材がほしい」という声をよく聞きます。ホームページなどの採用情報に、「自分で考え、行動できる人」を求めていることを特記する企業が数多くあります。

 

卒業時に自分で考える習慣が身についていれば、就職時はもちろん、採用時に困ることも少ないという証(あかし)でもあります。しかし、この「自分で考える力」はどのように育くめばいいのでしょうか? 実際のところ、企業もわかっていません。わからないからこそ、探しているのです。

 

入社後、訓練を施してそれなりに修得できる能力であれば、そこに希少性はありません。しかし、自分で考える力の育て方ははっきりとはわかっていません。その結果、希少な存在なので、あちこちの企業から求められることになるのです。

 

自分で考える力をつけるためには「暇」が必要

「自分で考える力」を育むために有効であるものとして、わかったこともあります。その一つが、なんと「退屈・暇」です。子どもたちを暇にしてあげることなのです。これには、驚かれる方も多いのではないでしょうか?

 

ですが、事実として「退屈が子どもに必要だ」という研究が存在しています。暇になると、一日の時間をどう使うのか、自分自身で考えざるをえなくなるからです。時間の使い方を意志的に決めることを何と表現するでしょうか。

 

わかりやすくいえば、“タイムマネジメント”でしょう。まさに自分で自分をマネージメントすることなのです。そして、人間はやればやるほど「伸びる」のです。小さいころから自身のマネージメントに慣れ親しんだ人は、社会人になる前から無自覚ながら必要な能力を身につけることになるのです。

 

学校「School」の語源は「ヒマ」

さらに、学びの基(もと)も実は「暇」にあるのです。学びといえば、もっとも象徴的なのが、学校です。英語にすると「school」ですが、その語源としてよく説明されるのがギリシア語の「schore」。その意味が「余暇」なのです。

 

古代ギリシア人にとって、暇だからやっていたのが、音楽などの芸術であり、競技などのスポーツだったのです。そして、さまざまな意見交換が起こり、議論の場に発展し、現代における学校の原型ができてきたのです。いわば、「暇つぶしのための場所」、これこそが学校の原点なのです。

 

自発的な学びには「暇」が必要となります。暇だからこそ、人は考え始めます。当然、暇がなければ考えることをやめてしまうもの。それは人間が有する能力を退化させることになりかねません。

 

考える力が備わっていない人が将来的に窮することは想像に難くありません。だからこそ、子どもたちが自分で考える力をつける機会を今のうちに作ってあげてください。

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