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親子だからこそ「言わなくても伝わる」は危ない!?

中学生の学び

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日本では「阿吽(あうん)の呼吸」や「つうかあの仲」「以心伝心」など、言わなくてもお互いに通じ合えることが讃えられてきました。長年連れ添った夫婦が言葉を交わさずとも、お互いの意志・行動を理解しあう姿も現実に存在します。見る人に感動を抱かせるほどの「人間の魅力」の一つかもしれません。日本に古くからある神道でも、「言挙(ことあ)げせず」が大事にされてきました。

 

多様化によって言わないと伝わらなくなってきている
しかし、これらの状況は大きく変わりつつあります。それを象徴するのが、最近よく聞く「多様化」というキーワードです。インターネットの登場により、個々人が得る情報や所属する共同体に違いが現れるようになってきました。あくまで一例に過ぎませんが、親世代はテレビが主な情報源ですが、今や中・高生はテレビよりもyoutubeだという人も少なくありません。親世代がグーグル検索をする横で、子供たちはツイッターやインスタグラムから、必要な情報を見つけてきます。親子が似たような情報源とするものだけでも、今や別物なのです。昔であれば、言わなくても伝わる・わかるということは、よくある光景だったのかもしれません。しかし、これだけ多様化が進んできた現代においては、最も身近な家族であっても「言わないと伝わらない」くらいに思っていた方が現実的ではないでしょうか。

「言わないとわからない」を前提に対話をしよう

確かに言葉にしなくても伝わることもあります。ただ、言葉にしないとわからないものが増えてきているのは確かです。いくら家族とはいえ、それぞれが毎日別々の場所で全く違った経験をしています。お互いに多くの状況を共有しているわけではないのです。だからこそ、「わからなくて当然」と思っておいた方がちょうどよいのです。そして、わからないからこそ、「知ろうとすること」が何よりも大切なのです。意識して話を聞く機会をつくることをおすすめします。それこそ、一緒に夕飯を食べながらでもいいのです。テレビを見ながら食べるのが問題なのではなく、せっかくの対話の機会をテレビに任せてしまうのがもったいないのです。自分が育ててきた子どもたちとはいえ、お互いに違った環境での経験も持っている存在です。その違った存在同士が話し合いによって、互いを知る経験が家の中に自然とあれば、それこそこの上ない教育です。価値観がどんどん多様化する現代社会で生きていくにあたり、極めて重要な習慣を身につける教育の基盤となるでしょう。

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