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学校の授業・定期テストと塾の勉強
ゆとり教育が行われてきたここ数年、難関校の受験を目的とした学習塾の役割の一つに、ゆとり教育がもたらした、「受験に必要な授業の不足分」を補うというものがありました。
今、そんなゆとり教育を見直す「脱ゆとり」や「新学習指導要綱」により、受験対策そのもののあり方に変化の波が訪れようとしています。
脱ゆとりを掲げて展開される、学校の学習内容や授業時間数の増加が、これまで顕著だった難関校や上位校の受験対策学習との間に存在した、学習内容のギャップを改善。
今後はますます活発に、学校学習に直結したカリキュラムが学習塾で行われるようになりそうです。
有名校や難関校の狭き門を突破するには、各校毎に特色ある試験傾向に対応した受験対策を行うことが決め手になりますが、
そのハイレベルな学習についていくための基礎学力という意味で、学校の勉強を疎かにするわけにはいきません。
なぜなら、学校レベルの学習内容がちゃんと理解できていないのに、それよりも高い受験レベルの知識が理解されることはないからです。
さらに、入試問題の多くは学校で使う教科書から出題されているという事実も、学習塾で学校の授業についての知識を確かにすることの大切さを証明してくれます。
学校の友達の前では先生に質問しにくいことも、勉強することを目的に集まった学習塾の仲間と一緒なら、先生に躊躇なく質問できるかもしれません。
とくに、自分が通う学習塾が生徒とのコミュニケーションに力を入れているのなら、何も遠慮することはありません。
学校で使う教科書をそのまま先生に見せて、わからないところを詳しく説明してもらうのも良いでしょう。
学習塾と学校の勉強は、教科書をベースにした入試問題で一つにつながっています。
ですから、学校の中間・期末テスト対策を目的にした質問も、学習塾の先生に指導してもらうことができます。
志望校合格を目指す学習塾での勉強が、学校の成績アップにも役立つのであれば、まさに一石二鳥。これも学習塾の賢い活かし方の一つです。