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森岡 千晴さん

中2 森岡 千晴さん(和歌山北校)『小さな灯火』

 三日坊主で飽きっぽく、日記をつけても二日後には机の引き出しの中で眠っている……そんな私が、唯一毎日続けていること。それは、毎日のお弁当作りです。  毎日早朝に起きて、私と姉の分を作ります。きっかけは、中学校に入学して、給食からお弁当に変わったことです。元々私は料理をすることが好きで、また、中学校に入学して、 「自分でできることを増やしたい。」 と思っていました。そんな時、本で「料理はてっとり早く達成感を得られるものだ」と読んで、それならお弁当を作るのがぴったりだ、という私の考えから、このお弁当作りがスタートしました。  始めは、キッチンを汚したり、上手く作れなくて、母からキッチンへの立入禁止令が出たこともありました。それでも私が諦めなかったのは、心の隅にいつもこの言葉があったからだと思います。 「日の光を籍りて光る大いなる月たらんよりは自ら光を放つ小さな灯たれ」  これは森鴎外という明治〜大正時代の小説家が残した言葉です。私はこの言葉を聞いて、他の人に頼ってばかりでなく、自分の力で努力し続ければ、小さな灯火でも大いなる月よりも美しい輝きを放てる、そんな意味が込められているように思いました。私がキラッと輝く瞬間もきっとそんな時なのでしょう。  趣味から始まったお弁当作り。でも段々と料理が上達してきて、今は趣味というより、家庭の為に出来ることを精一杯したい、という私の思いからやっています。私は、毎日「ありがとう」と言ってくれる母のその笑顔を見るたびに、この上ない幸せな気持ちに包まれて、とてもやりがいを感じます。  私の中にある小さな灯火はまだまだ未熟。でもこれからもっとたくさんの経験をして、もっと輝けるようになりたいです。他の誰のものでもない、自分だけの輝きを放つ、小さな灯火に。

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