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暗記が苦手な人のための勉強法!科目別の暗記法を紹介

暗記が苦手な人のための勉強法!科目別の暗記法を紹介

暗記に苦手意識を持っている人は多くおられます。どんな勉強でも多かれ少なかれ知識を覚える過程が必要なので、暗記が苦手だと勉強が好きになれず、やる気になれません。

そこで今回は暗記が苦手な人に向けて、記憶が定着しやすい勉強法を解説していきます。暗記をするときに気を付けておきたいポイントだけでなく、科目別の勉強法も挙げました。ポイントを意識しながらそれらの勉強法を習慣化させて、暗記を得意にしてください。

暗記が苦手なのは「記憶力が低いから」ではない

具体的な勉強法に入る前に、人間の記憶について解説します。記憶に対する基本的な知識を押さえておけば、自分なりの勉強法を編み出していけるようになります。

人はすぐに忘れてしまう

人間の脳は記憶が無くなるようにできているので、物事を忘れるのは当たり前。エビングハウスの忘却曲線の研究で、人間はその日に経験したことの約70%を翌日には忘れてしまうという調査結果があります。

重要な記憶を残すために、不要な情報を削除していく機能が人間には備わっています。何の工夫もせずに勉強すれば、翌日にはほとんど忘れてしまうのは当然です。暗記が苦手なのは、「記憶力が低いから」ではありません。頭に定着させる勉強法をしていないことが原因なのです。

反復学習で勉強を長期記憶として残す

人間の記憶には感覚記憶と短期記憶、そして長期記憶というものがあります。

感覚記憶は目や耳から入ってきた膨大な情報の記憶のことで、大部分は意識されないまま消えていきます。短期記憶は、覚えようと意識することで一時的に覚えていられる記憶のこと。初めて連絡する電話番号の記憶などが当てはまり、これもすぐ消えてしまいます。

そして長期記憶は比較的長い間定着している記憶のことです。情報を反復して覚えることで、最初は短期記憶だったものが長期記憶に変わります。暗記が苦手だと悩んでいる人は、勉強内容を長期記憶に残せていないのが原因なのです。

丸暗記はNG、理解できているか注意する

記憶として定着させる一番のコツは、得た情報を反復して思い出すことです。しかし、ただの丸暗記では、いくら反復しても忘れやすく記憶は残りません。電話番号のようなただの数字の羅列を記憶し続けるのは難しいですよね?それと同じです。

暗記するためには、これから覚えようとする新しい知識を、既に自分が持っている知識と関連させて覚えることが有効です。その知識が何を意味するのか理解しつつ、自分が持っている知識と結びつけて勉強していきます。簡単な例を挙げるなら、「豚に真珠」ということわざを覚える時、すでに知っている「猫に小判」ということわざと関連付けて覚える、といった具合です。

暗記が得意だと思い込む

人間は想像したことや思ったことを無意識に実現させようとする性質があります。得意だと思ったことは一層得意になっていき、苦手だと思ったことは一層苦手になります。

暗記も全く同じ。「できない」とか「自分には無理だ」と思うから、どんどん苦手になっていくのです。まずは、「本当は、自分は暗記が得意なのだ」と思い込むこと。「今できていないのは暗記の仕方が間違っていただけ」、「正しいやり方が分かればきっとできるようになる」、そう自分に言い聞かせましょう。

そして、暗記ができるようになった自分をできるだけリアルに想像します。実際にやってみると分かりますが、本当にやれる気がしてくるものです。できる自分をイメージできたら行動に移します。簡単な知識を、少しずつで良いので暗記していきましょう。小さな成功体験の積み重ねが、あなたの記憶力の定着を強化していくのです。


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暗記のやり方・ポイント6選

暗記系の勉強におすすめのポイントを解説します。ここに挙げた暗記方法を使いながら、後に解説する科目別の勉強法を実践することで、確かな実感を得ることができるでしょう。

最初に覚える内容を限定する

暗記を始める前にやってほしいことがあります。それは「覚える内容を限定する」こと。当たり前ですが記憶する量が少ないほど、覚えやすくなります。暗記に苦手意識があるうちは、一気に全部を暗記しようとせず、特に大事な所に絞って少しずつ覚えていきましょう。

英単語や理科社会の用語は教科書に太字で書かれている箇所だけ覚えれば良いですし、それでも大変なら、先生がノートに赤字で書いた所だけでも十分です。そのような重要な部分を覚えておくと、それに関連する新しい知識を覚えやすくなります。

新しい知識を、自分が持っている知識と結びつけて覚えることが暗記のコツだと説明しましたが、その基点となる知識を最初に定着させるのです。

まずは口で言えることを目指す

これから覚えようとする内容は、何も見ずに口で言えることを目指しましょう。スラスラ読み上げられないような知識を記憶することはできません。最初は文字を読みながらで構わないので、口に出して読んでください。

実際に口に出してみることがポイントです。黙読だと、定着が曖昧なことに気付かずに先に進んでしまう恐れがあるので、小声でもいいから声を出すこと。文字をスラスラ読めたら、教科書やノートを隠して読み上げられるか試しましょう。読めなかったらすぐ答えを見て確認します。それを繰り返して読み上げる量を増やしていくのです。

紙に書くのは最低限にとどめる

暗記する時、片っ端から紙に書いて覚えようとする人がいますが、あまりおすすめしません。理由は単純で、とても時間がかかるからです。暗記のコツは反復。短い時間で何度も知識に触れる必要があるのです。

紙に書くことが目的になってしまうケースもあり、反復がおろそかになり定着しないばかりか、勉強自体が嫌いになってしまいます。先程述べたように口で読み上げる勉強を試した後、それだけではどうしても覚えにくい内容を厳選して書きましょう。紙に書くのは最低限の知識だけにするのがポイントです。

歩きながら覚えると頭に入る

皆さんは、座りながら勉強していますか?問題を解いたり、本を読んだりする場合は座ってやるのが一般的でしょう。

しかし暗記に関して言えば、体を動かしながら覚えた方が定着します。実践してみると分かりますが、座った状態で覚えるより効率が良く暗記がはかどります

歩きながら勉強することは、覚えかけの知識を定着させるために特に効果がある方法です。覚えやすいだけでなく忘れにくい勉強法でもあるのでぜひ実践してみてください。家の中でも良いので、何も見ないで知識を思い出せるか、歩きながら試してみましょう。

今までの復習をした後に新しい知識を入れる

暗記の勉強に取り組むときは、前に暗記した内容の復習を最初に行うようにしましょう。例えば英単語の暗記であれば、前日覚えた単語を覚え直してから、新しい単語を覚えるようにするのです。勉強を始める時は前回の復習から入ると、頭の準備が整ってスムーズに学習に取りかかれます。

勉強をしようと思ってもやる気が起きないことがありませんか?その原因は、はっきりしています。いきなり高いハードルを跳ぼうとするからやる気が起きないのです。新しい知識を覚えることは頭に負担がかかります。それに対して、前にやった内容の復習は比較的楽に始められます。「どれぐらい覚えているかな?」といった程度の軽い気持ちで勉強を始めましょう

その際、前回の内容が覚えられていなくても気にしないこと。その知識は「覚えられていない」のではなく「現時点では思い出せない」だけ。前回の努力が消えたわけではありません。思い出す練習を繰り返すことで、新しい知識の定着にもいい効果が得られるのです。

暗記ものは寝る前にやり、しっかり睡眠をとる

短期記憶は、寝ることによって長期記憶として定着します。その性質を利用すると、暗記は寝る直前に勉強すると記憶に残りやすくなります。勉強した後にすぐ寝ることで脳に不要な情報を取り込まなくなり、覚えた情報をすぐに記憶してくれるのです。

また寝る直前に勉強できなくても、睡眠は日ごろからしっかりとるようにしましょう。睡眠が足りないと記憶力や集中力が大きく低下するので、勉強の効果が下がってしまいます。 部活などで忙しく睡眠時間を削って勉強する時間を確保する人もいるかもしれませんが、そういう人は、迷わず睡眠を優先してください。睡眠時間を削っても、授業に身が入らなければ本末転倒。睡眠不足は記憶力の低下にも繋がりますし、自習の意味もなくなるので、普段からよく寝る習慣を付けておきましょう。


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勉強内容・科目別の暗記方法

ここからは、科目別の暗記方法を解説していきます。取り入れやすいものから一つずつ試していきましょう。慣れてきたら暗記することが楽しくなってきます!

【国語】漢字は空中に指で書いて覚える

国語の暗記では、漢字の書き取りを覚えることが多いものです。上の項目で「書いて覚えるのは最低限にとどめるべき」と書きましたが、漢字の書き取りはある程度手を動かして書いて覚える必要があります。

ただ、紙に書いていくのは手が疲れてしまうし時間がかかりますので、机や空中に指でなぞって書く練習をおすすめします。最初は漢字を見ながら書いてみて、大丈夫そうであれば何も見ずに書いていきます。

何度か指でなぞってみて、不安な字だけ紙に書いてみます。書けなければ、またやり直し。ある程度進んだら、最初の漢字を確認する。進んだり戻ったりを繰り返して覚えていきましょう。

【英語】英単語は例文の中で意味を覚える

英語の学習の1/3は単語に割くのが目安と言われており、単語さえ分かれば文章の意味が大体予想できるなど、英語において英単語は重要なポイントです。

ただ、英単語のように初めて見る言葉を単体で覚えるのは難しいものです。知っている言葉の類語や派生語なら覚えやすいですが、全くなじみのない単語だとすぐに忘れてしまいます。

このような単語の暗記は、その言葉が含まれている教科書本文を訳せる状態を目指します。一文ずつピリオドで区切って、英文と和訳を交互に音読していきましょう。はじめは英文と和訳それぞれを見ながら読んでみて、どちらもスラスラ読めるようになったら、和訳を隠しながら訳せるか試していきます。文章の流れで単語の意味が思い出しやすくなり、効率よく勉強できるのです。

10回ぐらい繰り返すころには、英単語を単体で見ても意味が分かるようになってきます。スペルを暗記したい場合は、漢字と同じ方法で指で書いて覚えてください。

【数学】公式は暗記せず、計算問題を繰り返し解いて慣れる

数学は、覚えなければいけない知識が少ない科目ですが、最低限の公式や解法は覚える必要があります。公式を覚えているだけであっという間に解ける問題もあり、それによって入試で差がつくことがあります。

ただし、公式を一つ一つ暗記する勉強はNG。公式だけ覚えていても意味はなく、実際に問題を解くときに使えるようになる必要があるからです。公式だけを抜き出して覚えるのではなく、問題を何度も解いて自然に覚えていきましょう。応用問題ではなく、教科書やワークに載っている例題や基本問題を繰り返し解いていくと良いです。

【社会】歴史の年号は、大事なものだけ語呂合わせで覚える

歴史は、暗記系の最たるものです。特に大変なのは年号で、教科書に載っているものだけでも山のようにあるので全て覚えようとしてはいけません。

年号の勉強のコツは、できるだけ覚える量を減らすことです。本当に大事な出来事だけに絞ってください。教科書で1ページ近く説明されていたり、見出しとして使われたりする歴史を中心に覚えましょう。年号は語呂合わせをすると覚えやすいです。自分で考えても良いし、有名な年号ならネットで調べれば出てきます。

参考:歴史年号ゴロ合わせ表

大事な年号が分からない場合、時代の節目となった事象を覚えると良いです。

例えば1867年に江戸幕府が政権を天皇に返上した大政奉還は、江戸と明治の節目の出来事でした。大政奉還の年号は「威張るな(1867)徳川!大政奉還」が覚えやすいでしょう。そして他の出来事は覚えた年号の前後関係で覚えていきます。例えば明治時代の始まりの1868年を覚えたい場合、大政奉還の直後に新しい時代が始まった、という具合です。

【理科(暗記系)】用語は、もう一人の自分に問題を出して暗記する

生物や地学など暗記系の理科の用語を覚えるには、隣にもう一人自分がいるのをイメージし、その自分に向かって問題を出して勉強すると覚えやすいです。

まずは解答を見ながらでも良いのでワークを埋めていきます。覚えたい範囲が埋まったら、今度は解答欄に書いた用語を見ながら、その用語の意味を考えて問題にして出してみるのです。解答を見ながら、自分なりに問題文を復元するような感じです。

例えば生物分野の用語として「節足動物」があったら、「背骨を持たない動物の内、体が外骨格でおおわれているものを何動物と言うか。」ともう一人の自分に問いかけてみるのです。この勉強法を続けると、用語を答えさせるテストで高得点が取れるでしょう。

【社会】歴史の出来事は、もう一人の自分に5W1Hを解説して暗記する

上で解説した理科の勉強に近いですが、歴史の出来事ももう一人の自分に解説するようにして勉強すると覚えやすいです。ただし、理科と違って歴史には流れがあるので、その点を意識して勉強していきましょう。

具体的なやり方としては、まず理科と同じようにしてワークを埋めます。それが終わったら、解答欄に書いた出来事や人名を見て、その内容などについてもう一人の自分に解説していきます。

ポイントは5W1Hを押さえて解説すること。5W1Hとは、英語の疑問詞の頭文字をとったもので、Why(どうして)When(いつ)Where(どこで)Who(誰が)What(何を)How(どのようにして)を指します。

5W1Hを使って、その歴史がどのようにして起きたのかを意識するのです。もし大政奉還について解説するなら、「武士主導の政治が限界を迎えたため(Why)、1867年(When)、京都の二条城で(Where)、徳川慶喜が(Who)、江戸幕府が握っていた政権を(What)、明治天皇へ返上することで(How)なされた。」といった具合です。

歴史が得意な人は、それに加えて出来事の結果まで言えるとなお良いです。大政奉還であれば、「武士主導の封建体制から、立憲君主制の近代国家へと移り変わるきっかけとなった」のようになるかもしれません。これらの解説は教科書を参考にして自分なりに考えてみてください。

まとめ

暗記が苦手な人に向けて、頭に定着しやすい勉強法について解説しました。人間の脳はもともと忘れやすい性質を持っているので、工夫して勉強しないとなかなか身につかないのは当然です。

暗記が苦手だと落ち込む必要はありません。むしろ得意だと思い込むことで実際に得意になっていくものです。今回紹介した暗記法は、どれも本当に効果のある方法です。いきなり全部やろうとせず、少しずつ自分の勉強法に取り入れていきましょう。

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