政治、経済、文化など社会の出来事を簡単に知ることができる新聞ですが、近年ネットニュースの普及により紙媒体の新聞の購買率は2000年から右肩下がりで年々減少しています。
新聞を読む暇がない方にとって、通勤中などスキマ時間で読めるネットニュースはとても便利です。しかし、ネットだと自分が興味のあるニュースしかクリックせず、それ以外の分野のニュースは見ないため、情報に偏りができてしまいます。
その点、新聞は一覧性が高く飛ばし読みもできるので、要約されている見出しを拾い読みするだけで大まかな内容を理解することができます。
新聞は大人が読むものというイメージがありますが、決してそんなことはありません。たとえば大学入試でも朝日新聞の「天声人語」が毎年数多く出題されているのは、すでに周知の事実となっています。
本記事では、小学生が新聞を読んで身につく力、得られる効果を紹介していきます。
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子供新聞とは
大人が読む新聞ではなく、子供が読むために作られている「子供新聞」をご存知でしょうか。子供新聞とは別名「小学生新聞」とも呼ばれており、その名の通り小学生向けに発行されている新聞です。
政治や経済などの情報を紙面で読んで知識を得るという目的は、大人が読む新聞と変わりはありませんが、子供新聞は科学や歴史など小学生の関心が高いニュースを多く取り扱っていて、逆に芸能系のゴシップ、凶悪な出来事や殺人事件などは掲載されていません。
また、子供新聞は文章自体も小学生が読みやすい言葉や表現になっており、漢字にはふりがながついています。さらに写真やイラストもたくさん取り入れられており、楽しみながら読める工夫がされているのです。
小学生が子供新聞を読んで得られる効果
小学生の頃から新聞を読むと、何となく教育に良いことだとは思っているけど、実際にどういうメリットがあるのか、どんな良い効果があるのか気になりますよね。
早い年齢から子供新聞を読んで活字に触れることで得られる良い効果はたくさんあります。その効果を6つにまとめましたので1つずつ見ていきましょう。
1.知識が豊富になる
小学生が子供新聞を読むことで、新しい知識や教養を得ることができます。
テレビでも十分じゃないか?と思われるかもしれません。しかし、ただ映像をぼんやり見ているよりも、能動的に活字を読むことで記憶に残りやすく、豊富な知識を得る効果があるのです。
小学生のうちから様々なジャンルのニュースに触れることで、知らないことを知る喜びや楽しさが生まれるので、早い時期から新聞を読む習慣をつけておくといいでしょう。
2.読む力が向上して語彙力がつく
たくさんの文章を読むことで、活字に慣れて、長文を読むことが得意になります。読むスピードも上がります。
さらに、子供新聞には新しい言葉がたくさん出てきますので、読んでいくうちに自然とインプットされて語彙力が身につく効果があるのです。
小学校や塾でまだ習っていない漢字や単語をいち早く覚えることができますし、正しい言葉の使い方を学ぶことができます。
3.社会に対して関心を持つ
新聞を読むことで普段の生活ではふれない情報をインプットすることができ、小学生の興味や関心の幅が広がる効果があります。
「今、世の中で何が起こっているのか?」という出来事を、子供新聞だと難しい言葉や表現ではなく、小学生向けの分かりやすい内容で知ることができます。
記事には視点の違いがあり、出来事そのものを伝えるストレートニュース記事、問題の背景を伝えるサイド記事、識者の見解を伝える解説記事、一般の人たちがその出来事をどう感じているかを伝える雑感記事など、教科書には載っていない社会問題や時事問題を様々な視点から書かれた記事として読むことで「社会の仕組みってどうなっているんだろう?」と興味を持ち、学ぶ意欲が育まれていきます。
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4.中学受験に有利
時事問題が出題される中学受験を検討しているご家庭では、受験対策の一環で子供新聞を購読している割合が多いと言われています。
日常的に時事ニュースを読むことで、時事問題に対する苦手意識はなくなりますし、情報を詰め込んで覚えるのではなく、自然とインプットする習慣が身につく効果あります。
また、時事ニュース以外にも、子供新聞には入試の過去問など中学受験に役立つコンテンツが掲載されているのも人気がある要因の一つでしょう。
5.学力が上がる
普段から活字を読むことで「読解力」が自然と鍛えられていきます。これは国語だけではなく算数や理科などすべての科目に影響します。
新聞を読んで得られる効果として、問題の意味を正確に理解する力、情報を整理して答えを導き出す力が身につきます。
また「Newspaper in Education」の略で、NIE(エヌ・アイ・イー)と呼ばれる新聞を活用した学習方法も注目されています。
新聞を教材にすることで学習効果が高まると言われており、実際にNIEを週1回以上、継続して実践している学校の生徒は「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の正答率が全国平均より高いという調査結果がでています。
NIEは世界80カ国以上で実施されています。このように、日常的に新聞を読むことが学力向上に効果があると世界的に広く認知されているのです。
6.家庭でのコミュニケーションが増える
子供新聞は大人が読んでも十分に楽しめる内容なので、親子で一緒に読むと共通の話題で会話する時間も増えるのでおすすめです。
知らない言葉が出てきたら意味を教えてあげる、興味のあるニュースの感想を聞いて意見を言ってあげるなど、コミュニケーションを深めながら新聞を読む楽しさを伝えてあげることができるでしょう。
一つのニュースを取り上げて親子でディスカッションしているというご家庭も。この方法は想像力や思考力を伸ばす練習にもなりますし、新聞でインプットした情報をディスカッションでアウトプットすることで記憶の定着がより進むなどの効果もあります。
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小学生が新聞を読んで得られる良い効果まとめ
以上、小学生が子供新聞を読む6つの効果をご紹介しました。
隙間時間に情報収集できるインターネットのニュースは手軽に読めて便利ですが、新聞でしか得られない良い効果があります。
読んで知識がつくことはもちろん、好奇心を刺激して視野を広げ、さらに成績も上がるといわれている小学生向けの子供新聞。
中学受験を検討されているご家庭は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。