受験が目前に迫ったこの時期には、体調管理がとても大切です。
特に気をつけたいのは、インフルエンザやノロウイルスへの感染。学習時間が大幅に減ってしまうばかりか、この時期に体調をくずすと精神的にもあせってしまいます。
そこで今回は、ぜひともご家庭で実践していただきたい、インフルエンザやノロウイルスの予防方法をご紹介します。
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インフルエンザを予防するには?
毎年冬になると猛威をふるうインフルエンザ。
インフルエンザにはA型、B型、C型の3つがあり、その年によって流行する型が異なります。いずれも、感染すると高熱や頭痛、関節痛、喉の痛み、咳、鼻水といった症状が生じ、発症から数日間は、二次感染を防ぐため外出をひかえる必要があります。学校や塾なども休まなければなりません。
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染。飛沫感染とは、ウイルスに感染している人がくしゃみや咳をすることで空気中にウイルスが放出され、別の人がそれを口や鼻から吸い込み感染することをいいます。飛沫感染のおそれがあるのは、学校や職場、満員電車など、人がたくさん集まる場所。
一方の接触感染とは、ウイルスに感染している人がさわった物にウイルスが付着し、別の人がそれをさわった手で口や鼻をさわり、粘膜からウイルスに感染することをいいます。接触感染のおそれがあるのは、電車やバスのつり革、ドアノブ、トイレのレバー、パソコンのマウスやキーボードなど。
このような感染経路をふまえると、インフルエンザ予防には、人の多く集まる場所ではマスクをして鼻や口を覆ったり、こまめに手洗いやうがいをしたりすることが大切だといえます。また、空気が乾燥していると喉の粘膜の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなりますので、加湿器をつけて湿度を十分に保つようにしましょう。
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ノロウイルス感染症を予防するには?
また、一昨年の冬は、ノロウイルス感染症が全国的に流行しました。
ノロウイルスとは非細菌性の急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種。感染すると、激しい嘔吐や下痢、腹痛、頭痛、発熱が生じます。一般的には1日から3日ほどで症状はおさまりますが、二次感染を防ぐために発症から一週間程度は人にうつさないよう注意が必要です。インフルエンザ同様、学校や塾は休まなければなりません。
ノロウイルスの感染経路のほとんどは、手指や口から。感染者の便や吐しゃ物を介して、感染者が調理したものを口にして、ウイルスに汚染された食品や二枚貝、井戸水を口にしてなど、さまざまなルートで感染します。
また、ノロウイルスは感染力が強く、少し菌に触れただけでも発症する性質が。さらに、一般的な消毒薬や高温に対してとても強い抵抗力を持っています。このように、感染経路が多様で、なおかつ強力なウイルスゆえに、ノロウイルスを予防するには専用の対策が必要です。
まずは、手洗いの徹底を。ノロウイルスはとても小さなウイルスのため、手指のシワに入り込みます。石けんでしっかり二度洗いをしたうえで、ノロウイルス用のアルコールジェルを使って消毒しましょう。また、ノロウイルスの感染源になりやすいトイレを清潔に保つことも大切です。
日頃から、便座やレバー、ドアノブや手すりなど、肌や触れる部位の除菌を。学校や塾、駅、商業施設などの公共施設のトイレを使うときは、ノロウイルスに効果的なエタノール成分の入った除菌スプレーを使用するのも有効です。
受験生にとっては、体調管理も受験対策のひとつ。本人はもちろんご家族のみなさんも、インフルエンザやノロウイルスに感染しないよう気をつけたいものです。
すでに配慮しているご家庭も多いかもしれませんが、今一度、今回ご紹介した予防対策を見直して徹底することが大切です。