「好きなことをやるといいよ」と言ってもらっているお子さんは多いのではないでしょうか。お子さんの将来を親が完全に管理するようなことも減ってきていると思います。昨今では個性尊重の教育が標榜されているので、その成果なのかもしれません。
しかし、「好きなことをすればいいよ」と言われて、困っている子どももいるのです。「自分の好きなことがわからない」という悩みは、大学三年生になった就活生からよく聞かれるそうですが、実は同じ言葉を小・中学生から聞くことも珍しくなくなっています。
その背景にはたくさんの理由があるでしょうが、その一つが「好きなことをしている人が身近にいない」という環境の影響が考えられます。
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「好きなことがわからない」のは就活生だけではなく、社会人も小・中学生も
最近、キャリアアドバイザーから聞いた話ですが、小・中学生の親御さん世代である40歳前後の転職希望者も「自分の好きなことがわらない」というお悩みを抱えておられるのだそうです。
最も身近な大人である親が好きなことがわからないのであれば、子どもたちも「好きなことって、なんだろう?」となるのは致し方ないのかもしれません。以前に紹介した格言ですが、「子どもは親の言うことは聞かないが、親のやっている通りにやる」のですから。
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だったら、親も様々なことに挑戦したり、好きなことを見つけたり、おもしろがったりしている姿を見せてあげましょう。
例えば、クワガタやカブトムシを育てることに没頭しているお父さんがいたとします。家族の誰もあまり理解できない好きなことですが、本人ひとりはものすごく面白がっている。他にも、ジグソーパズルが大好きだというお母さんがいました。家じゅうに、出来上がったパズルを額縁に入れて飾っているのだとか。
これらの趣味は、興味がない他人から見ればくだらない些細なことかもしれません。しかし、ただの趣味が偶然仕事に活きる場面だってあるのです。とはいえ、もともとただの趣味ですから、楽しいだけでも十分。ついでに仕事で役に立つこともあればラッキーくらいでちょうどいいのかもしれません。
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親が楽しむ姿が一番の教材
見返りの有無に関係なく、大人が何かを楽しんでいる姿は子どもたちにとって、一番の教材です。うまくいけば、それが一番の見返りになるのかもしれませんね。「好きなことをやっていいよ」と伝えてあげることも大切ですが、それ以上に親自身も好きなことをして楽しんでください。
楽しいことを自分でつくり出せるのだということを身近で見て実感することほど説得力のある「好きなことをやっていい」はないでしょうから。