子どもの特徴的な行動の一つとして「質問する」ことが挙げられるでしょう。一説によると、子どもは2歳から5歳までの間に平均40000回も「これは何だろう?」という質問をするそうです。1時間に区切ると、100回以上も質問をしているという研究論文も存在します。
この数字、日々子どもたちと接する保護者からすると、納得できるものではないでしょうか?
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親にも分からないことがあると伝えよう
子どもたちは様々なものに興味や関心を抱き、考え、わからなければ質問します。彼らが発する質問の中には、極めて本質的だったり、専門的だったりして、すぐには答えられないことも多々あります。
その際、わからなければ「親もわからない」ことをまず伝えてあげてください。これは「わからないのは悪いことではない」という教訓を伝えるために、とても大切な機会になります。
社会にはわからないことがたくさんあります。全知全能の人間などいないのですから、誰にでもわからないことは確かに存在します。その際、「わからない状態」をごまかすことが最もよくない対応です。
わからないことをその場でごまかしても、いつかは化けの皮がはがれてしまいます。わからない部分を放置したまま仕事を進めていれば、必ず行き詰まるものです。これは勉強でも全く同じ。わからない単元を放置したままだったら、遅かれ早かれ必ずそこで躓くことになります。
このような習慣を身につけてしまわないように、親がわからないことは「わからない」と明言しましょう。そして、「わからないからこそ、一緒に調べてみよう」と提案してあげてください。
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調べて知る過程にこそ学びの楽しさがある
調べ方も今はいろいろな方法があります。インターネットで検索するのが最も手軽ですが、それだけではわかることが限られています。
知りたいことに関連する本を買いに本屋さんに行くのもいいでしょうし、図書館で本を探すのもいいでしょう。図書館では様々なデータベースを閲覧することが可能なところもあります。調べたい分野に詳しい知人に話を聞きに行くのもいいでしょう。
うまく情報を掴めたら、勉強会や講演会に参加してみてもいいかもしれません。今では大学の講義が動画として、公開されているものが出てきています。調べ始めようとすれば、できることは非常に多いのです。
これらの「調べて、知る」過程で、知ること、学ぶことの喜び、専門家の考えや意見、大学の魅力などにも気づいていくことでしょう。そして、なにより「わからないことは悪いことではない。調べたり、考えたりすればいいだけだ。」という経験は、生涯を通しての大きな財産となります。