高校受験会場の張り詰めた空気には誰でも多少なりとも緊張してしまうもの。高校受験で実力を出し切るためには、緊張をコントロールすることが大切です。
そこで今回は、子どもに身につけさせたい緊張のコントロール方法をご紹介します。
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ルーティン行動を取り入れて、高校受験本番でも平常心を
緊張をコントロールするために有効なのは、「ルーティンを活用する」という方法。ルーティンとは、習慣化された決まった行動パターンのこと。
みなさんは、スポーツ選手がプレー前にいつも同じ動作をするのを見たことはありませんか?
たとえば、2015年のラグビーW杯イングランド大会で強豪南アフリカに歴史的な勝利を果たした日本代表・五郎丸選手がボールを蹴る前にする「あのポーズ」。五郎丸選手はボールを蹴る前に、蹴る方向を確認しながら右手を2回動かし、前かがみになって脇を締め、拝むようなポーズを取ってからボールを蹴ります。
優勝候補南アフリカを破った大金星のニュースとともに一躍有名になった五郎丸選手のこの動作。この一連の動作も、実はひとつのルーティンなのです。緊張してしまう場面でも、いつもと同じ動作を行うことで心身のリズムを整え、心を落ち着ける効果が期待できます。
来る高校受験に備えて、早い段階からルーティン行動を活用してみましょう。
ルーティン化した運動や音楽で、受験当日でも「いつもと同じ状態」に
ルーティン行動としておすすめなのは、音楽やストレッチの活用。勉強を始める前にいつも決まったストレッチをしたり、いつも決まった曲を聞いたりするのです。
自分が好きな曲を決めて、勉強を始める前に毎回聞くようにしてみましょう。習慣化させることでその曲を聞くと脳が自然と勉強モードに。そして、入試本番前にもその曲を聞きましょう。ルーティン行動によって「今日もいつもと同じ」という感覚が生まれるため、リラックスしやすくなります。
また、勉強前にいつも決まったストレッチを習慣づけておき入試当日にも同じ動作をするのも、音楽同様の効果が期待できます。このようなルーティン行動によって、緊張状態が緩和され、自分自身を平常心に導きやすくなるのです。
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然るべきときに然るべき緊張がやってきた……緊張をドンと受け止めよう
最後に、緊張をコントロールするために最も大切なのは、「然るべきときに然るべき緊張がやってきた」と、緊張を受け止めることです。緊張状態にあるとき、体内では自律神経の中でも交感神経の働きが活発になっています。
その際に多くの人が体験するのは、「胸がどきどきする」「手足が震える」「人の話や文字が頭に入ってこない」という状態。このようなとき、「緊張する……どうしようどうしよう」と焦ると、そのストレスによってさらに交感神経が活性化し、過度に緊張してしまうのです。
高校受験の試験会場には、学校や塾の試験や模試にはないピンと張り詰めた空気が漂っているものです。「これまでの勉強の成果を今日ここで発揮しなければ」という気負いや、「絶対に受からなきゃ」というプレッシャー、親や先生からの期待……様々な想いが頭を駆け巡るでしょう。
でも、そのような精神状態になっているのはみな同じ。ですから、「緊張するのは当たり前」「みんな緊張している」と考え、大きな気持ちで構えることが大切です。
いかがでしたでしょうか。
受験で結果を出すためには、「一生懸命勉強すること」だけでなく、「どんな状況でも実力を発揮できる精神的な強さを身につけること」が必要。精神な強さとは、言い換えれば、「緊張に負けない力」。
子どもが緊張をコントロールして入試で全力を発揮できるよう、ルーティン行動の習慣化に協力したり、試験当日の心構えを教えたり、適切にサポートしていきましょう。