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高校受験に英検は有利?大阪府の受験事情を徹底解説!

高校受験に英検は有利?大阪府の受験事情を徹底解説!

大阪府で高校受験を考えている中学生におすすめなのが「英検」の取得です。

英検を取得しておくことで、来たる高校受験で有利になります。英検には様々なレベルがありますが、高いレベルになればなるほど高校受験に役立つのです。

「本当に英検が役立つのか?」「今から勉強して間に合うのか?」など不安に思っておられる方も多いことでしょう。

当記事では、大阪府の高校受験で加点などの優遇措置がある英検について、詳しく解説していきます。

大阪府の高校受験で英検取得は有利なのか?

英検を取得していると、入試の加点や入学金・授業料の免除といったさまざまなメリットを得ることができます。

英検は受験する高校によって異なりますが、大阪では私立高校だけでなく公立高校でも優遇措置を受けられるので、ぜひ取得したいところです。

具体的にどのような優遇措置を受けられるのか、府立高校と私立高校を例に挙げて解説していきます。

大阪府公立高校の場合

大阪府公立高校の受験では、英語の問題の難易度が非常に高いのが特徴です。

英語の試験にはA・B・Cと3種類の問題がありますが、最も難しいC問題は30分の筆記問題で、長文読解や英作文、文法・語彙などの問題を解かなければなりません。2022年度のテストの平均点は100点満点換算で69点ほどとされています。

しかし、英検を取得している場合、取得している級に応じて英語の点数が換算されます。

  • 英検準1級以上:100%
  • 英検2級:80%

※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
参照:大阪府/大阪府立高等学校の英語学力検査問題改革について


英検準1級や1級であれば、なんと100%の点数が保証されるのです。また、2級でも80%は保証されるので、受験では英語以外の教科に注力することができるでしょう。

大阪府内の私立高校の場合

大阪府では、さまざまな高校が英検による優遇措置を取り入れています。優遇措置制度を設けている高校の一部を見ていきましょう。

大阪星光学院高等学校● 英検準1級以上:90点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
四天王寺高等学校● 英検準1級以上:100%
● 英検2級:80%
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
プール学院高校 スーパー特進・特進・総合芸術コース
● 英検準1級以上:100点
● 英検2級:85点
● 英検準2級:75点

国際コース
● 英検準1級以上:150点
● 英検2級:128点
● 英検準2級:113点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用

清風高等学校

大阪青凌高等学校
● 英検準1級:100点
● 英検2級:80点
● 英検準2級:70点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
関西大倉高等学校 ● 英検準1級:100%
● 英検2級:80%
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
明星高等学校● 英検準1級:90点
● 英検2級:80点
● 英検準2級:70点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
大阪桐蔭高等学校● 英検準1級以上:90点
● 英検2級:70点
● 英検準2級:50点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
近畿大学附属高等学校英語特化コース
● 英検2級以上:160点
● 英検準2級:130点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
羽衣学園高校● 英検2級以上:100点
● 英検準2級:80点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
金蘭会高等学校
大阪産業大学附属高等学校
● 英検2級以上:90点
● 英検準2級:80点
● 英検3級:70点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用
梅花高等学校【受験時に点数換算】
● 英検準1級以上:100点
● 英検2級:90点
● 英検準2級:80点
● 英検3級:70点
※当日の試験の点数と比較し、高い方を採用

【授業料免除】英語特待生(専願)
● 英検準1級:入学金全額免除および入学年次に40万円、2年次以降年額30万円の奨学金を支給
● 英検2級:入学金全額免除および入学年次に20万円、2年次以降年額10万円の奨学金を支給
● 英検準2級、英検3級:入学金全額免除
あべの翔学高等学校 【受験時に点数加算】
● 英検準2級以上:30点
● 英検3級:20点
● 英検4級:10点

【授業料免除】専願
● 英検3級以上:入学金免除

上記を見ても分かるように、高校によって加点になるケースもありますが、多くは見込み点として点数換算されるケースが多くあります。高校によって必要なレベルは異なり、英検3級~1級まで様々です。

また、中には授業料や入学金が免除される高校もあります

なお、優遇措置の内容や条件については、毎年同じではなく変更になる場合もあります。最新の情報を各高校のホームページで確認しましょう。

大阪府の高校受験における英検事情

大阪府で人気の高い高校を受験する際には、特に英検を取得しておくのが有利だと言われています。ここからは、大阪府の高校受験における英検事情をみていきましょう。

高校受験で有利になる英検の難易度

大阪府の公立高校受験では2級以上、私立高校では3級以上の英検を取得していると有利になります

英検3級は「中学卒業程度」の英語力で、合格のためには1,300~2,100語ほどの単語数を覚えなければなりません。

ただし、上記の表を見ても分かるように私立高校の多くが3級ではなく準2級以上の取得で優遇措置を受けられるケースがほとんどです。公立高校の受験も考慮すると、確実に優遇措置を受けられる2級以上の取得を目指すと良いでしょう。

英検2級は高校卒業程度の英語力が求められ、受験者の25%ほどしか合格できない難易度の高い試験です。覚えなければいけない単語数は5,000語ほどと言われており、合格するためには早い段階からの勉強が必要になるでしょう。

英検取得率

大阪日日新聞によると、2023年度入試において大阪府立高校で文理学科のある高校では受験生の約60%が英検2級保有者であることが分かっています。特に人気の北野高校では受験者の95%、天王寺高校では84%が2級以上を保有していました。

2017年の導入時に比べると、年々英検の取得者数は増えてきています。今では、当初の10倍以上もの受験生が、英検を保有して有利に高校受験を進めているのが現実です。

英検を持っていないと不利な状況になる高校もあるので、高校受験するにおいて英検取得はマストと言えるでしょう。

英検2級のテストの傾向

大阪府の高校受験を確実に有利にするためには、英検2級以上を取得しておくことがおすすめです。

英検2級を取得しておくことで、公立高校では80%の点数が保証されますし、私立高校でも多くの学校で点数の優遇措置を受けることができます

とはいえ、英検2級は高校卒業程度の難易度なので、取得するハードルは高く簡単なことではありません。そのため、英検2級のテスト傾向を把握しておくことが重要です。

英検2級の試験はリーディング、ライティング、リスニングの問題からなる一次試験と、スピーキングの二次試験に合格する必要があります

具体的にはどのような内容が出題されるのか、英検2級のテスト傾向を解説していきます。

一次試験の内容

一次試験のリーディング問題は3つの形式で構成され、すべてが4肢選択式です

最も問題数が多いのは、短文の語句・空所補充問題で、文脈に合う適切な語句を選びます。問題数は20問です。また、長文の語句・空所補充問題や、長文の内容・一致選択形式の問題も出題されます。来年度からは級により構成が大幅にリニューアルされます。

ライティングは指定されたトピックについての英作文を、80~100語程度で書く記述式問題です。リスニングでは、会話の内容に関する質問に応えるタイプと、パッセージの内容に関する質問に応える形式の2パターンがあります。

ライティング問題の傾向

すべての問題には出題傾向があり、その傾向を抑えておくことで合格率を上げることが可能です。

ライティング問題では、スポーツやテクノロジー、自然・環境といった内容が盛り込まれています

社会性の高い問題も多いので、普段から新聞やニュースを見て知識を付けておくことが大切です。まったく知らない内容の問題を解くのと、ある程度知っている問題について解くのでは、内容の深さや理解度が大きく変わってくるでしょう。

採点は内容だけでなく、構成や語彙、文法の正確性など総合的に行われます。

リスニングテストの傾向

リスニングテストは放送を聞いて行いますが、一般的なテストとは異なり、一度しか聞くことができません

質問と質問の間は10秒ほどしかないので、スピーディーな回答が求められます。スピードを高めるために、放送前に選択肢に目を通すなど効率的な解き方が必要です。

第一部は、友人同士や会社の同僚といった二人組の会話文が放送されます。過去には家族同士の会話や知らない人に道を尋ねるなどの会話が放送されるケースもありました。

第二部では、物語文や説明文が放送されます。特定の人物に関する説明文やアナウンス、科学的なパッセージが放送されることもあるため、過去の問題を一通り聞いておきましょう。

二次試験の傾向

二次試験のスピーキングでは、面接委員とすべて英語でコミュニケーションを行っていきます

メモや写真撮影、録音などはできません。スピーチ内容や文法、語彙の発音はもちろんのこと、積極的に話そうとする姿勢も評価対象の一部です。

面接委員から受け取ったパッセージを音読後、質問に回答します。次にイラストを見て、展開を英語で説明する問題が出題されます。最後に受験者自身の意見を問う質問が2問出題されます。

カードのトピックに直接関連しない内容が問われるケースもあるので、いくつかのパターンで練習しておきましょう。

英検2級に求められるスキルと対策

試験の傾向を知るだけでなく、試験内容に合わせた勉強法をすることが大切です。

ここからは、英検2級に求められるスキルと対策を具体的に解説していきます。

単語・熟語

リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングのどの問題を解くにも、単語や熟語を知っておくことが重要です。

英検2級では5000語ほどの単語を使った問題が出題され、最低でも8割は知っておく必要があります

これまでとは違い、「frequently(頻繁に)」や「immediately(すぐに)」といった長いスペルの単語も学ばなければなりません。また、「conservation(保護・保存)」や「pollution(汚染)」など、環境分野の単語や「foundation(団体)」「statement(陳述・声明)」など政治分野の名詞など、専門性の高い単語の暗記も必要です。

文法

英検2級では、分詞構文や仮定法の応用的表現、難易度の高い時制問題、付帯状況のwithなどが出題されます。リーディング・ライティングだけでなく、面接でも出てくるので積極的に学んでおきましょう。

細かいルールを学ぶのではなく、具体的な例文を丸暗記しながら覚えていく方法がおすすめです。英語の小説やニュースを読むなど、とにかく多くの英語に触れていきましょう。それに加え、5級から準2級までで培ってきた文法知識を復習しておくことも必要です。

長文読解

長文読解では、正確性とスピードが求められます。効率よく解くために、まずはタイトルを理解しましょう。タイトルには内容が要約されていますので、飛ばさずにしっかり確認してください。

次に本文を読む前に、設問に目を通しておくことがポイントです。何についての設問があるのかが分かっていれば、本文を読んでいる際に大切なポイントに気づくことができます。

一文一文を和訳していく方法は時間がかかってしまうので、あまり効率の良いやり方とは言えません。

ライティング力

ライティングは、20分ほどの時間で与えられたトピックに対して80~100語ほどの単語でまとめていく問題です。問題はあるテーマに対し、自分の意見を作成するように求められます。

過去には「歴史の理解には、歴史的場所への訪問が必要不可欠であるという意見に賛成か」「博物館の無料化に賛成か」「地産地消に賛成か」などといった問題が出題されました。

英作文には経験が必要不可欠ですので、過去問をとにかく解き、できるだけ多くの英作文を作成していくことが重要になってきます。それに加え、普段からニュースや新聞で、他の人の意見に触れていくことも必要です。2024年度からは要約問題が1題追加されます。

リスニング力

リスニングも長文読解同様、ひとつひとつ日本語に訳していくと時間が足りなくなります。

そのため、英語のままで理解できるリスニング力が求められるでしょう。普段から英語の会話を聞き、少し遅れて繰り返すシャドーイングや、聞き終わってから復唱するリピーティングなどが有効です。

この方法なら、リスニング力だけでなくスピーキング力も高めることができます。ちょっとした発音の違いにも気づけるようになるので、英語力が大きく上昇するでしょう。

スピーキング力

スピーキングでは、積極的にコミュニケーションを取ろうとしているかどうかが重要なポイントになります

適切な単語が思い浮かばなくても、焦らずに大きな声でゆっくり話すようにしましょう。日本語でもそうですが、覚えている語句を駆使すれば大抵の内容は説明できます。

もし面接官の質問が理解できなかった場合には、2回まで聞き返すことも可能です。事前対策としては、動画で撮影して見直すという方法が有効になります。自分が普段どのような話し方をしているのかを理解して、悪いところは直していきましょう。

過去問を活用する

出題傾向が決まっているので、どの分野においても過去問をひたすら解くことが大切です。しっかり時間を測りながら解くことで、適切な時間配分を身に付けることができるでしょう。

また、ライティングやリーディング、単語力など、自分の苦手分野が分かるので、集中して学習できるようになります。英語検定協会の公式ホームページでも過去問が公表されていますので、それらを活用しながら出題形式や傾向に慣れておくようにしましょう。

中学3年生までに英検2級に合格するには

大阪府で高校受験に有利なのは英検2級以上だと言われています。入試本番の中学3年生までに、英検2級を取得しておきたいところです。

無理なく計画的に英検を取得するのに、中学1年生で3級、2年生で準2級、3年生で2級を取得するのが理想と言えるでしょう。英検の試験は年に3回行われるので、もし一発合格できなくても再度挑戦することで合格率を上げることができるでしょう。

また、現在お子さまが中学3年生で、まだ一度も英検を受けたことがなかったとしても諦める必要はありません。英検は飛び級に関する制約がないので、4級や3級を取得していなくても2級に挑戦することができます。ただし、経験がない分、合格のハードルは高くなるのでみっちり勉強してから臨むようにしましょう。

まとめ

英検2級が大阪府での高校受験におすすめの理由や、効果的な勉強法についてまとめてきました。大阪府の高校では、英検2級以上を取得しておくと優遇措置を受けられるケースが少なくありません

なお、英検2級は履歴書にも書くことのできる魅力的な資格です。有効期限もないので、高校受験の為だけでなく、就活など人生の重要な場面でも大いに役立つことでしょう。

一方で、英語検定協会が2016年に発表した高校生の受験者数や合格率についての資料では、英検2級一次試験の合格率は27.0%と、とても難易度が高い試験というのも事実です

そのため、試験の傾向を把握しながら、効率的に勉強を進めていく必要があります。計画を立てて、受験シーズンとなる中学校3年生の夏までに、英検2級合格を目指しましょう。

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