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【2021年度中学校新教科書】国数理社4教科の改定ポイント

 

学習指導要領改訂に伴う2021年からの中学校新教科書は各教科とも「知識・技能」の定着と「思考力・判断力・表現力」の育成を意識したつくりになっているのが特徴です。

 

日常生活との関連、対話文を取り入れたコミュニケーション、様々な情報(統計・資料・図版・写真など)を読みとり、課題を認識すること、読解量の増加など、近年の公立高校入試の傾向と同じように、問題を理解して要点をつかんだ上で、知識を活用することが求められるようになってきています。今回は4教科のポイントを見ていきます。

【国語】の改定ポイント

「情報の扱い方」が新設

単なる表やグラフの読み取りだけではなく、テキストを「情報」として捉え、その関係性や整理を通して、内容をロジカルに理解することが求められます。

 

観点・読解・論理スキル

新教科書では、どの教科書にも、文学的文章や説明的文章において、どのような観点から内容を読み取るかについてのスキルにつながる内容が満載。高校の新設「論理国語」に通じる内容と言えるでしょう。ビジネスに通じる題材も多く含まれています。

 

語彙力の強化

各教科書とも語彙力の充実が図られており、例えば東京書籍では、抽象度の高い語彙を含めて1555 語もの語彙を指定しています。

 

意見発信のスキルの強化

例えば「根拠を示して説明する」といったスキルは、国語の作文や発表のみならず、英語での意見作文や社会の記述問題にも通じる重要な力になり、表現力育成に欠かせない内容と言えるでしょう。

 

 

【数学】の改定ポイント

日常生活と教科の結びつき

各章の扉頁やコラム頁では、日常生活と数学を結び付けた問題形式を積極的に採用。最近の入試問題を素材としたものも多く、今後の定期テストや入試問題への影響も大きくなることでしょう。

 

学年間の移行内容に注意!

・新教科書では、中1で「素因数分解」、「観察や試行によって得られる確率」、中3で「誤差や近似値」を扱うことになります。入試頻出内容の「階級」や「代表値」が小6へ下りたことも重要です。

 

新出「四分位範囲」と「箱ひげ図」

今回の改訂で最も変化するのが「データの活用」(旧「資料の活用」)。中1で「累積度数」、

中2では旧高1内容の「四分位範囲」と「箱ひげ図」などを扱います。従来の「確率」の内容も中2のままのため、内容的にはかなり重くなります。

 

合教科を明示した問題が登場

理科や社会に数学的処理が必要な問題が登場することはしばしばありましたが、今回の改訂では、数学の教科書に理科や社会の内容が盛り込まれ、他教科との連携が打ち出されています。例えば、「地震の揺れの仕組み」(数学なのに理科内容)、「選挙結果の予測」(数学なのに社会内容)などです。

 

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【理科】の改定ポイント

実験観察の目的、仮説、手順

新教科書は、現行版以上に、実験観察の目的や手順、予想や仮説など、プロセスを重視したつくりに。生徒たちや先生などとの会話が多いため、読解力が要されるとともに、知識事項の整理が容易ではない構成ともいえるでしょう。

 

「ボルタ電池」に「ダニエル電池」も追加

最も影響の大きい追加内容が、中3化学分野の「ダニエル電池」です。従来の「ボルタの電池」のしくみに加えてしっかりと扱われているため、今後の入試への影響は必至とみてよいでしょう。

 

活用編では最新入試傾向が顕著に

例えば東京書籍では、最近の「思考力系」入試問題を想起させるような、長い対話文を用いた問題が初登場。実験観察のプロセスを重視する傾向は、今後一層加速していくと思われます。

 

 

【社会】の改定ポイント

資料の読み取りがさらに強化

社会では、地理・歴史・公民ともに、統計、資料、写真などの読み取りの視点を強化。例えば、「時差の計算」では、数学の学習単元を示すなどの工夫もされています。

 

公民-主権者・消費者教育

選挙権が18 歳に引き下げられたことから主権者教育の充実が図られています。また、 PL 法(製造物責任法)、電子マネー、クーリングオフなど、消費者教育の視点もより明確になっています。

 

歴史-近現代重視傾向

歴史の履修単位時間が5 時間増加。フランス革命、アメリカ独立宣言など、近代以降の内容が充実します。

 

知らないではすまされないSDGs

地理・歴史・公民ともに、SDGs関連の記述が加わったこと。この視点は、国語の作文問題、英語の意見作文、社会の記述問題などのテーマと合致するものが多いため、入試対策としても極めて重要です(例:無人レジ、外国人の住みやすい町、空き家の利用など)。

 

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情報収集は塾の力を借りて効率的に

来年度から新しい教科書に変わるということは、つまり新教科書の学習範囲は「入試に出すことができる」ということです。この影響を最も大きく受けそうなのが新中3生です。新中3生はこれまでの2年間は旧学習指導要領で、そして3年生の1年間だけは新学習指導要領で学ぶことになります。

 

ですが高校入試には、新学習指導要領で新たに追加された難しい要素が出題される「場合がある」のです。こう書いたのは新学習指導要領の内容をいち早く入試に出題する自治体、逆に初年度は出題を控える自治体のように、都道府県によって傾向が異なるため一概には言えないからです。

 

とはいえ、出題の可能性がゼロではない以上、出ないかもしれないと思いながらも学習しないわけにはいきません。このやや宙ぶらりんな状態も、新中3生にとっては克服しなければいけないやっかいな課題の1つです。

 

本番に向けて教科の学習で手一杯になる中、これらの入試情報にまで目を光らせるのは受験生にとって大きな負担になります。特に新中3生は、自分の代わりに常に最新の入試情報にアンテナを向けていて情報提供してくれる塾を選び、受験までの1年間だけでもうまく利用することをおすすめします。

 

学力アップ+最新入試情報がそろう環境を早めに整えることが、新教科書に備える第一歩。教科書の難化を自分が成長できる機会と捉え、ポジティブに向き合ってみるという気持ちで、新学年を迎えてみてはいかがでしょうか。

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