中学生にもなると学校や塾、部活などで忙しくなりますよね。まとまった勉強時間を確保することも簡単ではありません。
「学校や塾以外で勉強する時間がない」
「効率よく勉強したいけど方法が分からない」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
勉強する時間が取れない、という人にはスキマ時間を活用した勉強法がおすすめです。
スキマ時間とは、予定と予定の間に生じる短い「空き時間」のことを指します。たとえば、待ち合わせで人を待っている時間や移動時間などです。1日の行動を振り返ってみると、ボーッとしていたり、だらだらとスマホを触っていたり、スキマ時間が意外と多いことに気付くかもしれません。
この記事では、スキマ時間の見つけ方やスキマ時間に適した勉強法、スキマ時間を活用するコツについて解説します。注意点も交えながら紹介するので参考にしてください。
時間の使い方を工夫することで、効率よく学習することができます。
無駄な時間を減らして、志望校合格・成績アップを目指しましょう。
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スキマ時間は1日70分もある
2016年にモンデリーズ・ジャパン株式会社がスキマ時間に関する調査を行いました。
その結果によると、1日のうちでスキマ時間は平均72.7分で、約8割の人がスキマ時間を無駄に過ごしたと感じているようです。
出典:PR TIMES「スキマ時間に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000009251.html
スキマ時間の使い方で回答の多かったものは以下の通りです。
- スマホでS N Sを見る
- スマホでゲームをする
- テレビを見る
- 間食をする
- 読書
- 家族や友人と会話する
- 音楽を聞く
なんとなくSNSやテレビを見て時間を潰している人がたくさんいます。一方で、勉強をしたり運動をするなど、自分磨きにスキマ時間を使っている人は、1割にも満たないという結果でした。
これは30代〜40代の女性300名を対象にした調査ですが、社会人でも学生でも、意外と何もしていない時間があることに気付くはずです。
スキマ時間の見つけ方
学生が効率よく勉強を進めるためには、まずは自分のスキマ時間がどれくらいあるのかを知ることが大切です。ここでは、スキマ時間の見つけ方について紹介します。
紙に書き出す
まずは、1日の行動を紙に書き出すことをおすすめします。朝から寝るまでの行動を分単位で書き出してみましょう。
そうすると、朝の登校時に友達を10分待っている、夕食からお風呂に入るまでの間に30分もスマホを触っている、など1日を過ごす中で無駄にしている時間が見えてきます。
学生がスキマ時間として使える時間の例は以下の通りです。
- 通学電車、通学バス
- 通学中の歩く時間
- 待ち合わせの時間
- 学校の休み時間
- 帰宅後にダラダラしている時間
- トイレやお風呂の中
「ながら勉強」ができないか検討する
「ながら勉強」とは、何かをしながら勉強をすることです。日々の行動を思い浮かべ、その行動と同時に勉強ができないか検討してみましょう。
たとえば、通学電車の中ではイヤホンをつけて英語のリスニングができたり、トイレの壁に覚えたい単語の紙を貼り付けるとトイレ時間を暗記時間にあてることができたりします。
自分でスキマ時間を作る
1日の行動を振り返っても、十分なスキマ時間を見つけられないという人もいるかもしれません。その場合は自分でスキマ時間を作る工夫をしてみましょう。
たとえば、快速電車で通学している人はあえて時間のかかる普通電車に乗ることで座りながらゆっくり学習できるかもしれません。また、学校のお昼休みを友達とずっと一緒に過ごしているという人は、お昼ご飯が食べ終わったら自分の席に戻ることでスキマ時間を捻出することができます。
スキマ時間に適した勉強
スキマ時間の勉強は、短い時間を活用するため、思考力のいる問題や参考書やノート、ペンなどの道具がいる勉強には不向きです。ここでは、スキマ時間に適した勉強法を紹介します。
暗記
暗記をするためには、同じものを短時間で繰り返し学習すると効率がよいと言われています。そのため、短時間で少しずつ勉強できるスキマ時間は、暗記系の勉強が最適です。
たとえば、前日に習った内容を翌日の通学電車の中で復習します。赤シート付きの単語帳やノートを使って、英単語や歴史などの暗記系の教科を学習するとよいでしょう。スキマ時間に暗記系の学習をすることで、思考力が必要な勉強を本来の空き時間にあてることができ、学習効率が高まります。
学習アプリや動画学習
学習アプリや動画学習をスキマ時間に活用するのもおすすめです。なぜなら、これらのツールはスマホさえあればどこでも開くことが可能で、気軽に学習することができるためです。
近年はさまざまな授業動画がインターネットを使って簡単に見ることができるようになりました。無料の動画でも質の高い授業がたくさん存在します。有名塾の先生や難関大学を卒業した先生が楽しく分かりやすく授業をした動画も配信されているので、チェックしてみてください。
音声
音声学習はイヤホンさえあれば、朝の支度中や満員電車の中でも行うことができます。
「ながら勉強」の方法で最も効率的なのが耳で聴く勉強です。
人によって、通学時間は電車に座っているよりも歩いている時間のほうが長いこともあります。歩きながら単語帳などを開くことは難しいですが、英語のリスニングなどは耳から学べるのでおすすめです。スキマ時間を有効に活用していきましょう。
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スキマ時間を活用する際のコツ
移動中や待ち時間に勉強するには、机の上でする勉強とは異なり工夫が必要です。ここでは、スキマ時間を活用する際のコツについて紹介します。
いつでも勉強できるように準備しておく
スキマ時間を活用するためには、いつでも勉強できる状態にしておくことが大切です。
教科書を広げないといけなかったりペンで書き込みをしないといけない勉強法は、スキマ時間には適していません。小さな単語帳やコンパクトな参考書など、持ち運びの負担にならず、どこでも取り出せるものをカバンの中に常備しておきましょう。
また、様々な勉強道具がカバンの中にあふれているのも非効率です。どれに手をつけようかと迷ってしまう時間が無駄です。事前にスキマ時間に学習するものを決めておきましょう。
スマホは使い方を改める
スマホは便利な反面、勉強をしようとする人の大敵になりかねません。夢中でSNSを見ててあっという間に時間が過ぎていた、という経験がある人も多いでしょう。
勉強に集中しようと意気込んでも、スマホの誘惑にはなかなか勝てません。スキマ時間を有効活用するためには、スマホの賢い使い方を身につける必要があります。
スマホが勉強の邪魔にならないように、勉強に特化した設定にしましょう。たとえば、勉強中は機内モードにする、通知はすべてオフにする、勉強に必要なアプリのみをホーム画面に残す、などです。勉強中にスマホが気にならない状態を作ることを意識するといいでしょう。
スキマ時間を活用する際の注意点
ここでは、スキマ時間を使う際に注意したいポイントを紹介します。
睡眠時間を削らない、生活習慣を整える
勉強時間を確保できないから睡眠時間を削ろうとする人がいますが、おすすめしません。記憶は睡眠中に定着すると言われており、たくさんの知識を入れないといけない学生が睡眠時間を削ると本末転倒です。
また、睡眠時間を削ると記憶力が低下するだけでなく、思考力も低下し学習効率が落ちてしまいます。さらに、体力や免疫力も低下するため、体調を崩しやすくなります。学習効率を上げるためには、スキマ時間を活用する以前に、しっかり睡眠をとり生活習慣を整えて、勉強するための体づくりをするようにしてください。
ストイックになりすぎない
スキマ時間に勉強する上で大切なのが、ストイックになりすぎないことです。スキマ時間のすべてを勉強時間にあてようと頑張っても長続きしません。
たとえば、スキマ時間の邪魔になるからとスマホを手放したり、友達との時間をすべてなくしたりと、生活の余白をすべて勉強のために使っていると疲れが出ますし、メンタルにも悪影響です。
最初は、簡単なものから取り入れてみましょう。まずは通学電車の中で単語を10個覚える、休み時間に軽く復習をするなど、負担の少ない勉強で大丈夫です。1日にどれだけの量を勉強できるかではなく、スキマ時間の勉強を習慣化することを目指しましょう。
面白いスキマ時間の勉強法
スキマ時間を使った学習は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、実際に学生がやっている勉強法の中で、ユニークなものを2つ紹介します。
テーマを決めてアウトプットする
「中世ヨーロッパ」などテーマを決めて、知っている知識をひたすら携帯のメモやノートにアウトプットするという勉強法です。
たとえば「ローマ人について知っていることを書き出そう」など、1つの単語について持っている知識を実際に書き出すことで、あやふやに記憶しているものに気づけたり、論述対策になったりします。
語呂合わせを作る
何度見ても覚えられない年号などを記憶するために、自分で語呂合わせを作るという勉強法です。語呂合わせは、イメージしやすくリズム感を持って覚えることができるため、記憶が定着しやすいのです。
たとえば、「1221年承久の乱」が覚えられないとき、「位置について、承久のRUN!」と自作の語呂合わせを作ります。自分で語呂合わせを作ることで、より強く記憶されるので、おすすめです。
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まとめ
毎日の生活の中で、スキマ時間は意外とたくさんあります。自分の毎日の生活を振り返り、スキマ時間がどれだけあるかを確認してみましょう。
スキマ時間の学習には、暗記系や動画視聴、音声学習などが適しています。まずは、自分でスキマ時間を作る工夫をしてみましょう。いつでも勉強に取り組めるように、単語帳などの勉強道具をカバンに常備することも大切です。
また、スマホは勉強の妨げになることがあるので、勉強をする際は設定を変えて勉強に集中できる環境にしてもいいでしょう。ただし、睡眠時間はしっかり確保し、ストイックになり過ぎないように注意してください。
まずは、毎日の生活を振り返り、勉強にあてられそうな時間を見つけてくださいね。