寒い季節が始まると、受験はもうすぐです。「受験を間近に控えた子どものために、できることは何だろう?」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
引き続くコロナ禍で、受験に向けて対策が必要になってきます。
そこで、今回は「受験生のコロナ対策」と「コロナ禍における受験当日の注意点」について解説していきます。
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コロナ禍の受験!食事について受験生の保護者が気をつけるべきこと
コロナ禍の受験対策において、保護者の方に気を配っていただきたいのが食事です。ひとつずつ確認していきましょう。
食事のとりかたについて
食事の盛り付け方には少し注意が必要です。
家族全員の食事をまとめて大皿に盛り付け、そこから各自が自分の箸で小皿に取り分ける形式で食事をしているご家庭も多いのではないでしょうか。受験生がいる場合は、感染リスクを避けるため各自の食器にあらかじめ食事を盛り付けた状態で食事を始めるようにしてください。
そのスタイルが難しい場合は、受験生の分だけでも事前に小皿へ取り分けておくようにしましょう。
食卓での注意点
家族全員で食卓を囲む際は「黙食」を徹底しましょう。職場や学校では「喋らず食事をする」ことが浸透しつつありますが、家庭内だとついつい忘れてしまいがちです。
食事中は最も感染の危険が高まる瞬間です。家族団らんは大切ですが、受験生がいる家庭では意識して、家族の会話は、全員が食事を終えた後、マスクをして楽しみましょう。
受験日の2週間前からは別室で食事をとる工夫も
受験直前の食事場所についてです。受験日の2週間前になったら、受験生は「家族とは違う部屋で食事をとる」、または「家族と食事の時間帯をずらす」などの工夫をして、感染のリスクを回避しましょう。
バランスの良い食事内容も重要!食欲がない場合は対策も
食事内容については、受験シーズンは、体調管理が難しく、加えて受験によるストレスで子どもの免疫力は低下しがちです。バランスよくしっかり食事をすることが大切です。
ストレスを感じると暴飲暴食してしまうケースがありますので、日ごろから目を配ってあげてください。
緊張で食欲の低下するタイプの子どもには、ゼリーやドリンクタイプの栄養補助食品を準備してあげると良いでしょう。
日常でのコロナ対策!受験生の体調管理には換気や消毒の徹底も効果的
食事以外にも日常生活でできるコロナ対策を見ていきましょう。
リビングでのすごし方について
家族が集まり会話が弾むリビングは、感染リスクの高い場所です。なるべくマスクを着用して過ごすようにしましょう。
受験生本人だけでなく家族の協力も必要になります。家族一丸となって受験を乗り越えましょう。
水まわりについて
家族に体調不良の方がいない時の入浴については普段通りで問題ありません。1人で入ることだけ徹底すれば、受験生の入浴時にお湯を変えるなどの対応は取る必要はありません。
洗面所で家族全員で同じタオルを使っているご家庭では、受験生のタオルは分けるようにした方が感染のリスクが減ります。
トイレ内に手洗い用のタオルが置いてある場合、洗面所と同じく受験生のタオルは他の家族と分けることをおすすめします。
部屋の換気・消毒について
冬は暖房を使用するため、窓を閉めている状況が続きます。意識して、必ず定期的に換気しましょう。1時間に2回程度すれば問題ありません。
ついつい忘れがちになりやすいので、家庭内で分かりやすいルールを作っておくと良いですね。
家の中を頻繁にアルコール除菌する必要は特にありません。気になる場合は、玄関や手洗い場、リビングなどにアルコールを設置し、こまめに手を消毒できる工夫をしておきましょう。
子どもの寝室での注意点と工夫
可能な限り受験生は他の家族とは違う部屋で寝かせることが望ましいです。それだけで感染リスクが減ります。
また、冬は暖房を使うので室内の乾燥が顕著です。加湿器などを利用することもおすすめですが、汚れた加湿器はカビを繁殖させる原因になりますので、活用する場合は定期的な清掃を忘れないようにしましょう。
ストレス対策も重要
「ストレス対策」は保護者にしかできない大切な事です。
受験生はとにかくストレスフルです。「すべてが嫌になって子ども返りする」、「イライラして家の中の物に当たる」、「家族に暴言を吐く」、「勉強しないでテレビばかり見る」。また、ふさぎこんで部屋から出てこなくなってしまうケースもあります。
保護者も心配になったり、つい腹を立ててしまいそうになりますが、ぐっと堪えて辛抱強く対応しましょう。どんなこともどっしり構えて優しく受け止めてもらえると、子どももゆっくり落ち着いてきます。
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いよいよ受験本番!そんなときどうする?
受験当日、保護者はどのようなことに気を配れば良いのでしょうか?
当日の服装は?
学校指定の制服がある場合、基本的には制服着用で試験会場に行くことをおすすめします。
試験会場にいる大半の子どもが制服なので、「服装で浮いてしまっていないかな」など、余計な心配をしなくて済みますし、制服を着ていれば同じ学校の友だちからも見つけてもらいやすくなります。また、普段から学校で着ているため、試験にも集中して取り組めます。
もちろん私服でも問題ありません。勉強に集中しやすい服装がいいでしょう。
換気の寒さ対策として防寒グッズは必須
コロナ禍の受験においては、例年の受験にくらべ学校側の換気が徹底していると予想されます。エアコンやストーブなどで室内を暖かくしているといっても、窓側の座席になったら外気が当たって想像以上に寒いものです。必ず防寒対策をしましょう。
いざというときに備えて
当日は予期せぬ事態に備えて、マスクは複数枚準備しておきましょう。
除菌用ウェットティッシュもあると安心
普段と違う環境だと、いつもより汚れが目につきます。特にコロナ禍においては子どもも過敏になっています。
気持ちを落ち着けるためにも、除菌用ウェットティッシュがあると良いですね。鞄の外側に下げられる、消毒用アルコールなども持たせてあげるとさらに安心です。
乾燥対策にペットボトル飲料も
室内には多くの生徒がいますし、エアコンやストーブもついているので乾燥が気になります。また、緊張しているため、普段より喉が渇く環境になります。
乾燥対策として、ペットボトル飲料を多めに持たせてあげてください。お腹が冷えるといけないので、常温のものがおすすめです。
受験当日・前日の感染や濃厚接触者認定!受験生が知っておくべきこと
コロナ禍の受験において、通常と異なる点はあるのでしょうか? また、受験当日や前日、感染した場合は、どのように行動すれば良いのでしょうか? 知っておくべきポイントをまとめました。
願書はWebから!オンラインで出願可能な学校もあり
コロナ禍で、Web出願を受け付ける学校が一気に増えました。
願書提出や郵送がなくなり外出する機会が減れば、感染のリスクも減らせます。受験予定の学校の出願方法を確認して、Web出願が導入されていたら積極的に活用しましょう。
新型コロナウイルスに感染した場合、多くの学校が「追試験」を実施
受験当日や前日に、新型コロナウイルスに感染した場合についてのポイントです。
多くの公立校では、「追試験」を実施しており、希望すれば日を改めて受験することが可能です。
私立校は学校によって対応が異なるため事前に確認を
私立校の場合は、学校によって対応が異なります。
新型コロナウイルスに感染する可能性は0ではありませんので、事前に志望校のWebサイトを確認することをおすすめします。
濃厚接触者に認定されたら別室受験が可能な場合もある
濃厚接触者の場合、「PCR検査を受けたか」、「当日無症状か」など、そのときの状況によって対応が細かく決められていることがほとんどです。感染者と同じ扱いになる場合と、別室受験になる場合があります。
公立校でも私立校でも対応が様々ですので、こちらも必ず事前に受験校はどのような対応を取っているのか確認しましょう。
対応に悩んだ場合、学校にすぐ電話相談を!
受験日直前でコロナに感染してしまうと、余計なストレスにも。どのような対応をとったら良いかわからない場合は、所属の学校にすぐ電話で確認しましょう。これが最も効果的です。受験シーズン中、ありとあらゆるトラブルに対応できるよう、学校の教員は基本的に朝早くから学校に待機しています。
遠方の私立校など中学校の教員が情報を持っていない可能性が考えられる場合は、塾に電話し、対応を仰ぐのも良いでしょう。
ワクチン接種はどうする?摂取する場合はいつ頃までが好ましい?
子どもへのワクチン接種が徐々に普及してきたこともあり、子どもに新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種させるべきかどうか悩んでいる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2022年の受験においては、大阪府内の多くの自治体で受験生向けにワクチンの優先接種を行っていました。希望者は年内に接種しておくと良いでしょう。
新型コロナウイルス感染症のワクチンでは強い副反応が見られるケースもあります。回復までに1~2日かかるため、受験直前の接種はおすすめできません。
もちろん、ワクチンを接種しなくても受験会場で不利になることはありません。2022年6月14日に文部科学省が出した「新型コロナウイルス感染症の影響等を踏まえた令和5年度以降の高等学校入学者選抜等における配慮等について」という文書において、「ワクチン接種をした・しないによって受験生を区別しないように」という通達が各都道府県の教育委員会に届いているからです。
子どもやご家族の体調を鑑み、ワクチン接種は慎重に検討しましょう。
参考サイト
https://www.mext.go.jp/content/20220614-mxt_kouhou01-000004520_02.pdf
https://reseed.resemom.jp/article/2022/06/15/4118.html
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まとめ
以上、コロナ禍における受験生の対策や注意点をご紹介しました。受験にはトラブルがつきものです。受験する学校のWebサイトなど、事前確認を徹底することで安心して行動できます。
子どもと一緒に気になるポイントを洗い出し、しっかり準備をしておくことをおすすめします。健康第一で家族が一丸となって受験を乗り越えましょう。