模擬テストの結果を確認するとき、必ず目をやるのが偏差値や志望校判定の結果。ですが、テストを受けるたびに「やった、前より偏差値が上がった!」「この偏差値だと志望校に届かない」と一喜一憂しているだけでは、思うように成績は上がりません。
「それじゃあどうすればいいの?」ということで、今回は成績アップに直結する模擬テスト結果の活用術をご紹介していきましょう!
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「腕試しの場」というのはカン違い!
模擬テストの受験をためらう人がいますが、理由を聞いてみると、「もっと実力をつけてから受ける」という答えが返ってきます。しかし、これは的外れな思い込み。模擬テストは腕試しの場ではなく、自分がそれまでに学習してきた内容の定着度を測定する機会なのです。
つまり、自分が「勉強してきた範囲」で「どれくらい理解できているのか」を確認するのが、模擬テストを受ける目的です。裏を返せば、勉強が追いついていない範囲、勉強したのに不正解になった範囲を知ることができるということ。これをうまく活用できるかどうかで、その後の成績の伸び幅は大きく変わってきます。
特にコロナ禍の影響が長引き、学校ごとの学習進度にばらつきが出ることが多くなる状況が続いているので、以前にも増して学校内での定期テストや実力テストだけでは、いまの自分の位置を知ることが難しくなってきています。
まずは自分の学力が同学年全体の中でどれくらいなのか、強化しないといけないポイントはどこなのかを知るため、すぐにでも模擬テストを受けてみることをおすすめします。
自分の不正解パターンを分析しよう
そして模擬テストの結果が返ってきて最初に取りかかるべきこと。それは、偏差値や志望校判定の確認で一喜一憂したあとの、不正解だった問題のリトライと復習です。
「それくらいはやっている」という人がよくいますが、模擬テストで間違った問題だけをやり直している人が多いのではないでしょうか。残念ながらこれでは、せっかく成績を伸ばせる機会をみすみす見逃しているようなもの。
成績アップにつながる質の高い学習は、間違った問題のリトライをしてからが本番です。まずはリトライで、「何が理解できていなかったから不正解になったのか」を分析することから始めてみましょう。いくつかのパターンが出てくるはずです。
〈知識はあったのにうまく使えなかったパターン〉
模擬テストのときには出てこなかった解き方や公式が、リトライをしてみると思い出せたという場合は、スキルが使いこなせていないパターンです。参考書や問題集・プリントでその範囲を再確認し、演習問題をいくつも解いて定着を図りましょう。
〈知識不足パターン〉
模擬テストで不正解、リトライをやっても正解できなかった問題は、塾の先生などに考え方を教えてもらい、ノートに書き残しておきましょう。後で類題をくり返し解いて苦手を克服する努力をするのが一番ですが、模擬テストで間違ったということは、自分が理解しにくい分野や単元だということです。書きとめておけば、そのうちに自分だけの弱点確認チェックになることでしょう。
〈まだ学習していない範囲だったパターン〉
これはできなくて当たり前なので、点数をとれなかったことを気にする必要はありません。間違った問題を把握しておいて、学校や塾でその範囲を学ぶ際に「今度は間違えない」と意識して取り組めばいいでしょう。
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模擬テストを学習のペースメーカーにして弱点克服
よい点数がとれる教科と、そうではない教科は誰にでもあります。ついつい得意な教科の学習に時間を使いがちになってしまうところですが、ここまで読み進めて模擬テストのチェック機能としての価値を理解しているあなたなら、どの学習に重点をおいた方がより高得点をとれるかは、もうわかるはずです。
最後にもう一度確認しておきましょう。模擬テストは腕試しのためではなく、学習の理解度や定着度を測定する場です。定期的に行われる模擬テストを学習のペースメーカーとして効果的に使って着実に弱点を補強していけば、必ず偏差値や志望校判定の結果もついてくるはずです。