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自ら勉強する子供に育てる親のアプローチと役割とは?

自ら勉強する子供に育てる親のアプローチと役割とは?

お子さまが勉強をしないことに悩んでいませんか。

「注意しても勉強しない」、「言えば嫌々やるけど進んで勉強しない」という子供が多い中、自ら勉強する子供になってくれたら、親としてとても嬉しいですよね。

でも、「うちの子はできていない」みたいに悲観する必要はありません。

今回は、自ら勉強する子供に育てる親のアプローチと役割を具体的に紹介します。課題から解決策まで詳しく紹介するので、読み進めながら取り組んでいきましょう。



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子供に対する親の役割

親子の関係は、子供の成長に応じて変化します。まずは、今の子供に対する「親としての役割」を考えてみることが大切です。

勉強に関する役割と、日常生活に関する役割のそれぞれをしっかり認識して、子供に適切なサポートを行いましょう。

勉強に関する役割

・目標設定と達成のサポート

子供に寄り添い、目標設定や達成のサポートを行う事が、親の大切な役割です。

目標を設定するのはあくまで子供です。しかし、慣れていない子供には難しくて作れない場合もあります。そんな時にはサポートをしてあげましょう。ただし、親が勝手に作らないこと。目標を設定する時に、親が子供の意思を尊重しサポートすると、子供は安心して自分に合った目標を決めることができます

また、せっかく目標ができても、達成の道のりを突き進んでいくにはモチベーション維持が必要です。目標ができた後も、会話しながら親が聞き役になってあげると、自分の目標に自信を持てるようになり、前向きに努力を続けられます。

・多様な経験をさせる

たくさんの経験をすることで、しっかりとした人生の基盤が作られます。子供期に多様な経験をさせ、人としての成長を応援することも大切です。

多様な経験をさせることで、成功体験を増やすことができます。子供自身の自発性を促すきっかけとなりますし、「やればできる!」という達成感を味あわせてあげることで、子供のモチベーションを維持できます。

子供の意思を尊重し、数多くの経験をさせてあげましょう。

日常生活に関する役割

・いつでも対話できる

子供との対話を大切にしましょう。
目標を持って努力していても、時々不安に陥るなど、子供の心は常に変化しています。

子供が不安な時や相談ごとがある時に、いつでも対話できる状況を作っておき、何でも話し合える親子関係を築きましょう

・距離感を大切にする

ヤマアラシのジレンマというお話があります。

鋭い針状の体毛を持つヤマアラシは近づきすぎると痛い。でも離れると寂しい。寂しいから近づいて、痛いから離れるという事を繰り返す。思春期の子供を持つ親子の関係にも、同じようなことが当てはまると感じます。

親子の距離感を適切に保つには、先ほども伝えたように「親として自分の役割は何なのか?」を決めることが大事で、子供にどこまで関わるのかを明確にしましょう

何でも口を出すのではなく、子供にとってどのようなサポートを行うべきか考えて、親と子供が、互いに尊重しあう「相互尊重」の関係を作ることが大切です。

親子の関係を整える

良好な親子の「相互尊重」の関係を作るうえで重要なのが「積極的傾聴」を意識したコミュニケーションです。

積極的傾聴とは、批判的な態度はとらずに、相手の身になって傾聴して、理解しようとする積極的な態度や姿勢の事を指します。「多様な相づち」「相手の言葉の繰り返し」「自分の言葉での言い換え」の3つの技術が有効です。

では詳しく説明していきます。

①多様な相づち

相づちを打つことで、子供の話をしっかり聞いている気持ちを、態度で表せます。

スマホを見ながら子供の話しを聞くなどは避けて、しっかりと子供と向き合い、相づちを打つように心掛けましょう。

話を聞いてもらうことで、自分は受け入れてもらっているという安心感を持てば、子供の方から、親に対して積極的に話しかけてくるようになります。

多様な相づちは、「あなたの話を聞いているよ」というメッセージになるため、良好な親子関係を築くきっかけになります。

②相手の言葉の繰り返し

子供が話した言葉をそのまま繰り返し伝える技術は、関係性構築にとても有効です。

例えば、子供が「今日は学校の給食でカレーを食べた」と話したら、親は「学校の給食でカレーを食べたんだね」とそのまま繰り返しましょう。

「そうなんだ」という返事をしてしまうと会話が途切れてしまいますが、繰り返し同じ言葉を使う事で、子供が安心して話せる親子関係が作れます。

③自分の言葉での言い換え

子供が話した内容を、言い換えて伝える技術も有効です。

子供は言葉や語彙力が未発達な部分も多いので、言いたい内容が伝わったら、「それって〇〇ということなのかな?」というように、言い換えた言葉で、子供にもう一度聞いてみましょう。

このようなお互いを理解しようとする姿勢が、相互理解を深めます。

上記の3つの積極的傾聴は、誰でも知っている当たり前のような内容かもしれませんが、その当たり前の事をきちんと実践することで、子供も気持ちを開いてくれます。

その結果、自ら勉強する子供に育てるために必要な親子関係を構築することができるのです。



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自ら勉強しない子供の2つのパターン

「うちの子は勉強をしない」このような課題をお持ちの方は、「勉強をしない」という課題をもう少し掘り下げてみることをお勧めします。

「勉強をしない」には大きく2つのパターンがあり、親が注意してもやらない、いわゆる「勉強をしない子供」、親に言われると勉強するが「自分から進んでしない子供」に分けられます。

それぞれの違いを理解し、課題解決の一歩を踏み出しましょう。

①親に言われても勉強しない子供

「勉強をしなさい」とどれだけ親から言われても勉強しない子供には、「0から1への力」をつけることが必要です。

0とは、勉強をするスイッチ自体が入っていない状態です。勉強をする気になるスイッチが入っていないので、親に注意されても、子供は勉強をしません。

0から1への力をつけるために、子供自身に最初のスイッチを押させることが課題です。

②親に言われると勉強するが自分から進んでしない子供

親に言われると勉強はするけど、もっと自発的に勉強してほしい、という子供の課題は、「1から1+への力」をつけることです。

勉強には消極的だけど親が注意すればやるという状況が「1」で、「1+への力」とは、子供が親に言われなくても、自ら進んで勉強に取り組む力のことを指します。

勉強しない子供の課題を解決するアプローチ

上記で説明したように、0から1への力をつける、1から1+への力をつける、の課題の違いがありますが、それぞれで解決策も異なります。

勉強しない子供に対してどういうアプローチをすればいいのか。
課題に合った適切な解決方法を紹介します。

①0から1への力をつけるための方法

・スイッチを自分で押させる

勉強のスイッチが入っていない子供に、親がアレコレ言っても効果はありません。

子供がスイッチを押せない理由は、「自分にはできない」という気持ちがあるからで、逆に「やればできる!」という気持ちが芽生えれば、勉強するスイッチを子供自身が押すようになります

例えばテストの成績が悪かった子供に対してネガティブなことは言わず「この問題、難しいのによく解けたね」や「頑張って勉強したから正解したんじゃない?」と別のところにフォーカスして褒めてあげるなどの簡単なことから始めてみるのがいいでしょう。

自分にはできるという自信や自己効力感がつくと、自らが勉強のスイッチを押せる子供になり、課題の解決につながります。

・ものの見方を変える

勉強をしていない子供には何かしらの理由があるもので、なぜ勉強したくないのかを親が理解をして、子供の視点を変えてあげることが必要です。

例えば「自分には無理だ」や「勉強は面白くない」という言葉が子供から出てきたら、「本を読むことは好きだよね」などポジティブな言葉で子供のネガティブな思い込みを外してあげましょう

また、最初から高い目標を目指すのではなく、小さな目標を設定して少しずつ段階を踏んで子供が見る場所を変えてあげることも大切です。

②1から1+への力をつけるための方法

・自走させる

ハンドルを子供に握らせて自走できるようにサポートしましょう。

親が決めるのではなく、子供自身が「こっちの方向に進んでいこう!」や「これをやればいいんだ!」と判断できるように、子供に行き先を見せてあげる、気づかせてあげることが大切です。

子供が自走できる仕組みを整えてあげて、自分に合った目標を掲げられるようにしてあげることが親の役割なのです。

・目標設定をサポートする

子供がハンドルを握って自走するためには、現状どこにいるのかの把握と、ゴールがどこなのかを具体的に設定しないといけません

そのために、子供が将来を考えるきっかけになる質問をしましょう。
ポイントは、「●●までに何やるの?」といった子供に勉強のプレッシャーを与える楽しくない質問はしない事。

例えば、「どういう人でありたい?」や「達成した時にどんな気持ちでいたい?」というような、子供が楽しみながら考えられる質問をしましょう。

また、現状把握では「今はどういう状況?」や「今どこまで来てる?」という質問をして、その回答に対して「ちゃんと進んでるね!」と反応してあげるといいでしょう。そして、「この先どこに向かっていけばいいのか?」と繋げれば、子供の自己決定を促すこともできるはずです。



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まとめ

本記事で、自分から進んで勉強しない子供や、親に言われても勉強しない子供を、「自ら勉強する子供」にするアプローチ方法や親の役割について紹介しました。

より詳しく解説した動画を以下の「第一ゼミグループ教育情報イベント」のYouTubeで見ることができますので是非ご覧ください。

●教育講演 自ら勉強する子供に育てる親のアプローチと役割とは?①
Youtube動画はこちら

●教育講演 自ら勉強する子供に育てる親のアプローチと役割とは?②
YouTube動画はこちら

自ら勉強する子に育てるために、子供に対する親の役割を理解して、適切な距離感で子供をサポートしてあげましょう。

子供に自分の考えを押し付けるのではなく、親が子供を尊重している姿勢を見せて、良好な親子の関係を構築することが大切です。

補う子育てから、伸ばす子育てを実現していきましょう。

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