子どもたちが楽しみにしている夏休み。楽しい思い出をたくさん作ってほしいですが、学校の授業がストップする夏休みは、1学期に習ったことを復習したり、苦手を克服したりする絶好のチャンスでもあります。ですから、学習習慣をつけて、夏の間に大きく成長してほしいですよね。
理想をいえば、親が一から十まで世話を焼くのではなく、自発的に机に向かうようになってほしいもの。
子どもが学習習慣を身につけるために、親はどうサポートすればいいのかを、考えていきましょう。
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夏休みサポートのオキテ3ヶ条
1.朝型の生活リズムをくずさせない
夏休みだからと昼まで寝ている、夜中まで起きている、というのは絶対NG。
生活リズムが崩れると、勉強する気にはなかなかなりません。子どもが学校に行く日と同じリズムで過ごせるよう、「朝は起こす」「決まった時間に食事を用意する」「早く寝るよう促す」などのサポートをしましょう。
2.うるさく言わず、さり気なく
「勉強しなさい!」と叱りつけられると、子どもは反発してしまうもの。たとえ机に向かっても、イヤイヤでは学習成果は期待できません。そこで、夏休み中は「勉強しなさい!」という直接的な表現をぐっとこらえてみてください。
その代わりに、さり気なく勉強机を片付けておいたり、夏休み用に新しい文房具を買っておいたり、「勉強が終わったら行きたがっていたスイーツのお店に行こうね」と声をかけるなど、遠回しのアプローチを心がけましょう。
そして、子どもが勉強したら小まめにほめて、モチベーションを高めてあげましょう。
3.教材選びとスケジューリング
普段、学校の授業や宿題を中心に勉強している子どもが急に夏休みという長い自由時間を与えられても、何をどこから勉強していいかわからないもの。そこで、以下にご紹介する学年ごとの学習方法を参考に、「夏休みに何を勉強すればよいか」をアドバイスしてあげましょう。
必要に応じて教材を用意し、「◯日までに◯ページまで」など、いっしょにスケジュールをつくると、やることが「見える化」して勉強しやすくなります。決まった時間に塾に通って学習のペースをつくるというのも有効な方法です。
中学1年生の家庭学習
中学1年生の1学期の内容は、それほど多くありません。ですが、それらは今後の学習の基礎となる重要なもの。夏休みの間にしっかり復習して、わからないことをゼロにしておくことが大切です。
そこで、おすすめの学習法は、学校や塾で使っている問題集の1学期の学習範囲を、すべて解きなおしていくこと。間違ったところは再度勉強して、すべて完璧に解けるようになれば、2学期に好スタートを切ることができます。
中学2年生の家庭学習
中学2年生の夏休みは、部活や行事の準備で忙しいこともあるでしょう。ですから親は、家庭学習のペースがつかめるようにサポートしてあげることが大切です。
2年生になると、1年生の頃より学習内容が広く深くなるので、夏休みの宿題も質・量ともにしっかりしたものが出てきます。そこで、おすすめの学習法は、夏休みの間に学校の宿題を3サイクル以上くり返し解くこと。
学習範囲が明確なのでペースがつかみやすいですし、前に間違ったものを次に解くことができれば、どんどん自信がついて勉強が楽しくなります。
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中学3年生の家庭学習
高校受験を控えた中学3年生の夏休みは、勝負の夏です。これから先の受験勉強を乗り切るためにも、ここでしっかり家庭学習の習慣をつけておくことが大切。
そこで、夏休みのスタートと同時に、高校受験対策用の問題集を、各教科1冊ずつ用意しましょう。むやみに教材を増やしたところで取りかかれるのは1冊ずつです。
自分のレベルにあった問題集を1冊ずつしっかりと仕上げれば、確かな力になります。問題集選びで迷ったら、学校や塾の先生に相談してみるとよいでしょう。
夏休み中の学習でわからないことがあったら学校(補講日や担当の先生が在勤の日)や塾に質問に行かせるなど、疑問を疑問のまま残さないよう習慣づけてあげることが大切です。