中学校で過ごす3年間は、子どもから大人へと成長する大切な時期であるとともに、高校進学や大学進学などといった進路選択のいしずえを作る期間でもあります。この3年間をどう過ごすかが、今後のお子さんの人生を大きく左右するといっても過言ではありません。
そこで今回は、高校受験を視野に入れた中学校生活の過ごし方について考えていきます。
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部活選びは重要!受験や進路を含めてしっかり考えよう
中学での部活を楽しみにしているお子さんは多くいます。でも、保護者のみなさんのなかには、「部活をさせたら勉強に支障が出るのでは?」と心配される方もいるかもしれません。「部活に入る・入らない」はご家庭の教育方針によって考え方が分かれるところであり、どちらがいいとはいえません。しかし、部活には、部活だからこそ得られるものがたくさんあるのは事実です。
たとえば、部活に入ると、同級生以外の先輩や後輩との交流が増えます。そのなかで、年上の人に対する礼儀を身につけたり、後輩を教育したり、仲間を引っ張っていくことを覚えたり、さまざまな人間関係を学びます。このような経験は、今後のお子さんの人生にとって大きな糧になるはずです。また、同じ目標を持って苦楽をともにした仲間は、生涯の友人になることもあります。
部活に入れば、中学校生活の多くの時間をそこに割くことになります。だからこそ、「どの部活に入るのか」そもそも「入るのか・入らないのか」を決める際は、慎重になる必要があります。入った部活の雰囲気や風潮は、お子さんの価値観や将来に少なからず影響を与えます。また、あまりにもハードな部活は学業成績に支障をきたす恐れもあるでしょう。
さらに、部活によって引退時期が異なります。引退時期が受験勉強の進捗を左右して、高校受験の結果に影響することも考えられます。多くの運動部の場合は中3の夏の大会で引退となりますが、コンクールが秋にある吹奏楽部や管弦楽部などの場合、引退は11月頃になる中学校が多くあります。
「この部活に入りたい!」というお子さんの希望はできるだけかなえてあげたいものですが、高校受験や進路のことを含めて今一度「部活に入るのか」「どの部活に入るのか」をしっかり考えさせるのが、保護者の方の務めだといえるのではないでしょうか。
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内申点は非常に重要ということを意識
高校受験で成功するためのキーポイントが、「内申点」です。高校入試では、試験の点数とともに内申点が合否判定の基準となります。つまり、入試本番で高得点をとれば合格できるというわけではなく、日頃の学校生活での取り組みや、定期試験の結果なども受験結果を左右するということです。
特に大阪府立高校の入学を検討しているお子さまの保護者の方は、この内申点によく注意をしましょう。2016年度以降の大阪府公立高校入試では、内申点の評価方法や評価対象学年に変更がありました。内申の評価方法が相対評価から絶対評価に変わり、各教科評定比重が同列化され、評価対象学年が段階的に拡大されるようになっています。
わかりやすくいうと、他の生徒と比べることなく、あくまで生徒個人の成績や成果で内申点がつけられるようになりました。国語・社会・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭の9教科すべてが同等の比重で評価の対象とされています。さらに、2016年度までは内申の評価対象期間は中学校3年生の間のみでしたが、2018年度までには中1も評価対象になります。
これらの変更を考慮すると、中学に入ってすぐの段階から内申点のことを意識した中学生活を送る必要があるといえるでしょう。しかし、内申点を上げるために何か特別なことをしなければならないというわけではありません。
「内申点を意識しましょう」ということは、普段から課題や宿題をきちんと提出したり、小テストや定期テストでコンスタントに成果を出したり、受験に必要な教科科目だけでなくすべての教科をしっかり勉強したりするなど、「基本的な取り組みを真面目に行いましょう」ということです。保護者のみなさんは、お子さんに高校受験での内申点の重要性とともに、このような基本的な取り組みが大事だということを教えてあげてくださいね。
今後の進路選択における大きなポイントともいえる中学校生活。部活に勉強、友達との交流……後悔が残らないよう、どんなふうに3年間を過ごすべきか、お子さんとよく話し合ってみてくださいね。
また、中学に入ったら学習塾に通うこともおすすめです。第一ゼミナールでは、新中学一年生向けの準備講座を行っています。説明会の開催も予定しておりますので、奮ってご参加ください。
中学で好スタートを切るために、いち早く準備をスタートしましょう!