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大阪公立高校入試の作文の採点基準は?書き方の注意点も解説

大阪公立高校入試の作文の採点基準は?書き方の注意点も解説

例年、大阪公立高校入試の国語の科目で出題される作文。配点も大きいので、高得点を狙っていきたいところです。

作文はコツさえつかめば、安定して点数を取ることができる問題です。大阪公立高校では細かな採点基準が公表されているので、対策も練りやすいでしょう。

この記事では、大阪公立高校入試に必要な作文の採点基準や書き方、文章力を上げる方法を詳しく解説していきます。大阪公立高校の受験を検討中のご家庭は参考にしてください。

大阪公立高校入試の作文の傾向と採点基準

大阪公立高校入試では、どのような形式で作文問題が出されるのでしょうか。

どういう配点なのか、どのような基準で採点されるのか気になりますよね。まず最初に、大阪公立高校入試の作文問題の傾向や採点基準をみていきましょう。

作文問題の傾向

「作文」や「小論文」を入試問題に取り入れている高校は少なくありませんが、高校によって出題形式が異なります。

これまで大阪公立高校では、ひとつのテーマに沿って書くタイプの自由作文が出題される傾向にありました。

令和5年度の入試も基本的には自由に意見を述べる自由作文でしたが、作文を書く前に資料が与えられています。その資料の内容を読み取り、意見を記述するといった小論文に近い作文が大阪公立高校の入試に出題されました。

令和5年度の大阪公立高校入試の作文問題は、A問題は180字以内、B問題の指定字数は260字以内、C問題は300字以内でした。なお、それぞれの問題で条件が指定されており、それを満たした文章を書く必要があります。

作文の配点

作文の配点はA問題が12点、B問題が18点、C問題が20点です

それぞれ90点満点のうち、A問題は12%以上、B問題とC問題は20%以上を占めるため、志望高校に合格するには確実に点数を取っておきたいところです。

国語のテスト時間は50分です。国語のテストはABCに分かれており、Aは基礎的な問題、Bは標準的な問題、Cが発展的問題となっています。

ABCそれぞれの問題には作文以外に読解問題があるため、作文に集中できる時間は、10分程度しかありません。10分で180字~300字の作文を書き上げるためには、筆記速度を高めるのはもちろん、迅速に考えを整理するスキルが求められます。

作文の採点基準

A問題の採点内訳は内容が9点で表記が3点、B問題の作文の採点内訳は内容が13点、表記が5点、そしてC問題の採点内訳は内容が14点、表記が6点となっています

「内容」の採点では、事実だけでなく自分の考えが整理されて書かれているかどうかもポイントです。

それ以外では以下のような項目が採点基準になります。チェックしておきましょう。

  • 書き手の言いたいことがはっきりと伝わるか
  • ちゃんとした根拠に基づいているか
  • 文章が論理的に組み立てられているか

「表記」の採点基準は、原稿用紙の使い方や誤字脱字の有無、漢字を正しく使用しているかなどがチェックされます。また、文の順序や語句の用法が適切かどうかも採点基準のひとつです。

高得点を取れる作文の書き方

作文の書き方にはコツがあります。数学や英語など他の試験問題とは異なり、幾つかのコツを知っておくことで点数が取れるようになるでしょう。

ここからは、高得点を取るための作文の書き方について解説していきます。

自分の考えをまとめる

まずは自分の考えをまとめましょう。

先述した採点基準を見ても分かるように、作文の主題や趣旨が明確であることが重要で、まずは自分の整理する必要があります。

大阪公立高校の作文の入試では、資料に基づいて自分の考えを述べないといけません

資料について賛成の意見を書くのか、それとも反対の意見を書くのか、どちらの立場から文章を書くかを決めていきましょう。自分の立場が決まらないと、結果的に何が言いたいのか分からなくなってしまいます。軸となる自分の意見を決めることで、一貫性のある文章を作成することができるでしょう。

提示されている文章を使う

提示されている文章を使うことも、高得点を取るコツの1つです。

大阪公立高校入試の場合、資料文が提示されていますが、この資料の中の文章を使うことで、減点されにくくなります。なぜなら、この資料文の言葉や文章の書き方は正しい日本語で使われているからです。

日本語は難しいもので、似たような言葉でも少しずつ意味が違ってくることがあります。たとえば「片付け」に似た言葉でも「整理」「収納」「掃除」はそれぞれの意味は別です。資料文の中に「収納」とあるのに、勝手に「整理」にしてしまうと文章に違和感が生じてしまう可能性があるでしょう。

もちろん、接続詞や文末表現はアレンジする必要がありますが、文章を理解していればアレンジもそう難しくはないはずです。あえて難しい言葉を探そうとせず、設問の中の言葉や表現を使いながら文章を組み立てる練習をしてみてください。

基本の書き方をマスターする

最後に基本の書き方をマスターしておきましょう。

作文は起承転結が理想ですが、文字数が180字~300字しかないため起承転結の構成はあまり適していません。基本的には「始・中・終」の三段落構成で執筆していきましょう

始の部分では、結論として自分の意見を明示します。続いて、その意見を述べる具体的な理由やエピソードを書いていきましょう。そして、終の部分では、最後に自分の意見をもう一度まとめて終了です。ここで、最初の意見と整合性が取れているかを、必ず確認してください。

ただし、「二段落構成で書きなさい」といった条件がある場合には、必ず条件を守って書くようにしましょう。

作文を書く力を上げる方法

作文を書くのが苦手というお子さまは少なくありません。
誰にでも得手不得手があるので、最初から作文が上手い子と苦手な子がいるのは当然です。

ここからは、作文を書くのが苦手なお子さまが、作文を書く力を上げる方法について解説していきます。

とにかくたくさん書いてみる

まずは、とにかくたくさん文章を書いてみましょう。

苦手意識があると、ついつい作文から逃げてしまう子も多いですが、文章力を向上させるためには、文章を書くことに対する「慣れ」も重要です。

書いているうちに、テクニックや言い回し、語彙力が上がってきます。ただし、間違った文章を書いていると、それが癖になってしまうので注意が必要です。模範的な作文例を真似しながら、正しい文章を書く習慣をつけてください。

書いた文章を読んでもらう

文章を書いたら、それを他の人に読んでもらうようにしましょう。

作文は自分で添削しようとしてもミスに気づきにくいため、必ず自分以外の誰かに協力してもらってください

不完全な作文を他の人に読んでもらうのは抵抗があるかもしれませんが、文章力を向上させるためにも第三者目線で添削することが重要になります。

他の人が添削することで、言い回しのクセや構成の矛盾などに気づけるでしょう。母親だけでなく父親や塾の先生など、いろいろな人に読んでもらって、間違いを指摘してもらうことが文章力向上の近道といえるでしょう。

塾で受験のプロ講師の力を借りる

プロ講師の力を借りるというのも、効果的に力を伸ばす方法のひとつです。

高校受験対策をしている学習塾に通うことで、より効率的に文章力をアップさせることができます。

学習塾に入れば、作文だけではなく大阪公立高校の入試全般の対策をしてもらえるため、志望校合格により近づくことができるでしょう

受験のプロから具体的なフィードバックや個別のアドバイスを受けることで、短期間でのスキル向上が期待できます。また、模擬試験や過去問題の解説などを通じて、試験の傾向と対策を学べるのも大きな利点です。

まとめ

大阪公立高校の入試で出題される作文についてまとめました。

大阪公立高校では、国語のA問題が12点、B問題が18点、C問題が20点が配点です。A問題は12%以上、B問題やC問題に関しては20%以上を占める問題なので、確実に得点を取っていきましょう。

大阪公立高校では内容の明確さや例示の的確さ、論理的な文章かどうかが判断基準になります。もちろん誤字脱字や原稿用紙の間違った使い方は減点対象となりますので、最後に必ず見直すようにしてください。

作文が苦手なお子さんも、コツを掴めば必ず高得点が取れるようになります。受験が不安なご家庭は学習塾で受験のプロの力を借りながら、文章力を向上させて志望高校の合格を目指していきましょう。

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