就職活動を始めてから、「やりたいことがわからない」と悩む大学生は毎年とても多いものです。学生の話を聞き続けていると、見えてくるのが「やりたいこと=仕事」と思い込んでいる人が大半であることです。就活に備えて考えているのだから、当然かもしれません。
しかし、ここに視野を狭めてしまう落とし穴があります。やりたいことは、仕事に直結していなくてもいいのです。やっていたら、「結果的に繋がることもあるかもしれない」という認識でいいのです。
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「やりたいことがわからない」症候群から抜け出るには?
これは小さい頃から、「将来やりたいことは何?」と聞かれ続けてきた弊害の一つかもしれません。将来の話ですから、「わからない」のはむしろ当たり前。あったとしても「やってみたい」ことが明確ではない人のほうが多いのではないでしょうか。
明確な「夢」があった方がわかりやすいし、応援もしやすく、大人からは称賛を受けやすいものです。ですが、わかりやすいパターンばかりではないのが現実です。むしろ、だからこそ、人生はおもしろくもあります。
子供たちの「なんとなくやってみたい」に付き合ってあげて
何であろうと、最初は「やってみたい」というレベルの気軽なものでいいのです。遊び、趣味という類のほうがはじめやすいのではないでしょうか。「お気楽」なところから発想を進めるのがよいのです。
実際にやってみるまで、やりたいかどうかはわからなくて当たり前なのですから。最初は「とりあえず、一度やってみた」でいいのです。一度やってみると、自分がおもしろがれるかどうかや、上達に楽しさを感じられるかどうかもわかります。
とにかく一度やってみて、おもしろければまたやるといいだけなのです。気が向けば二度目もやってみて、それでもなおおもしろければ、以降もやり続ければいいだけです。やり続ける子どもたちの邪魔をせずに見守ってあげてください。
やり続けると習熟していくのが人間
何ごとであろうと、やり続けているうちに、習熟していくのが人間の習性です。気付けば、相当なレベルで習熟しているなんてことにも繋がります。お子さんのためにキャラ弁を作っているうちに専門サイトに掲載されていた、このような方は、そのよい例かもしれません。
その習熟度合が結果的に「将来の仕事」として、成立するレベルになっていることも十分ありえます。とはいえ、仕事にする必要はありませんし、仕事にする義務もありません。必要とされたときに提供すればいいだけの話です。
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興味を持てることは才能の萌芽
また、「やってみたい」ことはたくさんあっていいのです。「将来やりたいこと」を一つに絞る必要はありません。自分の中の「一度やってみたい」という気持ちを大切にする。
他者の誰もが興味を持つわけではない対象に「興味を持てる」というだけでも、一つの才能なのですから。子どもたちが秘めている才能が芽吹くのをじっくりと待ってあげてくださいね。