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【2022年度最新】大阪府公立高校の入試情報

【2022年度最新】大阪府公立高校の入試情報

全国でも独特といわれる大阪の高校入試。
冬休み目前のこの時期、志望校選びから実際の入試に向け、事前に傾向や注意すべき点を把握しておくことが重要です。

2022年の大阪の公立高校入試の仕組みや対策を、上位校の動向などとともに解説します。

複雑な大阪の公立高校の入試制度

大阪府の公立高校の入試は、2月に特別選抜、3月に一般選抜があります。

特別選抜は美術系や体育系、音楽系などの特色あるコースの学校が多く、文理学科を含めた普通科は、3月の一般選抜に集中するので、実質的に一発勝負です。

それでは大阪の公立高校入試の特徴を5つご紹介します。

1.公立の英数国の入試問題はレベル別に3種類

公立高校の入試は1科目90点満点、5科目450点満点で実施されます。英語・数学・国語の入試問題は難易度に基づきA~Cまでの3タイプあります。

「A(基礎的問題)」「B(標準的問題)」「C(発展的問題)」となっていて、Cが一番難しく、文理学科などの難関校はすべてC問題を採用しています。

文理学科 エリア 英語 数学 国語
北野高校 大阪市淀川区
天王寺高校 大阪市阿倍野区
三国丘高校 堺市堺区
岸和田高校高校 岸和田市
豊中高校 豊中市
茨木高校 茨木市
大手前高校 大阪市中央区
四條畷高校 四条畷市
高津高校 大阪市天王寺区
生野高校 松原市

学校ごとの問題選択にも例年細かな変化が起こっています。たとえば、数学だけB問題で英語と国語はC問題にする高校もあれば、昨年までC問題を使っていたのが、今年からはB問題にするなど年度によって変更がある高校も。

難しすぎるためにC問題からB問題に変更した公立高校の場合、難度の高い問題演習での判定ができないので入学者の実力レベルが下がることが懸念されます。数年後の大学の進学実績に響いてくるかもしれません。

2.調査書と入試の得点配分の比率は5タイプ

調査書(内申書)と入試本番の得点配分は、各公立高校がⅠ~Ⅴまでの5種類いずれかのタイプを採用しています。

たとえばⅠタイプが7:3で、7が入試本番の点数、3が調査書です。Vタイプはその逆の3:7で、入試本番の点数3割、調査書7割の配分になります。

タイプ

①調査書にかける倍率

②本番の点数にかける倍率

①と②の比率

1.4倍 0.6倍 7:3
1.2倍 0.8倍 6:4
1.0倍 1.0倍 5:5
0.8倍 1.2倍 4:6
0.6倍 1.4倍 3:7

先ほどのA、B、Cの3パターンの問題が英・数・国にはあるので、これだけで9パターン。そこに点数配分が1から5タイプまであるので、理論上は45通りの入試パターンが成立します。そこまでのパターンが実際にあるわけではありませんが、複雑なのは事実でしょう。

学校や塾での進路指導においても、今年からはB問題に変わったために、その対策が必要になる等、一人ひとりの志望校にフォーカスを当てて個別にアドバイスをしていく方法が取られています。

また第一ゼミナールが実施する公立高校対策模擬試験では、C問題を使う高校用とB問題を使う高校用の2種類に分けるなど、大阪ならではの細かな対応を行っています。

3.文理学科は調査書より当日の入試を重視

大阪の公立高校入試では、調査書は5段階評価で9科目45点満点です。1年生と2年生は2倍、3年生は6倍になるので、中3の調査書のウェイトが圧倒的に高く、それは生徒も理解しています。

  中1 中2 中3
調査書の配点 9科目×5点 = 45点 9科目×5点 = 45点 9科目×5点 = 45点
点数を2倍 点数を2倍 点数を6倍
=90点満点 =90点満点 =270点満点

ですので、文理学科を狙う生徒はオール5を狙って、中3になると一生懸命に定期テストの勉強をする生徒がほとんどでしょう。

ただ通知表の評価が1つ上がっても実質6点分。文理学科の得点配分は7:3で、調査書は10分の3なので、6点よりもさらに圧縮されます。その分は、入試当日の計算ミスがなくなれば十分にカバーできる範囲です。

真面目な生徒ほどオール5を狙う傾向がありますが、入試の実力重視で考えた方が良いでしょう。

文理学科 エリア 倍率タイプ
北野高校 大阪市淀川区 Ⅰ型(7:3)
天王寺高校 大阪市阿倍野区 Ⅰ型(7:3)
三国丘高校 堺市堺区 Ⅰ型(7:3)
岸和田高校 岸和田市 Ⅰ型(7:3)
豊中高校 豊中市 Ⅰ型(7:3)
茨木高校 茨木市 Ⅰ型(7:3)
大手前高校 大阪市中央区 Ⅰ型(7:3)
四條畷高校 四条畷市 Ⅰ型(7:3)
高津高校 大阪市天王寺区 Ⅰ型(7:3)
生野高校 松原市 Ⅰ型(7:3)

4.文理学科上位校で英検2級取得意欲が過熱

英語に関してはさらに過酷な状況です。英検2級を取得している生徒は、C問題の対策をせずに入試当日の8割の点数が保障されます。

今年2021年の春のデータでは、英検2級以上の取得者で、C問題を受験して80%以上の得点を獲得できた生徒は15%程度。ですので、残りの85%の生徒は2級を取得しておいて良かったと安堵することになるわけです。

たとえば文理学科トップの北野高校は定員320名ですが、受験者のうち336名が英検2級を取得しています。北野高校を受験する生徒は基本的に高校1、2年生レベルの英語力がすでにある状態で、実質4科目入試になっています。

文理学科を設置する残り9校も英検2級取得者の人数を発表しています。取得者数が300名を超えているのは北野高校だけですが、大阪府のナンバー2である天王寺高校は250~300名。

ほぼ同規模で茨木高校が続き、150~200名で大手前高校、豊中高校、三国丘高校と並びます。100~150名には四條畷高校。つまり英検2級取得者の人数が、文理学科のランキングと同じになっているのです。

5.アドミッション・ポリシーを重視するボーダーゾーン制度

大阪の公立入試では「ボーダーゾーン」制度があります。たとえば定員300名で、300番目を合格ラインとすると、330番目と270番目の生徒、つまり合格ラインの上下1割の生徒は基本的に実力差がないと判断されます。

受験生は出願書類と一緒に「自己申告書」を事前に書いて提出しており、それをもとにゾーン内の生徒の合格可否を決定できるという校長裁量があります。そして、毎年10人前後がこの制度により繰り上げ合格になっています。このため中学校の先生は自己申告書の指導にも注力しています。

大学入試と同様、アドミッション・ポリシーを読み、自身がいかに志望校の望む生徒像と合致しているかを書くことが問われるのです。

文理学科上位校の人気は継続

文理学科の上位校の動向は昨年と比較してもあまり変動がないといえます。

大阪北部では、トップ校の北野高校を目指すことが難しい場合、茨木高校と豊中高校に流れていきます。他の文理学科は交通の便などの物理的な制約もあり、北部から受験する生徒は少なく、同じ地域の普通科である春日丘高校に集まります。同校は、昨年度は1.7倍の高倍率になっています。

大阪南部では、天王寺高校が難しい場合、三国丘高校や高津高校に集中する図式で、これらの傾向は変わらないでしょう。

ただ大阪南部では人口減少の影響でそもそも生徒が少ないため、倍率は上がりようがない状況になりつつあります。どうしても文理学科に行きたいならば、岸和田高校は狙いやすいかもしれません。

私立高校は西大和学園の躍進、付属校人気も顕著

文理学科を目指す生徒たちの心がぐらつくのは、私立の西大和学園の大躍進でしょう。大学合格実績では昨年度、東大と京大合わせて爆発的な実績を出しました。西大和学園は2014年度より男女共学の併設型中高一貫校となりました。

中高一貫で教育を受けてきた女子一期生が昨年度卒業を迎え、旧帝大への合格者数が増加。トップ層ならば文理学科ではなく、西大和学園に専願で勝負をかけた方が良いと考える人も多いのではないしょうか。

存在感高まる私立の併願校

北野高校や天王寺高校の併願先は、先ほどの西大和学園の存在が大きくなるでしょう。また私立伝統校の東大寺学園が2024年度から高校募集をやめて完全な中高一貫校になります。今後は東大寺学園を受けていた層がすべて西大和学園に集結しますので、さらに併願で西大和学園という流れが強まるのではないでしょうか。

一方で今春、大阪府下でもっとも衝撃的だったのは、私立高校の受験者数1位が箕面自由学園になったことです。昨今の大学入試改革の影響から、付属校から近畿大学に行ければと考えるご家庭が多く、この10年は近畿大学附属高校が1位でした。それが箕面自由学園に移ったのは時代が変わった感覚があります。

この背景には、大阪北部の人口増はもちろんですが、校長先生が新しく就任されてから、オープンスクールで保護者や生徒に自らプレゼンされ、発信力が強まったことが理由として考えられるでしょう。

付属校受験は引き続き人気

関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)や産近甲龍(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)、摂神追桃(摂南大学・神戸学院大学・追手門学院大学・桃山学院大学)の中で勢いがあるのは追手門学院大学です。

大学受験者数は9年連続して増加しているので、こうした大学の付属校は堅調な人気が続くでしょう。

高校入試の追い込みは「わかる」から「できる」へ

 

この時期、塾での学習や自宅での学習で過去問を「できる」ようになるまで何度も取り組むことが合格への近道です。

実際に生徒の様子を見ていると、解いたら終わりにしてしまったり、質問してわかったら終わりにしてしまう人が多くいます。これは「わかる」ことが目的になってしまっているといえるでしょう。そうではなく、できるまでやらないと、入試の当日に力を発揮できません。

生徒たちの中では、わかるのになぜできないのかピンときていない人も多く、「わかる」と「できる」がつながりません。そこで私たちは筋道を立てた指導を重視しています。時間を計って過去問を解いてきたかどうか、解いた問題の解説を見たかどうかをチェック、理解した後にもう一度その問題を解けるまで確認します。

また、先生から見てスラスラと解けているかどうかも、生徒の理解度を測る指針になっています。問題の本質を理解しているか、滞ることなくスムーズに書けているか。「わかる」で止まらずに「わかる」を「できる」ようにするまで付き合うことが、とても大事です。

志望校選びは「探究活動」にも注目

高校では今、新学習指導要領が導入され、私立高校でも探究活動に力をいれ始めています。その背景には、今の子供たちの自立した学習や思考力、探究力を高める狙いがあります。ただ、今の子供たちが自分で考えることが苦手な世代なので、それを解消するための探究学習の導入は、むしろミスマッチになる場合もあります。

実際に今、探究活動が少しずつ大阪の学校でも広まっていますが、探究の時間だけ授業を受けられないような生徒もおり、これは不登校の引き金になる場合もあります。通信制高校が躍進しているのも、そうした子供たちの感受性の強さが根底にあるかもしれません。

生徒たちはディスカッションしてみなさいと言われると、利発な子は当然たくさんしゃべりますが、少し内向的な子は頷いているだけという図式になってしまいがちです。探究活動に苦手意識を持つ子は、まず知識や世の中を知るプログラムがあったうえで、それをお互いに共有する段階的なカリキュラムを組んでいるところを選ぶことが望ましいです。

このような段階になってくると当然、生徒自身だけで学校を選ぶことが難しくなってきますので、保護者と一緒に学校選びをすることが大切です。ですが、今の保護者世代も探究活動については良くわからないことが多いでしょう。学校選びをお子様とコミュニケーションをとる絶好の機会ととらえて、ぜひ楽しんでください。もちろん、わからないことがあれば、塾の方でしっかりとサポートいたします。

探究活動が定番化し課題が自然と解消される学校なのか、それとも得意不得意の生徒の差が大きくなる学校なのかは、塾としても注視しています。

現中学2年生へのアドバイス

大阪府は3月が一般の公立高校入試ですので、3年生になってから受験校の絞り込みを始めても遅くはありません。1、2年生から学校見学をするのであれば、どんな探究活動をやっていて、その探究活動が自分に合うのかを、学校選びの軸の1つに入れてください。

また、文理学科の上位校を目指す場合は早くから英検2級取得のための学習を始めることが得策と言えるでしょう。

第一ゼミの新たな取り組み

私たち第一ゼミナールは今、家庭学習を大事にする軸を持とうとしています。子供たちの勉強の環境を確保するために先日、オンライン自習室を開設しましたが、保護者にとても好評でした。

多くのご家庭が子育てに課題を抱えています。核家族化も進み、悩みを打ち明けられずに困ったままストレスを抱えて我慢する図式が定番化しているようです。私たちも教育アドバイザーを介在させ、お母さん方の労を認知し、少しでもストレスを軽減できる仕組みができないかと模索しています。家庭学習や子育ての心のあり方、子供に対するイライラをどうやって受け止めるか等を保護者と共有するオンラインセミナーも開催し、大変好評を得ています

受験期に良い親子関係を保つために第三者の手を借りることは有効です。さらに塾とご家庭の関係性を強固にし、一緒に子育てができるよう取り組み、お子様の学習と保護者様とのより緊密な連携の両輪でサポートしていきたいと考えています。

合格まで完全サポートの第一ゼミナール中学部指導

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