成績を伸ばすためには、ただ机に向かう時間を増やせばいいというわけではありません。特に中学生は、部活に趣味に習い事にと、やることがたくさん。
それを押さえつけて「勉強しなさい!」と言っても効率は上がりません。自ら勉強に興味関心を持ち、やる気を出して頑張ることが大切です。
そのために必要なのが、意識改革。学習に対する意識を変えることで、成績がぐんと変わることもあるのです。
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子どもがやる気になる意識改革とは
まずは発想を逆転させて、「どうすれば子どもはやる気を出すか」を考えるのではなく、「子どもがやる気を出すのはどんな場面か」に注目しましょう。
中学生がやる気になるのはこんなとき
- 勉強の内容が理解できたとき
- 授業が面白いとき
- 将来行きたい学校が見つかったとき
- 将来就きたい職業に関心を抱いたとき
- 成績が上がったとき
この結果から、中学生のやる気を引き出す指導方法を読み解くことができます。
やる気を引き出す4つのポイント
◇「できた!」「わかった!」を実感させる
いきなり難しい問題集を与えていませんか?子どものレベルに合った基礎的な問題から始めて、理解できたとき、解けたときの喜びを実感させましょう。
◇楽しく学べる工夫をする
勉強が苦手な子どもをひたすら机に向かわせても、いっそう苦手意識が募るだけ。まずは、歴史まんがで歴史や古典に興味をひかせる、理科で学んだことを図鑑やネットで調べてみる、洋楽を聞いて知っている英単語やフレーズを探すなどの工夫をして、「学び」と「楽しいこと」を結びつけてあげましょう。
◇将来について考える
憧れの高校や大学、将来就きたい職業が見つかると、勉強の意義や目的がはっきりと見えるようになります。子どもの夢を膨らませ、中学校で学ぶことが夢の実現にどのようにつながるかをアドバイスしましょう。
◇頑張ったことを認める、褒める
成績が上がるとやる気が出るのは、勉強の成果がはっきりと自覚でき、達成感を感じて嬉しくなるから。親や教師は普段から子どもをたくさん褒めることで、何度も達成感を味わわせることも大切です。宿題をきちんとこなしていたら、その努力を認める。
小テストの点数が前より上がったら褒める。その褒められる喜びが、達成感とやる気を引き出します。
要注意!中学生がやる気をなくすのはこんなとき
- 勉強の内容が理解できないとき
- 授業がつまらないとき
- 親に「勉強しなさい」といわれたとき
- 友だち・きょうだいと比べられたとき
勉強の内容が理解できないと、「自分はダメだ」という自己否定感が生まれ、勉強に対する苦手意識がどんどん高まってしまいます。また、授業がつまらなく感じたり、周りから無理強いされたりすると、勉強のモチベーションは急降下します。
「勉強しなさい!」ではなく、子どもが進んで楽しく勉強できるようサポートしましょう。また、周りの友達やきょうだいと比較するのは絶対NG。子ども自尊心を大きく傷つけてしまいます。
大切なのは「プラス思考」と「自己肯定感」
ここまで、中学生が「やる気になるとき」と「やる気をなくすとき」に注目して、学習意欲の高め方について考えてきました。それらをまとめると、「プラス思考」と「自己肯定感」という2つのキーワードが見えてきます。
◇プラス思考
勉強って面白い!理解できて楽しい!成績が上がって嬉しい!こういったポジティブな感情が、子どものやる気を引き出します。そして、ポジティブになれるかどうかは、物事の受け止め方や行動によって変わるもの。プラス思考を身につけて、勉強に対する意識改革を目指しましょう。
◇自己肯定感
「自分はダメだ」と思っていては、目の前のハードルを越えることはできないし、「自分のことが嫌い」では、将来のために頑張る力が湧いてきません。子どもが自分自身を好きになり、目標や希望を持って過ごせるように導くことが大切です。
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「うまくいくサイクル」を習得して、意欲も成績もぐんぐんアップ
第一ゼミナールでは、脳科学の研究結果に基づく「意欲喚起教育-EMS-」を実践しています。生徒が自ら意欲的に勉強に取り組めるよう促すことで、思考力や記憶力を活性化し、学習効果を高めます。
中でも最も重視しているのが、プラス思考。プラス思考を身につけることで勉強に前向きに取り組み、成績が上がり、自分を好きになることができます。その結果、さらにやる気になってますます成績アップ、という好循環が生まれるのです。
アンケート結果からも、多くの生徒が「勉強が楽しくなった」「自分を尊敬できるようになった」などの成果を実感していることが読み取れます。