小学校と中学校の違いは様々ありますが、学習面の変化で最も大きいのは「定期テスト」が行われる点です。
公立中学校では、学期の折り返し地点で「中間テスト」、学期末に「期末テスト」、そして学年の終わりには「学年末テスト」が実施されます。
中学1年生のうちから定期テストの対策をしていくことで、進路選択の幅が広がります。
この記事では、定期テストを詳しく解説するとともに、教科ごとの対策方法を分かりやすくお伝えします。今年から新しく中学校に入る1年生はぜひ参考にしてください。
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「定期テスト」とは
小学校では、多くの学校が教材会社によって作られたテストを実施します。
それに対して、中学校の定期テストは、その学校の先生が独自に作成したテストを解く形に変わります。
テスト2週間前になると定期テストの範囲が配られることが多く、それに合わせてテスト対策をするようになります。
年に数回行われる「定期テスト」
単元ごとにテストを行っていた小学校とは違い、公立中学校のテストは年に5回のみ行われます。しかし、テストの回数が少なくなるからと言って油断は禁物。中学校はテストの回数が少ない分、テスト範囲が広いので注意が必要です。
学校によって日程は変わりますが、だいたい5月下旬ごろに「一学期中間テスト」が行われます。4月に入学したばかりの1年生にとってはハードスケジュールですが、「中学1年生の一学期中間テスト」は最もテスト範囲が短いため、高得点が取りやすいテストであると言えます。
定期テストでは「平均点」が分かる
中学校の定期テストは返却の際に、先生が平均点を発表することがあります。
そのため、自分の点数と平均点を比較することによって「学年全体の中でだいたいどの程度の位置にいるのか」を知ることができるでしょう。
定期テストは「内申点」に影響する
小学校の通知表と中学校の通知表の違いとして「5段階評価での評定」が挙げられます。
学習の到達度に応じて、先生が1(最も低い)~5(最も高い)の間で子どもの成績を決めるのです。
授業中の態度や提出物などももちろん加味されますが、基本的には定期テストで良い点数を出せば評定も上がりますし、評定の評価がそのまま内申点にも影響されます。
定期テストの準備をしよう
「定期テストの準備って何をすればいいの?」とお悩みの方に、実際にテスト前にやるべきことをまとめました。
しっかり備えて、万全の状態でテストに備えましょう。
まずは範囲を確認
前述したとおり、多くの学校では定期テスト2週間前になると「テスト範囲表」が配られます。
まずはそれをきちんと見て、テスト範囲とテストの日程を確認しましょう。
学習計画をしっかりと立てよう
テスト範囲を確認したら、学習計画をしっかりと立てましょう。
中学校の定期テストは小学校の範囲と比べてとても広いため、小学校の時のように「前日にちょっと復習する程度」ではよい点数を取ることができません。
範囲が配られてからテストまでの二週間、計画を立てて勉強しましょう。
学校の教材を中心に勉強しよう
定期テストの対策は、学校の教材を中心に行うのが最も効率が良いです。
たまに自分で用意した問題集で勉強する人がいますが、それはあくまでプラスアルファの学習だと考えてください。
ほとんどの場合、学校で使用しているワークや先生が用意したプリントから多く出題されるため、繰り返し学習するとよいでしょう。
提出物の準備も忘れずに!
教科や先生によっては、定期テストと同時期にワーク類を提出しなければならない場合もあります。
提出物についてはテスト範囲表に載っていることが多いため、必ずチェックしておきましょう。
先生によっては授業中に提出物について説明することもあるので、きちんと先生の話を聞き、必要であればメモを取りましょう。
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各教科の定期テストの勉強法
中学1年生の中には「自分でどのように勉強したらいいのかが分からない」と困っている人もいるのではないでしょうか。
主要5教科のおすすめ勉強法を以下にまとめたので、参考にしてください。
国語のおすすめ勉強法
国語の出題パターンは「漢字・文法」「教科書からの出題」「教科書以外からの出題」「作文」の4パターンが挙げられます。
「漢字・文法」は必ず出題されるため、テスト範囲で新しく学習した漢字や文法はきちんと覚えましょう。
「教科書からの出題」を対策する際に大活躍するのが学校ワークです。繰り返し解いて、出題パターンを予測して理解を深めましょう。
「教科書以外からの出題」や「作文」は、先生によって出題の有無が変わってくるため、テスト範囲表を見たり、先生に質問するなどしておきましょう。
数学のおすすめ勉強法
数学は積み重ねの教科です。
1年生で学習した内容を使って2年生・3年生の学習を行います。2年生・3年生の時にテストで苦労しないためにも、しっかり今のうちから内容を理解しておきましょう。
数学は「公式を暗記する」ことと「計算方法を理解する」ことが大切です。また、文章題を解く際は「自分ひとりで立式をする力」も必要になるでしょう。
公式の暗記は教科書を見て覚えますが、繰り返し公式をノートに書いたり、友達と公式を正しく暗記できているかゲーム感覚で暗記チェックするのも良いですね。
計算や立式の練習は、学校ワークを繰り返し解くことで対応できます。特に「自分はケアレスミスばかりしてしまう」という人は注意が必要。
それが本当にケアレスミスなのか、計算方法の理解が間違っているのか、解説を読み込んで確認してください。ケアレスミス対策として最も有効なのが「繰り返し、何度も計算問題を解く」というもの。
反復して計算練習をたくさんすることで、だんだんミスが少なくなっていきますよ。
英語のおすすめ勉強法
英語も数学と同様に積み重ねの教科です。
1年生で学習した文法を理解できなければ、2年生・3年生で学ぶ新しい文法は理解できません。
英語のテストは「リスニング」「適語選択・並び替え」「英作文」「長文読解」から構成されることがほとんど。先生によっては、20個や30個など、まとまった数の単語を出題する場合もあります。
どの問題を解くにしても、文法を使いこなせるレベルまで理解することと、今までに習った英単語を暗記することが大切です。
文法を知らなければ英作文を解くことができず、単語を知らなければ長文を読み解くことは不可能でしょう。
教科書の本文をパッと見ただけですらすらと日本語訳できる状態が理想です。適語選択や並び替え、英作文の対策は、学校ワークで行いましょう。
理科のおすすめ勉強法
理科の定期テスト対策は、テスト範囲となった単元の用語を暗記し、ワークで問題を解くことを繰り返しましょう。
理科は「物理」「化学」「生物」「地学」の4分野に分けることができ、「物理」「化学」では計算問題が出題されるので公式を理解する必要があります。
周りと差をつけて高得点を狙いたい人は、計算問題でミスしないように練習しておきましょう。
社会のおすすめ勉強法
社会は1年生・2年生では「地理」「歴史」を学び、3年生では「公民」を学習しますが、基本的に社会で大事とされるのは暗記です。
教科書を使用して「地域ごとの特色」や「その時代に活躍した人物や文化」を覚えることが必要になります。
暗記するやり方は様々で、ノートにまとめたり何度も繰り返し書いて覚えたり、ひたすら声に出して覚える等、1年生のうちに自分に合った暗記の方法を見つけておくとよいでしょう。
定期テストが終わってやるべきこと
定期テストは事前の勉強だけではなく、終わってからもやらなければならないことがあります。
それは「テストの復習」で、この復習をするかしないかで今後の成績の伸び方が大きく変わってきます。
復習して自分の弱点を理解する
定期テストを「やりっぱなし」にしてしまうのは非常にもったいないことです。
テストには、「自分が苦手な部分」や「自分の理解が足りない部分」が記録されています。
逆に言えば、定期テストを使って復習をすれば「自分の苦手問題・理解不足なところを効率的に補う勉強ができる」ということ。復習は成績を上げるのに最も簡単な方法なのです。
テストが返却されたらすぐに間違い直しにとりかかりましょう。おすすめは「テスト間違い直しノート」を作ることです。
自分が間違えた問題だけを集めたノートを作成すれば、自分専用の弱点克服教材が完成します。
テストの出題傾向を見つける
定期テストを作るのは各教科の先生です。先生によって出題のクセがあります。
ワークから多く出題するタイプもいれば、教科書の太字の用語を多く出題するタイプの先生もいます。
各教科のテストがどこから出題されたのか傾向を分析しておけば、次のテストで勉強するときに役に立つでしょう。
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まとめ
この記事では、初めて定期テストを受ける中学1年生のために詳しく解説しました。
小学校のテストとは違って、中学校の定期テストは範囲が広いため計画的に勉強する必要があります。テストで良い点数を取るのも大事ですが、日々の授業に取り組む姿勢も評定に影響するため、来たる高校入試に備えて中学1年生のうちから頑張らなければいけません。
もし、学校の勉強だけで定期テストを乗り越えられるか不安であれば、学習塾に通うことをお勧めします。