「夏期講習はいつから申し込める?」
「スタート時期や期間はどれくらい?」
夏期講習は、中学1・2年生にとってはこれまでの学習を定着させ、苦手科目を克服し、2学期以降の学力向上をめざす絶好のチャンスです。
また、高校受験を控えている中学3年生にとっては「勝負の夏」となり、夏休みをどう過ごすかが合否を大きく左右すると言われています。
この記事では、夏期講習の申込時期や開始時期、費用相場などを詳しく解説します。後半部分で、夏期講習の内容や受講するメリット、注意点まで詳しくご紹介します。
ライバルに差をつける夏の戦略を立てるためにも、ぜひ最後までお読みください。
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夏期講習はいつから申し込める?
夏期講習の申し込みは、一般的に6月以降から始まります。
塾の指導形態によって申し込み期間は異なるため、事前の確認が必要です。
塾の種類 | 申し込み期間 |
---|
集団指導塾 | 6~7月中旬 |
個別指導塾 | 6~8月 |
オンライン塾 | 5~7月 |
集団指導塾の場合
集団指導塾の夏期講習は、6月〜7月中旬にかけて申し込みを受け付けていることが一般的です。
有名な進学塾では、既存の生徒を優先的に受け入れ、その後に一般生徒の募集を行うケースもあります。
そのため、塾にまだ通っていない方が夏期講習を受講したい場合は、できるだけ早く申し込み手続きを始めるのが理想です。
また、多くの集団指導塾では、無料の体験授業や説明会が開催されることもあります。講師の雰囲気や授業の進め方を実際に体験してから申し込むことで、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。
個別指導塾の場合
個別指導塾は生徒一人ひとりのスケジュールに合わせてスケジュールを組むため、申込期間に余裕があります。
6月~8月にかけて申し込みを受け付けている塾も多く、部活動や旅行などとの両立もしやすく、自分のペースで無理なく学習を進められるのが大きな魅力です。
ただし、講師のスケジュールや教室の空き状況によっては、希望の日時で受講できない可能性があります。
希望の日時で確実に受講するためにも、できるだけ早めの申し込みをおすすめします。
オンライン塾の場合
オンライン塾の夏期講習は、5月〜7月と比較的受付時期が早いです。
人気のオンライン塾はすぐに定員が埋まる可能性があり、早めに募集をかけ、締切を早めるケースが多く見られます。
オンライン塾の最大のメリットは、自宅で受講できる点です。移動の手間や費用がかからず、限られた時間を効率的に活用できます。
また、受験対策講座や苦手克服コースなど、目的に応じた講座が豊富に用意されているため、自分に合った内容を集中的に学ぶことが可能です。
受講にあたっては、インターネット環境や静かな学習スペースを事前に整えておくことで、よりスムーズに学習を進められるでしょう。
夏期講習が開始するのはいつから?
夏期講習の一般的な開始時期は、7月中旬、終了時期は8月下旬の約1ヶ月半が目安となります。
多くの塾では、学校の終業式直前から講習が始まり、夏休みの終わりまでの期間まで開催します。週2〜4回のペースで受講する生徒が多く、受験生であれば週4~5日通うハードなスケジュールも珍しくありません。部活を引退した中3生にとっては、受験モードに切り替える絶好の機会です。
また、途中で夏期講習を受けたくなった場合、塾によっては7月下旬や8月上旬からでも受講ができるケースもあります。
ただし、夏期講習を受講する塾の人気が高ければ、夏期講習の募集を途中で打ち切っているケースもありますので注意しましょう。
夏期講習の費用相場
ここでは、夏期講習の費用相場を、学年別の比較表で解説します。
夏期講習の費用は塾によって様々で、学年や受講科目数によって大きく異なります。詳細は受講を検討している塾に問い合わせてください。
塾の種類 | 費用相場 (中学1・2年生) | 費用相場 (中学3年生) | 特長 |
---|
集団指導塾 | 4~6万円 | 6~10万円 | カリキュラムが充実している |
個別指導塾 | 6~8万円 | 10~20万円 | マンツーマンで丁寧な授業を受けられる |
オンライン塾 | 2~5万円 | 5~8万円 | 低価格で受講できる |
夏期講習の費用は主に、「学年」「授業回数」「指導方法」の3つで決まります。
学年が上がったり、受講コマ数が増えたり、大人数から少人数指導になることで、費用は上がっていきます。中3生で個別指導を多く受ける場合は費用が高額になることを想定しておくと良いでしょう。
もし、費用をできるだけ抑えたい場合は、必要な科目に絞って受講することを検討してください。
また、6月頃になると、塾によっては夏期講習向けの割引キャンペーンを実施する場合があります。お得な特典が出ることもあるため、情報はこまめにチェックしておきましょう。
夏期講習の目的
ここでは、夏期講習でどのような内容を学ぶか、4つの目的に分けて解説します。
生徒個人の学力や、夏期講習を受講する時点での学年によって学ぶ内容が変わるので、事前に確認しておきましょう。
1学期や1・2年の復習
夏期講習は、これまでの学習内容を整理・定着させる絶好の機会です。
特に中学生の場合、学年が上がるにつれて、過去の学習内容が土台となる場面が増えてきます。そのため、2年生であれば1年生の内容を、3年生であれば1・2年生の内容を振り返るなど、学年をさかのぼった復習が行われることがほとんどです。
数学や英語といった積み重ねが必要な科目では、基礎が固まっていないと今後の学習が難しくなるでしょう。
夏期講習でしっかり復習に取り組めば、知識が整理されて理解も深まり、2学期からの学習をスムーズに進めやすくなります。
2学期の予習や応用問題への挑戦
夏期講習では復習だけでなく、2学期の予習や応用問題に取り組めるチャンスでもあります。
特に数学や理科など、新しい公式が頻繁に登場する教科では、予習によってスムーズに理解を進められるようになります。
応用問題に挑戦することで思考力や問題解決能力を鍛えられる効果も期待できるでしょう。
苦手分野の補習
苦手分野を補習し、克服することも夏期講習の大きな目的の一つです。
学校の授業の進捗ペースが速く、理解が曖昧なまま進んでしまった内容や、みんなのいる前でなかなか質問できなかった問題をじっくりと学び直すことができます。
特に、勉強に苦手意識を持っていたり、集団の中で発言することが苦手なお子さまには、個別指導や少人数クラスの講座が適しています。
夏休みの間に苦手分野を克服しておくと、自信を持って2学期を迎えることができます。
もともと勉強嫌いだったお子さまが勉強を好きになるというケースも少なくありません。夏期講習を利用して、苦手分野を克服し、2学期以降の飛躍につなげていきましょう。
受験対策
受験を控える中学3年生のお子さまにとって、夏休みは受験勉強の大きな山場です。
夏期講習では、これまで学んだ内容を総復習や、入試問題の出題傾向に沿った問題演習など、受験本番に向けた実践的なカリキュラムが組まれます。
また、夏休み時点ではまだまだ受験のスイッチが入っていないケースもあります。夏期講習は長時間の学習習慣を身につける練習にもなり、受験に向けた意識の切り替えのきっかけにもなります。
秋以降のラストスパートに向けた準備期間としても重要な位置づけとなるでしょう。
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夏期講習を受講するメリット
夏期講習の受講を検討している場合、どのようなメリットを得られるか理解しておきましょう。
ここでは、夏期講習を受講するメリットを5つ解説します。
勉強習慣が身につく
夏休みは学校の授業がないので、中学生のお子さまにとって気が緩みやすくなり、学習習慣が途切れがちです。
夏期講習に参加すると、夏休み期間中でも決まった時間に勉強する習慣が身につき、生活のペースを崩さずに過ごせます。
また、講習で課題が出されることで、自宅学習のペースも整いやすくなり、継続的な学びが可能になります。
さらに、周囲の受講生と共に学ぶことで刺激を受け、自然と学習意欲が高まり、モチベーションを維持してくれるでしょう。
短期間で基礎を復習できる
夏期講習は、限られた期間の中で集中的に学ぶカリキュラムが組まれており、これまで学んだ基礎の復習に最適です。
学期中は新しい単元を学ぶのに忙しく、復習に時間を割くのが難しいですが、夏休み期間を使って復習できるのは大きなチャンスです。
特に、重要な公式や文法、頻出問題など、試験に頻出するポイントを再確認することで、応用力向上も期待できます。
短期間でまとまった量の復習を行えるのは、夏期講習を利用するメリットといえるでしょう。
苦手分野を集中的に鍛えることができる
中学生のお子さまは、日々の学習で苦手な分野の勉強をつい避けてしまいがちです。
夏期講習では、プロの講師が苦手分野を分かりやすく丁寧に解説してくれるため、苦手な内容にも正面から取り組むことができます。
お子さまが感じている苦手意識は、「理解できた」という一つの成功体験で得意に変わり、やがて好きな教科として主体的に取り組むようになることは珍しくありません。
苦手を得意に変えるきっかけを与えられるのも、夏期講習を受講する大きなメリットといえるでしょう。
受験対策に集中できる
夏休みは受験生にとって合否を左右する大事な時期ですが、夏期講習を受講することで受験対策に集中できるというメリットがあります。
夏期講習では、基礎の総復習に加えて、実践的な受験対策が組まれていることが多く、効率的に受験対策を進められる環境が整っています。
志望校に合わせた過去問演習や予想問題を解くことで試験本番の傾向を掴み、本番での得点力を身につけられます。
さらに、学習計画の立て方や時間の使い方も身につけられ、夏以降の勉強効率が大きく高めることができるでしょう。
ライバルに差をつけることができる
夏休みは受験生だけでなく、1・2年生にとっても復習に力を入れられる貴重なタイミングですが、部活や遊びに夢中になって勉強のペースを落としてしまうお子さまは少なくありません。
そんな中、夏期講習を受講することで、周囲のライバルが手を抜いている間に、一歩先を行くことができます。
夏休みはライバルと差をつけるチャンスの期間です。基礎固めや苦手克服に集中することで基礎学力の底上げができ、模試や実力テストで一気に成績を伸ばすことも期待できるでしょう。
夏期講習を受講する際の注意点
夏期講習を受講する際は、注意しておくべきポイントがあります。
ここでは、夏期講習を受講する際の注意点を3つ解説します。
塾の夏期講習のスケジュールを事前に調べておく
夏期講習を受講する際は、希望する塾の夏期講習のスケジュールや講座内容を事前に確認しておきましょう。
塾によって開講時期やコースの内容が異なるため、事前に情報を集めておくことでお子さまに最適な学習計画を立てられます。
また、夏期講習は定員制の講座も多く、人気のある志望校別の特別講座は早期に定員になることもあります。
出遅れると希望のクラスを受講できない可能性もありますので、募集開始と同時に申し込めるよう、スケジュールを把握して準備しておくと安心です。
夏期講習を受講する目的を絞る
夏期講習を効果的に活用するためには、受講の目的を明確にすることが重要です。
基礎の復習、苦手克服、受験対策など、さまざまなカリキュラムが用意されていますが、あれもこれもと手を広げすぎると、結局どれも中途半端になってしまいます。
お子さまの現在の学力や今後の目標に合わせて、何を優先するべきかを考えて、優先すべき分野を絞り込むことで、効果的な学習が可能になります。
もしも、お子さまにとって何を優先すればいいか分からない場合は、塾の講師に相談しながら最適な講座を選ぶと良いでしょう。
お子さまに無理のないコマ数で受講する
夏期講習では、短期間で集中的に学習するため、つい多くの授業を詰め込みがちで、お子さまにとって大きな負担になりやすいです。
特に、長時間の勉強に慣れていない場合は、注意力が散漫になりやすく、モチベーションの維持も難しいでしょう。
学習の質を重視し、無理のないコマ数で夏期講習を受講することで、勉強に慣れていないお子さまでも集中力を維持しながら受講できます。
学習面だけでなく、部活動や友達との遊びなどのスケジュールも考慮してあげると、お子さまにとって「勉強=制限されるもの」という意識が付きづらく、楽しみながら勉強に取り組めるでしょう。
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まとめ
この記事では、夏期講習の申込時期や開始時期、費用相場、夏期講習の目的、メリット、注意点などを解説しました。
夏期講習は一般的には6月頃から申し込み受付が始まり、7月中旬〜8月下旬の約1ヶ月半開催されるケースが多いです。
夏休み期間は、中学1・2年生にとっては学習の定着と苦手科目の克服ができ、中学3年生にとっては受験の山場となる大事な時期です。夏期講習を受講することで、受験対策に加えて、基礎の復習や苦手分野の克服に集中できるため、志望校合格に近づくことができるでしょう。
ただし、コマ数を詰め込みすぎると逆にお子さまの負担になり、モチベーションの低下を招くこともあります。無理のない範囲で学べる環境を整えてあげてください。
ライバルに差をつけるチャンスでもあるこの夏、計画的に学習を進めて、2学期や受験に向けた土台をしっかり築いていきましょう。