蛍光ペンといえば、テスト勉強の友のような存在。保護者の皆さんも、学生時代に使った経験があるのではないでしょうか。
中学生になると暗記する内容も増え、教科書や参考書を蛍光ペンでマーキングしている子どもは多いでしょう。ですが、ありがちなのが、マーキングするだけで満足して学習に役立っていないというパターン。蛍光ペンで暗記効率をアップするには、それなりのテクニックが必要です。
そこで今回は、お子さんといっしょに教科書を見ながら、蛍光ペンが効果的に使えているかチェックする方法と、上手に使うためのアドバイスをご紹介します。
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マーキングしすぎ
社会科や理科の教科書に多いのですが、各ページに書かれている文章のほとんどすべてが蛍光ペンでマーキングされていませんか?その場合、「知識の整理不足」の可能性があります。
もちろん、教科書に書かれていることはすべて大切なのですが、文章を丸ごと暗記しようとするのは非効率。書かれている内容を吟味し、特に大切な部分を蛍光ペンで囲んだり重要用語をマーキングしたりすることで、大切なポイントがひと目でわかるようになり、暗記効率がアップします。
【アドバイス】
マーキングしすぎるタイプの子は、内容を十分把握しないうちから、ひたすら色を塗っているのかもしれません。
いきなり蛍光ペンで塗ろうとするのではなく、まず教科書に書かれていることに目を通し、重要ポイントがどこかを考えてから塗るようアドバイスを。
マーキングしたあとは復習することが大切。大事な部分にパッと目がいき、スムーズに暗記できるようマーキングできているかチェックしましょう。
色分けできていない
1色のみでマーキングしている場合、あるいは色使いに一貫性がなく、思いつくまま好きな色で塗っている場合、「情報の分類不足」の可能性があります。
頭に入れたい重要ポイントは、「定義や用語」「内容説明」「苦手な部分」など、いくつかの種類にわかれるもの。重要ポイントを分類し、それぞれ決めた色の蛍光ペンでマーキングすれば、より情報が整理されて暗記しやすくなります。かといって色分けしすぎるとゴチャゴチャになり、かえって見づらくなってしまうので、使う色は2~3色がよいでしょう。
【アドバイス】
2~3色の蛍光ペンを用意して、それぞれのルールを決めてマーキングするようアドバイスを。
たとえば、
赤:定義、重要語句
黄:内容説明
青:苦手な部分、まちがえた部分
このように色ごとのルールを決めて、教科書やノートの裏表紙に書いておいたり、勉強机の前に貼ったりするとよいでしょう。いつも同じルールで色分けすることによって、情報が自然と分類されて頭に入るようになり、復習の効率がアップしていきます。
蛍光ペンを全く使っていない
お子さんの教科書を開いてみて、蛍光ペンで塗った様子が全くない場合は、暗記の仕方が非効率になっているかもしれません。あるいは、教科書を使ったインプット学習が不足している可能性もあります。
【アドバイス】
蛍光ペンを活用することで情報を整理・分類でき、知識を蓄積しやすくなることをアドバイスしてあげましょう。
最初は親がそばにつき、「1.」と「2.」でご紹介したようなマーキング方法をいっしょに実践してみるのもおすすめです。ただし、勉強の仕方には個人差もあるので押しつけは禁物。鉛筆で目印を入れるなど、自分なりのやり方で勉強している場合は、まずそれを認めてほめてあげましょう。
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蛍光ペンの上手な使い方まとめ
1.色分けのルールを決める
2.どこが大切かを意識しながら、教科書や参考書をじっくり読む
3.「1」で決めたルールに従って、蛍光ペンでマーキングする
4.マーキングした箇所と色に注目しながら、くり返し復習する
蛍光ペンを上手に活用すれば、情報の整理・分類がしやすくなり、学習効率がアップします。最近は消せるタイプの蛍光ペンもあるので初心者でもチャレンジしやすくなっています。
今回ご紹介した方法を参考に、お子さんがもっとも勉強しやすいマーキング方法を身につけられるようサポートしましょう。