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高校受験の内申点を徹底解説!受験時の影響度や注意点、評価を上げる方法とは

高校受験の内申点を徹底解説!受験時の影響度や注意点、評価を上げる方法とは

「内申点は高校受験にどう影響するの?」
「内申点はどうやったら上がるの?どうやって計算するの?」
「内申点と調査書の違いが知りたい」

内申点の名前は知っているが、実際にどのように高校受験に影響するのか詳細がわからない保護者の方は多いのではないでしょうか。中3からではなく中学校入学の段階から意識して準備しておくことで、最適な状態で高校受験に挑むことができます。

本記事では、高校受験を控えるお子さんがいる保護者の方向けに、内申点の重要性や、内申点を上げる方法について解説いたします。

特に公立高校を第一志望にしている方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。



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内申点とは

内申点とは、今通っている中学校から受験予定の高校に提出される調査書に記載される数値のことを指します。在学中の成績が記載されたもので、学校生活や部活動の成績は、内申点には影響しないため、注意してください。

まず最初に、内申点の重要性、内申点の評価期間、内申点と調査書との違いについて詳しく解説していきます。

内申点の重要性

内申点は、高校受験において合否を判断する材料の1つであり、とても重要な点数です。

公立高校や一部の私立高校を受験する場合は、筆記試験による点数と、内申点の点数を総合的に判断して合否が判断されます

入試の試験当日の点数さえ良ければ、合格できるものではないため注意しましょう。

内申点の評価期間

大阪府内の内申点は、中学1年から中学3年までの成績が反映されます

公立高校の場合、一般入学者選抜は、中学1年生と中学2年生時の成績評価を2倍、中学3年生時の成績を6倍にします。

一般入学者選抜

 配点計算方法
中学1年生90点満点9科目×5段階評価×2倍
中学2年生90点満点9科目×5段階評価×2倍
中学3年生270点満点9科目×5段階評価×6倍

特別入学者選抜は、中学1年生から中学2年生の成績が等倍、中学3年生の成績は3倍されます。

特別入学者選抜

 配点計算方法
中学1年生45点満点9科目×5段階評価
中学2年生45点満点9科目×5段階評価
中学3年生135点満点9科目×5段階評価×3倍

評価期間が中学の3年間となってはいますが、中学3年生時の成績に重きが置かれていることがわかります。

公立高校に比べて私立高校は、内申点よりも筆記試験の結果を優先する学校が多いのが特徴といえるでしょう。

調査書との違い

調査書とは、内申点をはじめ、学校生活の態度、部活動の成績など、中学校生活を総合的に記載した書類です。

一方、内申点は中学3年間の成績を数値化したものになります。内申点は、調査書に記載される内容の一部であると認識してください。

そのため、部活動で好成績を収めた場合は内申点に影響するのではなく、代わりに調査書に記載されます。

調査書に記載されるのは大きく5点になります。どのような内容が記載されるか確認しておきましょう。

名称内容
基本情報名前、性別が記載される
各教科の成績各教科の評価が学年ごとに記載される
学業以外の記録学級活動、委員会、部活動などの学業以外の内容を記載される
総合初見教師による総合的なコメントが記載される

公立高校・私立高校の受験における内申点の影響

公立高校と私立高校のどちらを受験するかで、内申点の影響は大きく異なります。

入試方法によっても異なりますので、それぞれの内申点の影響について詳しく解説していきます。お子さんの受験に内申点がどう影響してくるのか、あらかじめ理解しておきましょう。

今回は、大阪府を例に解説していきます。詳しい計算方法については、「内申点の計算方法」で紹介していますので、参考にしてください。

公立高校

大阪府の公立高校では、一般入学者選抜と特別入学者選抜の2つに分かれます。どちらも試験当日の点数と内申点が用いられることは同じですが、配点が異なります。

また、特別入学者選抜には実技検査が行われ、その結果も含まれるので注意しましょう。

一般入学者選抜

大阪府が公表している「令和6年度大阪府立高等学校入学者選抜実施要項」によると、公立高校の受験は、以下の方法で判断されます。

学力検査の各教科の合計(450点満点)+調査書中の各教科の評定合計(450点満点)

調査書中の各教科の評定合計とは、内申点のことを指しています。上記の点数に教育委員会が決定した倍率をそれぞれかけた合計で、受験の合否が判断されます。

公立高校を受験する場合は、当日の試験と同じレベルで内申点が評価されるため、いかに内申点が重要なのかがわかるでしょう。

そのため、試験勉強と並行して学校の定期テストにも力を入れて、良い成績を残すことが合格への一歩となります。試験勉強しているから学校を欠席したり、部活動を疎かにするのではなく、前向きに取り組むことが大切になります。

特別入学者選抜

特別入学者選抜とは、音楽、工業、演劇、運動など勉強以外の科目を専攻する場合の受験方法です。

一般入試と同様に、「令和6年度大阪府立高等学校入学者選抜実施要項」によると、特別入学者選抜は、以下の方法で判断されます。

学力検査の各教科の合計(225点満点)+調査書中の各教科の評定の合計(225点満点)+実技検査の成績

一般入学者選抜と同じく、調査書中の各教科の評定の合計は内申点になります。上記の学力検査と調査書の成績に、教育委員会が決定した倍率をかけ、実技検査の成績を合計したもので合否が判断されます。

また、専攻する分野によって実技検査の配点が異なりますので注意しましょう。

私立高校

私立高校の入試において、一般入試では調査書は提出するものの選考基準は当日の試験結果に大きく依存する高校が一般的ですが、内申点が影響するかどうかは、受験方法によって大きく異なります。

私立高校を受験する場合は、高校のホームページなどで試験内容や選考基準を早めに把握しておきましょう。

また、推薦入試を利用するには、高校側が定めた基準を内申点が超える必要があります。この基準も高校によって異なるため注意してください。



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内申点の上げ方

内申点の上げ方を4つ紹介します。

内申点は、定期テストの結果だけを評価するものではありません。さまざまな要素が評価されますので気をつけましょう。

定期テストで良い成績を取る

1つ目は、定期テストで良い成績を取ることです。

定期テストは多くの人が重要であると認識する箇所で、内申点を上げるための方法としては最も影響が大きく重要なポイントになります。

内申点は中学1年生の成績から反映されるため、入学して最初の定期テストから対策する必要があります。

また、基本的には高校受験の試験範囲は、中学時代に学習した内容が中心です。内申点に限らず、定期テストで学んだ内容が定着していれば試験当日でも力を発揮できるでしょう。

定期テストで点数を取れていれば、高校受験時に大きなアドバンテージとなりますので、テスト対策の準備を怠らずしっかりと取り組んでください。

提出物の期限を守る

2つ目は、提出物の期限を守ることです。

内申点の評価は、定期テスト以外に提出物が期限内に問題なく提出されているかが見られています。期限内に提出することで、学校側は生徒の信頼性や責任感を評価しています

日常的な学習態度や計画性が内申点に反映されるため、日々の宿題をはじめ、実験レポートや感想文など、各教科の先生から指示された提出物は期限を守って提出しましょう。

また、提出物の内容が充実していることも評価に繋がります。分からない点は早めに先生や友人に相談して質を上げることを意識してください。

真面目に授業に参加する

3つ目は、真面目に授業に参加することです。

特別な理由がない限りは、毎日登校して授業に出席しましょう。欠席日数が多いと、内申点に悪影響をおよぼします。

授業中は積極的に発言して、質問や意見を述べることで、教師に対して学習意欲を示すことができます。また、ノートをきちんと取り、授業内容をしっかり理解する姿勢を持つことも大事でしょう。

また、忘れ物にも注意してください。授業に参加するうえで教科書がない、宿題を家に忘れたなどは、減点の対象になります。

先生に相談する

最後の4つ目は、先生に相談することです。

担任の先生であれば、生徒のことを1番近くで見ており、内申点を上げるために必要なポイントを客観的にアドバイスしてくれるでしょう。

学習面においても、授業でわからないことや疑問点を積極的に先生に尋ねることで、先生は生徒の努力や熱心さを評価して、それが内申点に反映されることもあります

先生とのコミュニケーションを大切にしつつ、学習面でのサポートをもらうことで内申点の向上が期待できるでしょう。

内申点の計算方法

大阪府の公立高校を受験する場合、内申点はどのように計算するのでしょうか。

ここからは内申点の計算方法について、一般入学者選抜と特別入学者選抜のそれぞれを解説していきます。

一般入学者選抜

一般入学者選抜は、中1~中3各々の学年時での9科目を5段階で評価します。音楽、美術、保健体育、技術・家庭も含まれるため注意してください。

中学1〜2年生は成績を2倍、中学3年生は成績を6倍にして、合計450点満点の計算になります。

 中学1年生中学2年生中学3年生
点数90点満点90点満点270点満点
計算式9科目×5段階評価×2倍9科目×5段階評価×2倍9科目×5段階評価×6倍

どの学年も良い成績を取ることは大事ですが、大阪府の場合はとくに中学3年生時の成績比率が高いです。

例:中学3年生のAさんの場合

中学1年生の評価が27点、中学2年生の評価が36点、中学3年の評価が36点と仮定。

中学1年生:27点×2倍=54点
中学2年生:36点×2倍=72点
中学3年生:36点×6倍=216点

内申点の合計:54点+72点+216点=342点

特別入学者選抜

特別入学者選抜は、中学1〜2年生は成績を合計した45点満点、中学3年生は成績を3倍する135点満点の合計225点満点です

一般入試選抜と同じく9科目、5段階評価になります。

 中学1年生中学2年生中学3年生
点数45点満点45点満点135点満点
計算式9科目×5段階評価9科目×5段階評価9科目×5段階評価×3倍

例:中学3年生のBさんの場合

中学1年生の評価が30点、中学2年生の評価が45点、中学3年の評価が40点と仮定。

中学1年生:30点
中学2年生:45点
中学3年生:40点×3倍=120点

内申点の合計:30点+45点+120点=195点

内申点が足りない時に考えるべき4つのポイント

内申点が足りない場合は、これから紹介する4つのポイントを考えておきましょう。

内申点の数値は過去の成績を参考にするため変更はできませんが、タイミング次第では対策できることもあります。

納得のいく高校受験にするためにも、諦めずに最後まで取り組みましょう。

筆記試験で高得点を狙う

1つ目は、筆記試験で高得点を狙うことです。

入試の合否は、筆記試験の点数と内申点をもとに判断されます。想像しているよりも内申点が低かったとしても筆記試験の成績が良ければカバーすることができます。

公立高校の一般入学者選抜であれば、筆記試験と内申点が同じ比率のため、十分に挽回できる余地はあります

大阪府は、過去の入試問題を公開しているので、まずは過去問を解いて出題傾向や問題形式に慣れるといいでしょう。

参照:令和6年度一般入学者選抜 学力検査問題及び採点資料等|大阪府

また、内申点を重視しない私立高校を狙うのも一つの方法です。筆記試験の結果で評価されるため、内申点の不足を補うことができます。

推薦入試を狙う

2つ目は、推薦入試を狙うことです。

推薦入試は学校ごとに試験内容は異なりますが、内申点を考慮せず当日の部活動や特別活動の実績、面接や小論文などが評価の対象になります。

内申点が足りず志望校に合格できるか不安な場合は、推薦入試を実施している高校の情報を早めに収集して、必要な条件を満たすように準備を進めることが大切です

まずは担任の先生や進路指導の先生に相談して、推薦基準や必要な手続きを確認しましょう。

また、推薦入試は面接の練習が必須です。各高校には入学してほしい生徒像が存在しますので、志望する学校の生徒像とマッチするような回答を用意しておきましょう。主体性を求める高校であれば、中学生時代に主体的に活動できたことを自己PRなどでアピールしてください。

志望校のランクを下げる

3つ目は、志望校のランクを下げることです。

現在の自分の成績以上の高校を目指すと、当然落ちるリスクは高くなります。内申点が求められる基準に届かない場合、無理に高いレベルの学校を目指すよりも、自分の成績に見合った学校を選ぶ方が堅実でしょう

滑り止めの高校に合格していたとしても、公立高校に行きたいのであれば、志望校のランクを下げることも現実的な選択肢なのです。

まずは、現在の内申点と志望校の合格基準を比較し、現実的な選択肢を見極めてください。志望校のランクを下げることで、自信を持って受験に臨み、将来の目標に向かって確実に進むことができるでしょう。

体育祭・文化祭などの学校行事に積極的に取り組む

最後の4つ目は、体育祭・文化祭などの学校行事に積極的に取り組むことです。

現時点で、お子さんが中学1年生、2年生であれば取り組む機会があります。内申点には含まれませんが、調査書には「学業以外にどのような学校生活を過ごしてきたのか」が評価されます。そのため、勉強のみに集中するのではなく、イベントにも積極的に参加しましょう。

体育祭や文化祭ではクラスやチームをまとめたり、成功に向けて全力で取り組む姿は、しっかりと調査書に反映されます。

これらの活動を通じて、学校生活全般における積極的な姿勢を示し、総合的な評価を高めましょう。



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まとめ

内申点を上げるためには、定期テストで好成績を取ることはもちろんのこと、授業態度や、提出物の期日を守るなど、さまざまな方法があります。

受験シーズンの中学3年生になってからでは手遅れになることもありますので、中学1年生のうちから意識しておき日々努力しておくことが大切です。内申点が高校受験において、どういう役割があるか、お子さんにあらかじめ説明しておきましょう。

一方で、内申点は高校受験において非常に重要な役割を果たしますが、それだけが全てではありません。内申点が足りない場合でも、筆記試験で高得点を狙ったり、推薦入試を活用するなど、さまざまな戦略があります。

また、体育祭や文化祭などの学校行事に積極的に参加することで、調査書の評価を高めることも可能です。お子さんの強みを最大限に活かし、適切な準備と対策を講じることで、納得のいく高校受験にできることでしょう。

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