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公立高校と私立高校どっちが向いてる?それぞれの学校の違いと特徴を解説

公立高校と私立高校どっちが向いてる?それぞれの学校の違いと特徴を解説

高校受験を控えている子どもがいるご家庭では、公立高校と私立高校のどちらに進学させればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

公立高校と私立高校はそれぞれ異なる特徴を持っており、自分の子どもに向いているのがどちらなのか比較することが大切です。

本記事では、公立高校と私立高校の違い、向いている子の特徴について解説します。学校選びに関するよくある質問も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。



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公立高校と私立高校の違い

まず最初に、公立高校と私立高校、それぞれの特徴や違いを理解しておきましょう。公立高校と私立高校を比較すると、学費や授業内容、学校方針など異なる点がたくさんあります。

教育方針

一つ目の違いは教育方針です。公立高校と私立高校では、教育方針を定めている母体が異なります。

公立高校は都道府県や市町村の自治体が運営しており、文部科学省が教育方針を定めています。そのため私立高校と比較すると特色は少なく、どの学校も教育方針は似ています

一方、私立高校は学校法人が運営しており、建学の精神に基づき学校独自の教育方針を定めています。そのため、各学校が自由に方針を決めることができ、特色ある教育を展開しています

特に私立高校は同じ程度の偏差値レベルであっても、学校によって授業の内容は異なります。高校選びの際は、実際に学校見学や説明会に参加して、学校の理念や価値観が自分の子どもに合っているか確認しておきましょう。

学費面

二つ目の違いは学費面です。

文部科学省「子どもの学習費調査(平成30年度)」によると、年間学習費総額に関して公立高校は約45万円、私立高校は約90万円と2倍近く私立高校が高いとされています。

私立高校の学費が高くなる理由は、授業料以外の費用も発生することが関係しています。2020年4月から私立高校も、高等学校等就学支援金制度の対象となりましたが、こちらの支援金は授業料が対象です。そのため、学校納付金や入学金、修学旅行費などには適用されず、卒業までの学費が高くなってしまう傾向があります。

学費を抑えて私立高校に通いたい方は、国や自治体の支援制度を利用することや、各学校独自の特待生制度を確認してみましょう。

なお、大阪府では2026年度より高校の授業料を完全無償化にする制度が決まっています。親の所得に制限がない無償化は全国で初めての試みになります。

授業のカリキュラム

三つ目はカリキュラムの違いです。

公立高校は文部科学省が定めた学習指導要領に沿った授業内容のため、どの学校もカリキュラムは同じです。一方で私立高校は、各学校独自のカリキュラムで授業が進行していきます。

私立高校のなかでも、受験対策を重点的に進めている学校では授業のスピードが速く、高校3年生の春には公立高校3年間分の授業を終えている学校もあるほどです。私立高校の進学校を考えているご家庭は、自分の子どもがちゃんと授業についていけるか事前に確認しておきましょう。

受験方法

四つ目に異なる点は受験方法です。

公立高校の入試は、多くの自治体で推薦選抜と一般選抜の2回方式を採用しています。1回目の入試は2月中旬に実施され、2回目の入試は3月上旬に実施することが多くあります。受験科目は国語・数学・英語・社会・理科の5教科で出題されます。

私立高校の入試は、1回のみの実施の学校が多いです。公立高校より1か月早く、2月初旬頃に実施されます。受験科目は、各学校により異なりますが国語・数学・英語・理科・社会の5教科または国語・数学・英語の3教科で出題されることが多いでしょう。

内申点に関しては、公立高校の受験ではすべての都道府県で合格判定に活用され、私立高校では当日の入試点数を重視している学校がほとんどです。

施設設備

公立高校と私立高校の五つ目の違いは施設設備です。

公立高校は自治体が運営しているため、施設設備に多少の違いはありますが一定の水準を保っています。一方、私立高校は施設費なども学費として徴収しているため、設備が充実している学校が多くあります。

公立高校では、校舎・体育館など設置されている建物やグラウンドの広さなど、施設規模に多少の違いはありますが普通科の高校であれば、大きな差は見られません

しかし、私立高校では学校の特色によりさまざまな施設が設置されており、天文台やクラブ専用グラウンド、屋上庭園を設置している高校もあります。部活動の充実に力を入れており、施設設備に予算を充てて環境を整備する学校も多くあります

施設設備が充実しているかどうかも、高校を選ぶ際のポイントの1つといえるでしょう。

指定校型推薦枠

公立高校と私立高校では、大学への指定校型推薦の枠に違いがあります。

公立高校は、私立大学の指定校型推薦枠のある学校が多く、進学校では難関私立大学への枠も用意されていることがあります。私立高校の指定校型推薦は、系列大学のある学校では系列校の枠が多い傾向にあります。

公立高校では各学校の枠が数名程度と募集人数が少ないため、校内の選考を通過することは難しいことが考えられます。系列大学に興味があるご家庭であれば、同系列の私立高校を受験し、高校生活で指定校型推薦枠を狙うのもいいでしょう。

公立高校と私立高校の特色

公立高校と私立高校の違いだけでなく、それぞれの特色を比較して、どちらの校風に合っているか比較してみましょう。

公立高校は色んな背景を持った学生と触れ合える点、私立高校では受験対策や補習などが充実している点がメリットといえます。

公立高校は多様性を育みやすい

公立高校の特色として、多様性を育みやすいことが挙げられます。

公立高校への進学は私立高校への進学と比較し、育ってきた家庭の生活環境や、経済環境に左右されることが少ない傾向にあります。そのため、色んな環境で育った人たちと学生生活を送ることになります。

高校生活の頃から多様な環境に身を置くことで、人とのコミュニケーション能力や社交性が身につきやすいと考えられます。これからのグローバルな社会を生きていく中で、多様性を受け入れることは重要なスキルになります。

高校生活のうちから多種多様な背景の人たちと学生生活を送ることは、貴重な経験となるでしょう。

私立高校は学習面での手厚いフォローが受けやすい

私立高校は、学習面での手厚いフォローが受けやすい点が特色といえるでしょう。

私立高校では志望する大学に応じたコース選択や補習・対策講座など学習面のサポートが充実していることが多く、生徒一人一人の特色に沿った学習をすることができます。

また、公立高校では教員の学校間の異動が多いですが、私立高校では異動が少なく入学してから卒業まで教員が変わらず親身になってサポートしてくれることが多いでしょう。



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公立高校に向いている子の特徴

ここまで公立高校と私立高校の違いについて解説してきましたが、どういう性格の子がそれぞれの高校に向いているのか気になるところでしょう。

それでは、まず公立高校に向いている子の特徴から紹介していきます。

主体性があり負けず嫌いな子

主体性があり負けず嫌いな子は公立高校に向いているといえます。

公立高校は学習面のサポートが私立高校と比べると少ない傾向であるため、積極的に行動できる子が向いています

公立高校では教員の異動が頻繁にあるため、生徒の自主性に重んじている学校が多くあります。そのため、学校生活を楽しむことや大学受験へ向き合う姿勢に関しては、公立高校では本人のやる気次第になる部分が大きいでしょう。

自ら勉強をする習慣がある程度ついている子

特徴の二つ目は、自ら勉強をする習慣がある程度ついている子です。

公立高校は3年間で学習するカリキュラムが文部科学省で定められているため、各学校の授業内容や授業時間に大きな変化はありません。

授業内容や授業時間を各学校で設定できる私立高校と比較すると、大学受験の勉強の際、自分で勉強する時間を確保することが求められます。授業や補習など、拘束時間が比較的短い公立高校では、私立高校と比べて自ら勉強をする習慣が大切になるでしょう。

比較的自由度の高い学校を求めている子

特徴の三つ目は、自由な学校を求めている子です。

公立高校は私立高校と比べて、学校により違いはありますが、自由な校則・校風な学校が多くみられます。

私立高校では、制服やカバン、靴・靴下などの所持品は学校指定のものを定められており、校内でのスマホ使用は禁止している高校も多くあります。一方で、公立高校では靴下や靴、カバンなどは自由である学校が多く、スマホを休み時間や放課後に使用することを許可している学校もあります

また、アルバイトに関しても私立高校では禁止している学校がほとんどですが、公立高校ではアルバイトを許可している所も多い傾向にあります。ある程度、自由に高校生活を送りたいのであれば公立高校への進学を検討しましょう。

私立高校に向いている子の特徴

私立高校は学校独自のカリキュラムやコースを設置しているため、大学受験に特化した授業を受けたい人や、自分が将来なりたいものに特化したコースへ進みたい人におすすめです。

私立高校に向いている子について紹介していきます。

独自コースで専門性を追求したい子

私立高校に向いている子の特徴の一つ目は、独自コースで専門性を追求したい子です。

私立高校では、大学進学を目指すコースや難関私立大学を目指すコース、東大・京大などの難関国公立大学を目指すコースなど、近年では志望大学によりコースが細分化され、選択肢が多くあります

私立高校は豊富なコースから選択できるため、自分に合ったサポートを受けられる可能性が高いでしょう。学校によっては、美術系や音楽系、演劇系といったコース選択もあるため自分が目指したい将来像のある人は、私立高校がおすすめです。

授業や講習で積極的に大学受験対策をしたい子

特徴の二つ目は、授業や講習で積極的に大学受験対策をしたい子です。

私立高校では、学校独自に授業カリキュラムを制定できるため、高校1年生の頃から大学受験を意識した授業をする高校もあります。また、夏期講習や冬期講習、勉強合宿など公立高校と比較し、授業外のサポートも充実している傾向にあります。

進学する学校によっては、予備校や塾に通わずに私立高校のカリキュラムのみで難関大学に合格している学生もいるほどです。特に志望する大学がある程度決まっており、受験に専念したい気持ちがある子は私立高校がおすすめでしょう。

部活動を本格的に打ち込みたい子

特徴の三つ目は、部活動を高校生活で本格的に打ち込みたいと考えている子です。

前述した通り、私立高校は部活動に力を入れており専用の練習場や体育館などの施設設備が充実しています。公立高校と比較しても予算配分に大きな差があります。

ネームバリューのある実績のある監督やコーチを招聘したり、中学校時代に優秀な成績を修めた子を特待生として受け入れるなど、部活動への取り組み方が公立高校とは異なります。

また、私立の強豪校は専門のコースを設置していることが多く、午前は通常授業を行い、午後は部活動に特化した授業・練習を実施するコースがあるほどです。部活動に重点を置いた高校生活を送りたい、将来的に活躍したいと考えているご家庭は私立高校への進学をおすすめします。

学校選びに関するよくある質問

最後に、公立高校や私立高校を選ぶ際によく寄せられる質問を紹介します。

高校の進路に悩んでいるご家庭は学校選びの参考にしてください。

公立と私立のどっちが楽しい学校生活を送れるの?

どちらが楽しい学校生活を送れるかは人によって異なります。公立高校と私立高校では授業の雰囲気や課外活動の内容など大きく違うため、子ども自身がどういう高校生活を送りたいかが大事になります

学校説明会に参加したり、塾の先生や先輩にアドバイスをもらって情報収集することで、入学後のミスマッチを最小限に防ぐことができるでしょう。

私立高校は何校も受験することができるの?

受験日が同じでなければ、私立高校を複数受験することはルール的には可能です。近隣の都道府県は同じ日に受験日を設けている場合も多くありますので注意しましょう。

また、私立高校を複数受験する際は、専願と併願の2つの受験方式があることを理解しておきましょう。

私立高校に専願受験をして合格した場合は、必ず合格した高校に入学しなければいけません。併願受験は、合格しても違う高校へ入学することを選択できますが、合格の優遇措置がありませんので合格率は下がります。

もし本命が公立高校なのであれば、私立高校は併願で受験するようにしましょう。



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まとめ

本記事では、公立高校と私立高校のどっちを選べばいいのか分からない方に向けて、それぞれの違いや向いている子の特徴について解説しました。

公立高校は学費が安く、文部科学省が教育方針を定めています。そのため、教育カリキュラムが一定であり、主体的に勉強する習慣のある子が向いていると言えるでしょう。

私立高校は公立高校と比較すると学費は高いですが、各学校により教育方針が異なり、独自の教育カリキュラムがあります。そのため、高校に大学受験までのサポートや専門コースを望んでいる子が向いていると言えます。

本記事を参考にしながら、公立高校と私立高校それぞれの特徴を把握して、子どもにとって最適な高校選びをしてください。

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