多くの子どもにとって、高校受験は人生を分ける初めての大勝負。そして、中学三年の三者面談は本人と親、教師が一丸となって挑む作戦会議の場です。三者面談を有意義なものにすることが、高校受験の安心と成功につながります。
そこで今回は、三者面談を最大限活かすための事前準備と心構えについてご紹介します。
備えあれば憂いなし!三者面談の事前準備

◇子どもの成績をチェックしておく
三者面談では、先生が成績に関する資料を用意してくれるのが普通。ですが、三者面談で初めて子どもの成績を目にするようでは、受験についてしっかり話し合うことはできません。
面談当日までに、実力テストの成績や外部模試の結果などで、子どもの成績をチェックしておきましょう。点数や判定結果だけでなく、成績が上昇傾向か下降傾向か、得意科目と苦手科目は何か、などを確認しておくと、当日の話し合いがスムーズに運びます。
◇子どもと話し合って志望校を決めておく
三者面談までに現時点での志望校を決めておくだけで、面談当日に先生から得られる情報は格段に充実します。現時点での合格可能性や学校の情報など、具体的でリアルな情報がもらえると、受験への意識が高まります。
なお、志望校を決めるに当たり、親が「行ってほしい学校」を押しつけるのではなく、子どもが「行きたい学校」を確認することが大切です。その際、「どうしてその学校がいいの?」と理由も尋ねましょう。志望動機を明確にすることが、高校受験のモチベーションアップにつながります。
◇受験プランを「見える化」しておく
願書の提出日や、私立や公立それぞれの受験日程を、大まかにでも把握できていますか?
三者面談前には、受験のゴール地点までのスケジュールを紙に書き出して、「見える化」しておくことが大切です。ゴールまでの道のりや日数がわかれば、受験の計画を立てやすくなります。
志望校や併願校が決まり次第、その合格発表日や入学手続き締め切り日も書き込んでいきましょう。また、併願校に合格した場合とそうでなかった場合など、複数のプランがある場合は、それもリストアップしておきます。
三者面談当日、作成したスケジュールやリストを持参して先生に見せることで親子の意志や理解度を示す手助けとなります。
◇先生に質問したいことをまとめておく
ここまでの3つのステップを踏めば、成績のことや志望校のことで不安や疑問が明確になることもあります。それらは、当日先生に質問できるように、メモにまとめておきましょう。「質問するのを忘れた!」という失敗を防ぐことができます。
三者面談の心構え

◇「聞く」のではなく「話し合う」
三者面談でありがちな失敗の一つに、「先生の話を聞いただけで終わってしまい、こちらの考えを伝えられなかった」というものがあります。三者面談は、先生のいうことをただ「聞く」のではなく、「話し合う」のだという気持ちで臨むことが大切です。
また、親がでしゃばりすぎて子どもが無言のまま、というのもNG。三者面談ですから、本人、親、教師の三人で話し合いましょう。子どもが積極的に話し合いに参加することで、受験への意識が高まるほか、後になって「本当はA校じゃなくてB校を受けたい」と言い出して慌てるという事態も防げます。
◇志望とは違うプランを勧められても冷静に
三者面談では、想定外のプランを先生から勧められる可能性があることも頭に入れておくべきです。「今の成績でA校は難しいから、B校はどうか」と提案されても、すぐに鵜呑みにしたり取り乱したりせず、冷静に受け止めることが重要です。というのも、学校の先生は子どもの学力を全て把握しているわけではないからです。たとえば、自宅で取り組んだ過去問の点数や外部模試の結果は、知らない場合があります。
三者面談が終わったら

塾に通っている場合は、学校での三者面談の結果を塾にも報告しましょう。塾は高校受験のノウハウや最新情報を豊富に有しているので、「セカンドオピニオン」を得ることができます。
子どもの塾での成績や他校の生徒のデータなど、より幅広いデータを踏まえた意見を聞くことは三者面談の結果や受験に対する不安の解消につながります。
面談の前に知っておこう!
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