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高校受験に失敗しないために親ができる対策と心構え

高校受験に失敗しないために親ができる対策と心構え

高校受験が近づくにつれ、「受験を失敗しないために親がしてあげられることは何だろう?」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。

今回は「高校受験に失敗しないために保護者ができる対策」について解説していきます。受験に「もしも」はつきものですので、もし子どもが受験に失敗してしまった場合に保護者ができる対応策についても紹介しますので参考にしてください。

高校受験に失敗しないために保護者ができる7つの対策

子どもが高校受験に失敗しないために、保護者はどんなことができるのでしょうか。 ここでは、受験に向けて保護者ができる7つの重要な対策について考えていきます。

子どもの良き相談相手となる

まず、受験を控えるすべての家庭において大切なことは、「子どもの良き相談相手となる」ことです。

高校受験は多くの子どもにとって大きな試練。「勉強しても思ったように成績が伸びない」、「友人の成績に追いつかない」、「クラスの雰囲気や先生たちの様子が日に日にピリピリと緊張感を帯びてきている」など、高校受験を戦う日々は、子どもにとってストレスがいっぱいです。おまけに、思春期特有のホルモンバランスの影響で自分ではどうしようもないイライラにも襲われることも。

そんなとき、自分の不安やイライラを吐き出し、安心して相談できる相手がいたらどんなに心強いでしょうか。 「自分のことを受け止めて、何でも話せる相手」がいることで気分が安定し、困難を乗り越えられるのです。保護者が上から「指導」するのではなく、「縁の下から支える」ことで、子どもは受験と向き合える、本当の意味での強さが身につきます。

学習以外のサポートに力を入れる

2つ目のポイントは「学習以外のサポートに力を入れる」ことです。

「学習以外」とは主に睡眠や食事など、生活面でのサポートになります。強いストレスがかかると、「夜、眠いのに眠れない」、「寝ても寝ても眠くて起きられない」、「食欲がわかない」、「食べるとなぜか下痢をしてしまう」など、子どもにはさまざまな症状が出るものです。

このような症状は「ストレスがあれば当然出るもの」としてドンと構え、少しでも子どもが気持ちよく日々の生活を送れるようにサポートすることが大切になります。勉強面でのサポートは学校の教師や塾の講師など、プロもサポートできますが、生活面での手助けは保護者にしかできない一番重要な仕事です。

保護者のサポートで生活の乱れが最小限に抑えられれば、受験に向けて体力や精神力が落ちる可能性を減らすことができるでしょう。

子どもの性格に合った学習方法や塾かどうか確認する

3つ目は「子どもの性格に合った学習方法や塾かどうか確認する」ことです。

「個別指導で自分のペースに合わせて学んだ方が伸びる」、「集団指導でレベルが同じライバルと切磋琢磨しながら学んだ方が良い」など、子どもによって適した学習方法は異なります。そのため、保護者はその時の学習環境が自分の子どもの性格に合っているかを都度、確認する必要があります。

評判が良い塾でも子どもによって合う・合わないがあるものです。子どもの性格を一番よく知る保護者の方が学習環境をしっかり整えてあげてください。

子どもが自主的に勉強できるような声掛けをする

4つ目は「子どもが自主的に学習できるような声掛けをする」ことです。

大人に比べて、子どもは自分でスケジュールを立てたり、遊びの誘惑を断ち切ったりすることが苦手です。そのため、どうしても代わりに学習スケジュールを立てたり、勉強のお膳立てをしてあげたくなってしまうもの。

しかし、「やらされている」という感覚の抜けない子どもはなかなか成績が伸びません。代わりにやってあげたくなってしまう気持ちをぐっと抑え、自らやる気になった時に褒めるなど、子どもが自主的に勉強に励むことができるような声掛けをしましょう。

目標とする志望校は冷静に決める

5つ目は「目標とする志望校は冷静に決める」ことです。

受験に向けて、どうしても子どもは「できればレベルの高い学校に行きたい」と思うものですし、保護者側としても「もう少し頑張ればさらに上のレベルの学校を目指せるのではないか?」という気持ちがわいてきます。

しかし、我が子が努力して成績が伸びる時期は、同様に他の子どもも伸びる時期です。子どもの成績だけにフォーカスし過ぎると足元をすくわれることもあるので、高校受験を相対的にみて判断する必要があります。子どもの性格や今の成績を冷静に鑑みて、塾や学校の先生のアドバイスをもとに、志望校は高望みしすぎず、冷静に決めましょう。

必ず併願校を作る

6つ目は「必ず併願校を作る」ことです。

第一志望校への思い入れが強くなると「ここ以外に興味はない!」と言って併願校を作りたがらない子どももいます。しかし、受験に絶対はありません。保護者の方は子どものやる気を認めつつ、子どもの気持ちに飲まれないようにしましょう。子どもに合った併願校を冷静に探し、受験するよう導くことも大切です。

「高校受験で人生のすべてが決まるわけではない」という気持ちを大切にする

最後のポイントは「高校受験で人生のすべてが決まるわけではない、という気持ちを大切にする」ことです。

受験に真剣に向き合えば向き合うほど、親も子も「高校受験が人生を決める」という気持ちになりがちです。しかし、当然そうではありません。高校受験に上手くいってもその後困難が訪れることもあるでしょうし、高校受験に失敗してもその後の巻き返しで素晴らしい人生を歩む人もいます。高校受験は人生の中のイベントの1つでしかありません。

子どもが一生懸命になり過ぎているときこそ、保護者のそういう「大きな視点」が子どもの気持ちを楽にします。力が入り過ぎている子どもには「なに、失敗したっていいじゃないか」という大らかな気持ちで接してあげてください。

第一志望校が不合格の場合に保護者が取るべき適切な対応

高校受験に失敗しないよう最善を尽くしても、第一志望校に落ちてしまうことがあります。これは、「ほぼ絶対合格するだろう」と言われていた子どもにも起こり得ることです。上記でも述べましたが、受験に絶対はありません。

そんなとき、保護者はどんな対応を取ったら良いのでしょうか。子どもが落ち着き、立ち直るために欠かせない保護者の対応を5つ紹介します。

「一番悲しいのは子ども自身」ということを理解する

まず、最も大切なのは「”一番悲しいのは子ども自身”ということを理解する」ことです。

思春期の子どもの中には、受験に失敗すると「真面目に勉強しなかったからね!」と無理にふざけたり、「どうせ私は馬鹿だから!お母さんだって、馬鹿だと思ってるんでしょ?」と保護者に八つ当たりしたりするケースが多々あります。

そのとき、保護者がそれを真に受けて「なんで一生懸命にやらなかったの!」と叱ったり、「なんでそんなこと言うの!」と怒ってしまったりしてはいけません。ふざける、八つ当たりする、などは、子どもの中にある「悲しい」「悔しい」といった処理できない感情の表れです。

「そんなことないよ。一生懸命やっていたのをお父さんは知っているよ。落ちて残念だったね」、「お母さんは〇〇のことを馬鹿だと思ったことは1度もないよ。悲しいよね」と、子どもの気持ちを代弁し、冷静に受け止めてあげるようにしましょう。

間違っても、受験に失敗したことを責めてはいけません。また、「お母さんやお父さんも頑張ったのに!」と親の頑張りを子どもに背負わせることもNGです。

負の感情をしっかり吐き出すこと、そしてそれを信頼できる大人に受け止めてもらえることで、子どもの気持ちは強く、前向きになります。

子どもの気持ちが落ち着くまで焦らずドンと構えて待つ

2つ目は「子どもの気持ちが落ち着くまで焦らずドンと構え待つ」ことです。

高校受験での失敗が、人生における最初の大きな挫折になる子どももいます。その場合、立ち直るために長い時間がかかる場合もあります

「ご飯を食べず、3日も部屋にこもってしまう」、「泣き止まない」、「1週間もイライラして暴言を吐き続ける」などは受験失敗後の子どもによくあることです。

保護者としては心配ですし、家庭内の雰囲気も暗くなりますから、やきもきすることでしょう。けれど、ここで子どもを叱ると逆に事態は泥沼化します。必ず終わりますので、ドンと構え、あくまで穏やかに、普段の生活を続けましょう。

その上で、子どもには内緒で塾や学校の先生に相談するのも良いでしょう。

「落ちた」という結果ではなく「頑張った」という過程に目を向ける

3つ目は「『落ちた』という結果ではなく『頑張った』という過程に目を向ける」ことです。

受験に失敗した直後、子どもは途方もない挫折感を味わい、自己肯定感も下がっています。そのため、「お父さんは〇〇がとても頑張っていたのを知っているよ。それでも失敗することもあるんだね。世の中上手くいかない。残念だったね。でも、お父さんは昔あんなに頑張れなかったよ。〇〇はすごいと思うよ」など、「頑張り」にフォーカスして声掛けをしてあげましょう。

そうすることで、子ども自身も「落ちた」という結果ではなく、「自分は頑張ったんだ」という過程に目を向けることができるようになります。

子どもの良い部分をたくさん褒め、挫折感や不安感を軽くしてあげる

4つ目は「子どもの良い部分をたくさん褒め、挫折感や不安感を軽くしてあげる」ことです。

これも、3つ目と同じように、子どもの下がり気味の自己肯定感を上げてあげるための工夫です。

受験直後は、ちょっとしたお手伝いや、家族内の団らんなどの場面で子どもをたくさん褒めてあげるようにしましょう。思春期ですので、照れて素直に反応しない子どもも多いとは思いますが、「褒めてもらった」、「自分は親に愛されている」という思いは、子どもの心の奥にきちんと残ります。その安心と自信が、立ち直るためには絶対に必要なのです。

食事や睡眠など、生活面にいつも以上に力を入れる

5つ目は「食事や睡眠など、生活面にいつも以上に力を入れる」ことです。

受験の失敗は子どもにとって受験勉強以上に大きなストレスです。食事が上手くとれなくなったり、睡眠不足に陥ったりする可能性も高いため、保護者は子どもの生活面をいつも以上に注意深く見守ってあげてください。

高校受験に失敗してしまった場合に考えられる進路は?

最後に、高校受験に失敗してしまった場合の進路について考えていきましょう。これらの進路については「どれが一番良い」とは一概には言えません。保護者の方が学生だった頃には一般的でなかった進路でも、今は普及しているものも多くあります。

あくまで通うのは子ども自身です。大人の価値観で希望を押し付けるのではなく、子どもとよく相談して決めましょう。

気持ちを切り替え、滑り止めの学校に通う準備をする

複数の学校を受験しており、第一志望には落ちてしまったけれど滑り止め校に受かっている場合は、その学校への進学に気持ちを切り替えるという選択があります。

この場合、気をつけるべきポイントは、子どもが「本当に行きたかった学校ではない」という気持ちが強く、学校に対してネガティブなイメージを持ってしまうことです。滑り止め校に進学が決まったら、保護者は「受かった学校は〇〇だから、あなたには一番向いている学校だと思うよ!」など、学校に対して子どもがポジティブなイメージを持てるような具体的な言葉掛けをしてあげてください。

あまり下調べができていない学校だったら、事前に一緒に学校を見に行ったり、行事について調べたりして、入学が楽しみになるような工夫をしてあげるのも良いでしょう。第一志望と変わらないくらい、しっかり「合格祝い」や「入学祝い」もしてあげてください。

思春期の子どもはなかなか素直になれず、ふて腐れたり、親の明るい言葉を馬鹿にしたりするかもしれません。しかし、ほとんどの場合は内心受験の失敗に傷ついています。根気よく明るく優しい言葉をかけてあげることで、徐々に心がほぐれてくるので、ドンと構えて対応しましょう。

二次募集や三次募集のある高校を探す

「受験校すべてに落ちてしまった」もしくは「受かった滑り止めの学校にはどこにも入りたくない」と子どもが言う場合には、二次募集や三次募集のある高校を探すという選択肢があります。

この場合は短期間での情報戦になりますし、保護者も子ども自身もノーマークだった学校を受けることになるため、必ず塾や学校の先生のアドバイスをもらいましょう。保護者の前だと素直になりきれない子どもも、別の大人の言葉には心情を素直に吐露することもあります。

通信制高校や定時制高校への入学を検討する

「高校受験に失敗してしまったから、知り合いのいない学校に行きたい」という気持ちが強い子どもの場合、おすすめなのが通信制高校や定時制高校です。

保護者の中には「通信制高校や定時制高校は、普通の学校に行けなかった子の行くところでしょう?」というネガティブなイメージを持っている方もいますが、それは違います。現在はスポーツやダンス、趣味などに打ち込むため、あえて通信制高校や定時制高校への入学を検討する家庭も増えています。通信制高校や定時制高校から有名な国公立大学に合格する人も実際にいます。

学校自体が生徒の個性や自主性を尊重しているところが多いため、のびのびと楽しく過ごせる子どもが多いことも特徴です。

通信制高校や定時制高校の場合、システムが学校によって大きく異なるため、必ず家庭にあった学校を選択しましょう。

その他

その他にも、「どうしても行きたかった第一志望を受けるため、高校浪人して再受験する」、「いっそのこと秋入学で海外の学校を目指す」などの選択肢もあります。

3つの選択肢に比べるとやや進路としては珍しいものですが、毎年一定の割合の子どもが選んでいますので、もし子どもがこれらの意見を提示してきたら、頭ごなしに否定せず、よく話を聞いてあげましょう。その上で、家庭として実現可能かどうか、子どもとしっかり話し合ってください。

ティーンエイジャーは家庭においては子どもであっても、大人と同じようにもうしっかり自分の意見を持っています。親が自分を「対等な存在」として扱い、落ち着いて今後のことについて話し合ってくれるという姿勢が、子どもに安心と自信を持たせるのです。

まとめ

以上、高校受験に失敗しないために保護者ができる対策をお伝えするとともに、もしものときの対応策もご紹介しました。

高校受験は思春期の子どもにとっても、保護者にとっても大きな試練です。「起こるかもしれないトラブル」をしっかり見据え、事前に気持ちの準備をしておきましょう。

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