中学校で部活を頑張っている子どもに対し、「応援したい!」「おもいっきり打ち込んで欲しい!」と考えている保護者の方もいるのではないでしょうか。
中学校で部活に打ち込み、大会などで一定の成績を残していて、高校でも引き続きその部活を続けたいと考えている場合、「スポーツ推薦」という高校受験の方法があります。
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スポーツ推薦とは?大きく分けて3種類
スポーツ推薦は一般入試よりも合格率が高くなる受験方法です。
「中学3年間で全国大会もしくはそれに準ずる大会で入賞していること」、「体育の成績が優秀であること」、「高校に入学後も競技を続けること」、「その高校にふさわしい学力を有していること」といった条件があり、それらをクリアした生徒のみがスポーツ推薦を受けることができます。
高校によって様々ですが、実技試験や学力試験、面接などがあります。試験で重要視されるのは部活の成績や実力ですが、その高校にふさわしい内申点や学力もある程度必要となるでしょう。
このスポーツ推薦で高校受験をする方法は主に3種類あります。それぞれ解説していきます。
スカウト
スポーツ推薦で最も多いパターンが、高校から直接「ウチの高校にぜひ来てください」というスカウトです。
高校のスカウトは、中学校の大会の視察を行います。そこで目に留まった選手や実績を残した選手をピックアップして、受験校を明確に決め始める時期(10月頃~)に各中学校の顧問や学校長に相談し、生徒との話し合いの場を設けてそこで正式なスカウトとなります。
スカウトされるためにはやはり実績が重要になるでしょう。
個人競技では都道府県大会ベスト8以上、団体競技では県大会上位のメンバーであるか、地区の選抜選手に選ばれるなどの実績があると、スポーツ推薦を勝ち取るのに有利になります。
強豪の高校でもなかなかメンバーが集まらない年は、この基準がもう少し低くなることもありますが、稀なケースなので期待はしない方がいいでしょう。
オーディションや自己アピール
各高校のオーディション(セレクション)や、練習試合等で自己アピールすることも、スポーツ推薦を勝ち取るための方法の一つです。
都道府県大会の実績が無くてもスポーツ推薦を勝ち取ることができますが、確かな実力がないと推薦を勝ち取ることはほぼ不可能です。
対象となる選手は「弱小校で県大会にも出場できなかったけど実力のある選手」や「ケガをして試合に出られなかった実力者」だと考えればいいでしょう。
どうしてもスポーツ推薦で入りたい高校があるのであれば、中学校の顧問にお願いをして、その高校と練習試合を組んでもらったり、練習に参加させてもらうなどのサポートが必要になってきます。
自己推薦
自己推薦は、スカウトの目に留まらず何も声掛けがなかった高校へスポーツ推薦で受験する方法です。
全ての高校で自己推薦型のスポーツ推薦があるわけではありませんが、スポーツが盛んな私立高校ではよくある受験方法となります。
スポーツ推薦の受験は、各高校で決められた基準(都道府県大会8位以上など)を満たしていると、一般入試の受験生よりも有利になるというものです。
自己推薦型のスポーツ推薦は、一般入試の受験生と同じように筆記試験や面接などを受ける場合もありますので、試験勉強や面接対策をしなければいけません。
スカウトやオーディションとは違って、当日の試験でいい成績を取れなければ不合格になるのでご注意ください。
スポーツ推薦で高校に行くメリット
それでは次にスポーツ推薦のメリットを紹介していきます。
得られるメリットは非常に大きいため、スポーツ推薦を勝ち取れるよう実績を残していきましょう。
入学金や授業料が免除される
スポーツ推薦では実績に応じて様々な免除を受けられます。
例えば全国大会で入賞しているなどいい成績を残している選手は、授業料・入学金が全て免除となる場合が多いでしょう。
中学校で所属するチームが都道府県大会上位レベルであり、スカウトでのスポーツ推薦の場合は「入学金を免除するから来て欲しい」と条件を提示して勧誘することもあります。
私立高校は入学金が10万円以上、授業料が50万円以上する学校も多いので、保護者にとってかなり大きいメリットとなります。
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一般入試よりも受験が早く終わる
中学3年生は、私立高校では2月頃、公立高校は3月まで志望校合格に向けて受験勉強が続きます。塾に通う子どもも多くなり、時間の余裕がなくなります。
しかしスポーツ推薦は10月頃に結果が出ます。一般入試よりも受験が早く終わりプレッシャーがなくなるので精神的にも楽になります。
あまりに内申点が悪い場合はスポーツ推薦を取り消されるリスクもありますが、スカウトやオーディションのスポーツ推薦であればよほどのことがない限り合格できるでしょう。
レベルの高い環境で部活動に打ち込める
スポーツ推薦を取り入れている高校は、他の中学校からも同じように高い成績をおさめた生徒が集まってきます。
周りがハイレベルの選手ばかりの部活動となりますので、当然練習の質も高く競技力が飛躍的に上がることでしょう。
スポーツ推薦で入学する際の注意点
スポーツ推薦で入学することはメリットだけではなくデメリットもありますので、きちんと理解しておきましょう。
部活中心の生活となる
スポーツ推薦で入学した以上、学校や顧問から求められることは「結果」となります。
結果を出すためには誰よりも努力をしなければなりません。場合によっては早朝練習をしたり、部活後は他の選手よりも遅くまで残って練習することも必要になります。
また、休日は大会や練習試合が入ることも多く、部活中心の生活になり家族や友人と過ごす時間が少なくなります。
焦りや不安を抱える
スポーツ推薦で入学した場合、「スポーツ推薦なのにレギュラーになれない」とか「一生懸命練習してるのに結果が出ない」となると、普段の生活で焦りや不安に押しつぶされそうになります。
実際にそのプレッシャーのせいで、オーバーワークしてケガをしてしまったり、学校へ行けなくなる選手もいます。
「不安だから無理して練習する」→「ケガをする」を繰り返し、結局3年間レギュラーを取れなかったり、結果を全く残すことができず、その競技を嫌いになってしまうという最悪のパターンもあります。
部活を辞めにくい
スポーツ推薦には「高校でもその競技を続けること」という条件があります。一般入試とは違って部活を続けることが前提で入学しているため辞めるという選択は難しいです。顧問の先生に相談しても「スポーツ推薦だから続けなさい」といわれることがほとんどです。
また、授業料を免除してもらっている場合、免除が無くなり一般入試で入学している生徒と同じ授業料を支払うことになる可能性もあります。
高校入学後は、部活動だけではなく高校生としての生活は続きます。安易にスポーツ推薦を受けることは避けましょう。
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高校受験でスポーツ推薦を受ける多くの子どもは、部活や練習が忙しくゆっくり勉強する時間がとりにくい、という状況にあるかと思います。そのような時には、個別指導の塾を利用するのがおすすめです。
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